SNSのススメ2 ~『自称成功者が多すぎる!』『宣伝目的のフォロー/友達申請は迷惑!』~

さて、前回に続き『SNS使ってみた』です。今回は『良くなかった点』についてお話していきます。

悪い点(あまりよくなかった/面倒くさかった点)
Twitterにはメンターや成功者だらけで面倒くさい

Twitterには、「人生とは●●だ!」「人間関係など、こうすれば上手くいくものだ」など、メンター気取りでつぶやいている人が多数います。みなさん人生を達観したか、大成功を収められたことがあるのでしょう。僕のように中途半端な発言をするぐらいなら、デタラメでも言い切った方が、ファンや信者が付くようになる(ことがある)というのが理由のようです。

コーチを生業としている人や、マルチ商材を売っている人が、クライアント獲得の為、聞いてもいないのに勝手に『教示・教訓』を述べている場合もあります。

中には本当に人生を全うした方や、立派な実績をお持ちの方、悟りを開いた方なんかがいらっしゃるのかもしれませんが、大抵は若くて名前も聞いたことのない「お前誰やねん!」な方々です(笑)。(東京弁で言うと「お前誰だよ!」になるのでしょうか)

下記著書にこの事例を上手く表現した一節がありましたので、引用させていただきました。

近年日本には成功者がウヨウヨいるものだ。ある小娘が成功者気取りで、私のような「語る人」を叩いてるの見たが、本人は怪しいセミナーで客を集めているだけでSNSの世界で人気者なだけ。それが何か突出した価値があるのか分からないのだが、本人は成功者気取りで偉そうなものだ。

-里中李生著 『孤独が男を変える』フォレスト出版 より引用-

「孤独」が男を変える:男は、嫌われてこそ、一流

会社関係や就職応募先に見られると面倒

会社の関係者や求職中の人であれば、応募先に見られる可能性があるというのは今や常識。応募者のFacebookを見て『投稿内容』『友達数』『友人関係』などからその人の人物像をチェックすることがあるそうです。

もちろんそのことを知っていれば、逆手に使うことも出来ます。普段から会社や就職活動のことを意識した友達関係、友達づくり、投稿内容を意識しておくのです。教養のあることを言ってみたり、社会問題に言及してみたり・・・。

ただし、これは本当に面倒くさいです。楽しくとも何ともないしw。自然な投稿が一番ですよね。

宣伝目的のフォロー/友達申請が多すぎる!

Twitterでは、やみくもに色々な人のフォローをしておきながら、その後は『フォローした人の投稿を一切見ない人』が多数存在します。Facebookも同様です。友達申請しておきながら、その相手が友達承認した後は、そっと相手のフォローを外すのです(その後、フォローを外した友達の投稿は自分のタイムラインに流れてこない。『友達』としてはつながったまま。自分の投稿は相手のタイムラインに流れる)。

こういった行いをされている人達には多くのフォロワーがついていますが、同時にフォロー数もやたら多いです。1000人や2000人なんてざらです。

フォロワー(友達)数だけ増やしておいて、自分は相手の投稿を一切見ずに、自分の情報や宣伝広告だけ一方的に送り付けてくるんですね。

失礼やと思いませんか!?

人間の「友達申請されたら断りにくい」「フォローされたからフォローバックしておこう」という『人のよさ』に付け込んでいるのですから。

こっちは「フォローしてくれ」とも「友達になって」とも一言も言ってねーよ!。つながるだけつながっておいて、こっそりフォロー外して、自分の情報だけ送り付けてくるんじゃねーよ!

・・・失礼。少々取り乱してしまいました。

僕の私信と指針

上記のようなことはSNSの世界では常識(暗黙の了解)になっているのかもしれません。しかしリアルと同様、人とのつながりや思いやりの心を捨てたくない僕は、下記のようなポリシーをもってSNSにも望んでいます。

  1. 自分からフォローしたり友達申請した人の投稿は基本すべてチェックする。
  2. フォローや友達申請を受け、フォローバック、友達承認した場合も、その相手がこちらのフォローをこっそり外していたり、まったく不要な投稿ばかりされていない限りは、責任をもって、その相手の投稿を基本すべてチェックする。
  3. 僕の投稿を見てくれているであろう人には、誠意をもって対応する。

表面上だけつながるのではなく、一旦フォロワーや友達になった以上、こっそりフォローを外すような姑息な真似はせず、

その人達の投稿の基本すべてに目を通すのが僕の流儀です。

さて、僕のポリシー的な部分と必ずしも一致するものではありませんが、ネットやSNSの運用などについて詳しく、また面白く紹介しているのが、下記の著書です。

素人の顧客の意見は聞くな: 永江一石のITマーケティング日記2012

著者の永江一席氏はよく、Twitterについて下記の公式を提唱されています。

『Twitterで他人に評価されている人の目安』=『フォロワー数』 - 『フォロー数』

誰も書かない「Twitterのフォロワーはこうしたら増える」秘法

僕がTwitterを始めた当初、フォロワーが全然つかなかったので、この記事を参考にして運用方針を決めました。今でもこの教えを守っています。

下記はその永江一石さんともお知り合いであるプログラマーにして有名ブロガーでもある村上福之さんの著書です。ソーシャル(SNS)にまつわる自身の体験談や、Facebookで『友達』や『いいね』を買っている人達の見分け方などが書かれていて面白いです。

ソーシャルもうええねん (Nanaブックス)

 

  

SNSのススメ1 ~SNSをやってて良かったと思った点『著名人と連絡が取れる』『疎遠だった家族や友人との縁が戻る』など~

今回はSNSについて語ってみたいと思います。「何を今さら」と、鼻で笑われそうですが・・・。

僕がSNS(主にTwitterやFacebook)を本格的に運用するようになって、半年が経ちました。使用頻度は高い方だと思います。撮影は苦手なのでInstagramはやっていませんでしたが、ビジネス用途もあるということで近日中に始める予定です。

そんな僕が、これまで使ってきて思う、SNSの良い点、悪い点について、1回目の本日は『良かった点』を、2回目の次回に『良くなかった点(めんどうだった点)』を、それぞれお話していこうと思います。あくまで独断と偏見(?)に基づいたお話です。

【良かった点】
有名人・著名人と連絡が取れる

この点については、本当に嬉しかったことが多々ありました。僕は自分のブログに、どなたかの著書や著者についてコメントする場合、出来る限り本人に一報入れるようにしています。これは著作権に抵触することを回避するためと、僕の書いていることが、あまりにも著者の意図とかけ離れたものであってはいけないために行っているものです。

SNSだと著名人でも多くの方が返信をくださいます。これまで、岸見一郎氏(嫌われる勇気著者)、堤未果氏(ジャーナリスト)、永江一石氏(ITコンサルタント)、橘玲氏(作家)、松田公太氏(政治家/起業家)、岡田斗司夫氏(プロデューサー/実業家)等々から返信をいただきました。

松田氏については、著書についてではないのですが、別件で時々コメントをいただけることがあります。

松田氏コメント

つい先日も経済評論家の山崎元さんから返信をいただきました。山崎さんといえば、以前ブログで人生相談をされており、その丁寧さに関心したホリエモンがツイッターで紹介するというほど、厳しい指摘の中にも、やさしさと丁寧さを兼ね備えた、とても参考になるコメントをされる方です。

山崎元のマネー&人生ホンネ相談室

残念なことに、この無料人生相談が先日終了してしまいました。

「残念だなー」と思っていたところ、僕以外にも終了を残念に思っていたファンの方がおられたようで、

「有料メルマガ化してはいかがでしょう?」

という提案がTwitterに流れているのを発見。僕もその意見に同調しました。

すると早速返信が・・・

山崎氏返信3

さらに・・・

山崎氏返信1

決して狙っているわけではないのですが、著名人とのやりとりを見たファンの方が、僕のブログを見に来たり、ツイートをリツイートしてくれたりして、ちょっとバズったりすることなどもあります。いろいろな意味ですごくありがたいです。

何より、尊敬していたり、啓発されたことのある著名人・知識人の方の思考(考え方)に、直接アクセスできるのが大きな意味があると思っています。

しばらく疎遠だった人と連絡を取り合うようになる。

これは主にFacebookですね。僕の場合は、New York時代に知り合った友人と、約10年ぶりに連絡を取り合うようになりました。当時独身で彼氏もいなかったアメリカ人の女の子から「結婚して子供が生まれた」と、旦那さんと子供の3人で映った幸せそうな写真が送られてきたり、New Yorkのインターナショナルスクール時代、英語の発音が悪いということで、僕と2人で居残り授業を受けたことのある中国人の女の子から「New Yorkで就職が決まった」と連絡をもらったり・・・。

学生時代の同僚やOB、後輩なんかとも連絡がとれるのは嬉しいですよね。

あと、これまで冠婚葬祭と正月ぐらいしか会うことのなかった兄と、互いの近況を知ることができるようになり、投稿に「いいね」したりコメントを入れ合ったりするようになりました。昨年あたりから、兄と二人で飲みに行ったり、親戚が集まって飲みに行ったりするようにもなりました。

1度か2度しか会ったことのない人とも仲良くなれる。

飲み会やセミナー(怪しいやつではないw)等で知り合った1、2度しか会ったことのない人でも、互いの投稿に「いいね」をしたり、頻繁に近況などを見聞きしていると、そうでない場合に比べ、圧倒的に親近感が増します。

更に言うと、Twitterで情報交換できる知人ができたりもしました。現時点では、ほとんど情報をもらう側なのですが・・・w。便利なアプリ、よさげな著書、動画など、色々情報をいただけるのでありがたいです。

情報収集ができる

著名人や有名人の思考を知ることが出来たり、有用な情報が入ってきたりします。また自分の好きな人、尊敬する人だけでなく、考え方の違う人をフォローすることも視野が広がり、知見を深めるのに効果的です。

堀江貴文氏は、著書『ゼロ』で、「自分と考え方の違う有識者を一定数フォローしなさい」といっています。

〖  先の見えない情報弱者にならないためにも、片っ端から情報を取りまくろう。自分に都合のいい情報だけでなく、たとえばツイッターでも、自分と意見の合わない有識者を一定数フォローすること。

そして常に自分の頭で情報を精査し、その先にある未来を見極めていこう。〗

-上記、〖   〗内『ゼロ(堀江貴文著/ダイヤモンド社)』より引用-

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

 

次回予告:SNS使ってみた2 ~良くなかった点

僕が今回のテーマで本当に伝えたかったことは次回の『良くなかった(面倒くさかった)点』です。お楽しみに!

 

 

【書評】『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』~「やればできる」「わたしは変われる」という自己啓発では、この残酷な世界で生き延びることはできない~

前書)- 橘玲氏の著書の中で、いや、僕がこれまで読んだすべての著書の中で最も衝撃的と感じた1冊だったかもしれない -

3編連続『橘 玲(たちばな あきら)』 氏の著書紹介。本日は最終日『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』です。

  1. お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ
  2. 臆病者のための株入門 (文春新書)
  3. 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 (幻冬舎文庫)

自己啓発本によくある『「やればできる」「人は変われる」は果たして本当なのか!?』という問いかけに始まり、『この残酷な世界で幸せに生きるには!?』という結論に達する興味深い内容です。僕が当ブログを始める決定打となった書籍です。

書評タイトル:絶望感の中に一筋の光が見出せる1冊

著書:残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
著者:橘 玲
出版:幻冬舎

※本投稿のサブタイトルは同書からの引用となります。

 著書の内容について

下記(仮説)を1つずつ、様々な学問の研究結果や見地に基づき、あくまで客観的に検証、追求していくという内容です。

1)自己啓発本によくある「やればできる」は本当なのか!?

2)自分が変われば世界が変わる」と多くの啓発本は言うけれど、果たして自分は変えられるのか!?

3)最近流行りの「好きなことを仕事にする」は可能か!?

4)もし上記1)、2)、3)が本質的に「できない」のであれば、この世界は我々にとって残酷なものでしかないのか

5)それでは人は何のために生きているのか。幸せに生きる方法はないのか。

6)結論

やってもできない

1つめの結論が「やってもできない」です。僕は自己啓発本も好きで良く読むのですが、それらのほとんどが、著者の「私はこれで成功した!」「成功は努力の結果だ。努力ならあなたにもできるはずだ!」といったものです。※あのホリエモンでさえ、(本音かどうかはともかくとして)努力の重要性を説いています。

しかし本書は「やればできる」を完全否定しています。

やってもできない

僕は、まずここで一回へこみましたw。

誤解しないでいただきたいのは、本書は前述の通り、決して安っぽい現実主義者の主観的見解を述べているわけでは無いというところです。ましてや「自分にムリだったのだから、あなたたちでは到底ムリ!」というトンデモな内容でもありません(笑)。

※仮説の検証、論拠の出処として、遺伝学・哲学・心理学・発達心理学・行動遺伝学・経済学等が使われていました。

わたしは変われない

本著では、自己啓発で世界的に有名な著書『思考は現実化する(ナポレオン・ヒル)』『道は開ける/人を動かす(デール・カーネギー)』などについても言及されています。

「世界を変えるには、相手か、私が変わらなければならない。それならば、コントロール不能な相手を変えようとするより、『わたし』が変われば、相手も変わる。相手が変われば世界が変わる(上記有名啓発本、内容要約)」

ですが本書では「そもそも、” わたし ” は変えられるの!?」という部分に疑問を投じています。そして、もちろんこの疑問についても研究や史実を資料にいくつかの検証を行っています。

その上での本書の結論は・・・

わたしは変われない

ここで2回目のショックを!

好きなことを仕事にできるのは、才能に恵まれた人間だけ

ここまでくると、おおよその予想はしていましたが、このテーマについても「不可能ではないが、それだけで充分な収入が得られるのは、一部の才能に恵まれた人のみ」と結論づけられています。※海外のロックミュージシャンが給食配膳のアルバイトをしながらミュージシャンを続けている話は面白かった(印象的)です。

この世は生まれ持っての才能を持ち合わせた人間以外は報われないのか

著者も初めは、この「不道徳」な考えに反発したそうです。

『努力しても能力の増幅は限定的』
『人は、そう簡単には変われない』
『好きなことでは満足な収入は得られない』

「やってもムダ」なのであれば、この世は天賦の才を持ち合わせた人以外にとっては闇ということなのでしょうか。

著者が言いたかったこととは、「無駄な努力はやめて、一切の期待を放棄しましょう」ということなのでしょうか。

もちろんそうではありません。中盤から後半にかけて、『この残酷な世界を生き延びる方法』が説かれていくのです。

この残酷な世界で幸せに生きる方法はあるのか!?

あります。

これ以上はネタばらしになるため、言及しませんが、最後に1筋の光明が照らされています。それこそが・・・

この残酷な世界で生き延びるたった一つの方法

なのです。

 

最後となりましたが、本著、研究結果や学術的見解が資料として使われているため、「小難しい本なのかな?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、本当に様々な例(※)を使用し、一般人の僕にもすごくわかりやすく解説されているため、わかりやすく興味が尽きない内容となっています。

※『(映画)20世紀少年』『フロイト』『木更津キャッツアイ』『キムタク』『ケヴィン・ベーコン』『ヤクザ社会』『マルチ商法』『カルト教団』『チンパンジーの生態』『香山リカ』『勝間和代』『催眠術』等々、身近なところや有名どころまで、結論の裏付けにや例えに使用されているため、とてもわかりやすく興味深いと思いました。※上記順不同・敬称略

 

  

【書評】臆病者のための株入門 ~プロの株トレーダーになろうかと本気で考えていた時に読んでショックを受けた1冊~

3編連続『橘 玲(たちばな あきら)』 氏の著書紹介。本日は2日目『臆病者のための株入門』です。

  1. お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ
  2. 臆病者のための株入門 (文春新書)
  3. 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 (幻冬舎文庫)

この段階でお断りしておくと、本日の投稿、『株式投資』全く興味のない方には時間の無駄になってしまうかもしれませんので、ここで離脱していただいて構いません。また別の投稿をご覧いただけると嬉しいですw

書評タイトル:株式投資をやめたくなる1冊

著書:臆病者のための株入門
著者:橘 玲
出版:文春新書

臆病者のための株入門 (文春新書)

前回紹介したの橘氏の著作『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 』と同様、本著も「この本を読めばお金持ちになれます」「この本を読めば株で勝てるようになります」といった情報商材系の本ではありません。むしろ「株をやめようかな・・・」という気にさせられますw。

著書『臆病者のための株入門』について

著者の株式投資の経験、世界の有名人の逸話、その他様々なデータなどから、『長期保有』『中期保有』『短期保有』また『ファンダメンタルズ分析』『テクニカル分析』など、それぞれについて検証、深堀しています。

一体どの方法が一番儲かるの?

株式投資をしたことがある人なら、必ず一度は抱く疑問なのではないでしょうか。

そして必ずたどりつく疑問・・・

テクニカル分析やファンダメンタルズ分析、成功者の思考など、いろいろ勉強してみたけど、結局株価の上下なんか、予想できないんじゃないの!?

でも、日本だけでなく世界中に「私は株式投資で〇〇億円儲けました!」なんていう人の話を聞くよね?あれってウソ?

株で成功したという人達の多くが「あなたにも私の必勝法を伝授します!」とかいう情報商材を販売したりセミナーやったりしてるよね?本人が儲かっているなら、そんなヒマないのでは?

これらの疑問にも同著は答えてくれています。

株式投資はやるべきか?

著者は結局やめたそうです。同著を読むとその気持ちもよくわかります。

僕がこの本を買った時期というのが、株を初めてから、約4ヶ月が過ぎたあたりでした。最初の3~4ヶ月は初心者にありがちなパターンで、とにかく連敗が続き、決めていた資金の3分の2(数十万円)があっという間に消えてなくなるという粗末さでした。

しかし、「これではいかん!」と投資成功者の本や、メルマガ、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析の本を読んでいるうちに、少しづつ負けが減り、徐々に勝てるようになってきたのです。※さすがに高額のセミナーや情報商材には手はだしませんでしたが、それでも夢中になっているときは、「10万円のセミナーでも、後で数百万円勝てるようになるのなら安いのでは?」という思考になるのですから恐ろしいです。

不思議なもので、負けが続いているときは「こんなのギャンブルと同じで、どんなに頑張って勉強しても予測なんて出来ない」と思うのに、少しでも勝ちがが続くと「いける!勝ちの法則をつかんだ!」「自分には投資の才能があるのでは!?」と思うようになります。

その頃の僕は、ノリノリでした。なんならこのままプロのデイトレーダーになろうかと思ったりもしていましたから 笑

僕が同著を購入したのは、まさにそんな時でした。「もっと株の勉強をすれば、もっと勝率が上がるに違いない!」と、Amazonで投資本を検索してたところ、橘玲氏が「投資に関する本」を出版されていると知りました。

それ以前に橘氏の著書は数冊拝読しており、内容が秀逸であることを知っていただけに、かなり期待しました。Amazonのレビューも高評価。さらに自分の勝率が上がることが期待されました(「同著を読んでトレードをやめた」という読者がいらっしゃったのが少々気にはなりましたが)。

結果・・・読了後ショックを受けました。

氏は、「株をやりなさい」や「株はやめなさい」というようなことは明言はされていません。また著書に「株は儲からない」などと書かれているわけではありません。ただ淡々と検証結果や逸話・裏話が述べられた後に「決めるのはあなた次第です」と締めくくられているような形です。

ネタバレになるといけませんので、この辺でとめておきますが、とにかく他の投資本とは、間違いなく一線を画す著作といえます。株をやっている人、もしくは、やってみようかな?と考えている人は一度読んでおいて損はないかと思います。

最後に

で、僕は結局、株を続けているのか・・・勝っているのか、負けているのか。

実は、同著を読んだ後も、その内容を深く胸に刻みながら、投資は続けています。現在はけっこう勝ちが続いています。今度こそ勝ちの法則をつかんだのかもしれませんw

また後日、その件についても報告させていただきます。

 

 

【書評】『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 2015』~株価予測的中はオカルト!? 夢のマイホームは勘違い!?~

本記事より3編続けて『橘 玲』 氏の著書を紹介したいと思います。紹介する3冊は、いずれも『良書』などというレベルではなく『衝撃的』と言えるものです。

  1. お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ
  2. 臆病者のための株入門 (文春新書)
  3. 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 (幻冬舎文庫)

タイトルだけでもインパクトありますよね?

・・・え!?  そうは思わない?

上記タイトルを見ても何とも思わない(お金の話や、人の生き方等に全く興味のない)方は、残念ですが、ここで離脱されたほうがいいかもしれません 😥 。基本的に『お金(経済や資産)』や『人生(生き方や人生観)』についてのお話です。興味ある方は、引き続き下記をご覧ください。皆さんお金の話、好きですよね!?

これらの著書は、普段、我々の生活に密着した『一般常識(固定観念等)』『情報商材(お金持ち本等)』『啓発的救い(引き寄せの法則等)』などの信憑性を問うものとなっています。

ちょっと難しく言ってみましたが、ざっくり言うと

  • 「どうすればお金持ちになれるの?」
  • 「株式投資って本当に儲かるの?」
  • 「マイホーム購入は率のいい不動産投資だよね?」
  • 「株式は、長期保有がいいの?短期保有がいいの?」
  • 「自己啓発本や商材で人生バラ色になる?」

などを、様々な角度で検証したり、研究データや逸話などを使用し、著者の見解が語られたりしています。

著者について

皆さん橘玲氏はご存知でしょうか!?

僕もまだ著書を数冊読んだにすぎませんが、いずれも、圧倒的な知見の深さやマーケティング力を感じさせられる、客観的な中にも独特の持論が含まれた、興味深い作品ばかりを書かれている作家さんです。

肩書は『作家』としか記されていませんので、作家さんのようです(著書には経済学的見地が多く記されているので、てっきり経済学者かと思っていました)。

橘玲 公式サイト | Tachibana Akira official site

著書について

著書:お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015   知的人生設計のすすめ
著者:橘 玲
出版:幻冬舎

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ

本著、当時ベストセラーにもなり、よく書店に平積みされていたのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

正直このタイトルを見たときは、「ああ、よくある情報商材ね」と思いました。『この本を読めば、あなたも大金持ちになれる!』とか、『この商材を買えば、あなたも月収30万円!』とかの・・・。

しかし同著は違います。むしろそのような『誰でもが金持ちになれると謳っている本』の存在を否定しています。見出しは『ルール』『常識』『法則』のようにカテゴリ分けがされていて、各項「この項目は世間の常識の様だが、果たして本当にそうなのか」と、それぞれ信ぴょう性のあるデータや、説得力のある理論によって究明していくような内容です。

あくまで理論的に、統計学的に、当たり前のことを当たり前に、『お金にまつわる噂や常識の真偽』『お金持ちになるための法則』などが紹介されています。※著者がお金持ちになった方法を読者に伝授する類のものではなく、自然の摂理としての、「●●した人=お金持ち」という事実を文章化しているのですね。

経済や資産運用の教材としてもベター!

僕が初めて同著を読んだのが、2015年初旬。その当時は、自分自身、経済や資産運用等に疎かったこともあり『へ~!勉強になるなー!』という程度の印象でした。

しかしこの1年、僕が経済のこと、資産運用のこと、株式投資のこと、などを勉強し知見が深まったからなのでしょう。2回目、3回目、読めば読むほど・・・

「おお!これは、こういうことだったのか!」「こんなことまで書かれていたのか!」

と、新たな発見がありました。

世間には法律や経済など、複雑すぎて一般の人ではなかなか本質が見抜けないものが多々あります。『なんとなくわかっているけど、あまり考えないようにしている」ということで、色々損をしてしまっていることもあるかもしれません。

同著はそれらに警鐘を鳴らしています。

具体的に取り上げられているテーマ
  • 30年後に手に入った我が家に価値はない
  • 税金について知りたいほんとうのこと
  • 経済学者の予測は当たらない
  • 国家に惜しみなく奪われるひとびと
  • 不動産を買ったら資産運用は終わる

-上記同著の見出しから引用(順不同)-

下記のようなテーマにも興味を引かれました。(順不同)

  • 世に出回る『お金持ちになれる本(情報商材)』のトリック
  • 不動産は高いレバレッジを効かせた高リスクの投資である
  • お金持ちになる方程式
  • サラリーマンがお金持ちになる方法
  • 合法的に税金を払わない方法
  • 最高の投資方法
  • 削減すべき家庭内コストは?
  • 投資アドバイザーの予測は当たらない
衝撃的エピローグ

さて、本著で最も衝撃的だったのが、実はエピローグ『新宿中央公園のホームレス』です。

これから本を読まれる方にネタバレしてはいけませんので、多くは説明しませんが、下記に一部だけ引用させていただきました。

《 パークハイアットの贅を尽くしたレストランの席に座ると、私は、公園に目を向けずにはいられません。なぜならそこには、薄汚れたダンボールハウスに住み、残飯を漁る私がいるからです。

あなたには、この恐怖の肌触りがわかるでしょか?》

-上記《   》内、同著書よりの引用-

それまでの文体から感じられる著者の『賢さ』、そして『自信』。そんな氏からは想像もしなかった胸の内。強烈な『不安』が見え隠れする衝撃的なエピローグです。

 

 

【書評】『すべての仕事がやりたいことに変わる』~会社に雇われている人は社畜なのか!?~

著書:すべての仕事がやりたいことに変わる
著者:苫米地英人
出版:サイゾー 

すべての仕事がやりたいことに変わる―成功をつかむ脳機能メソッド40

書評タイトル:一億総独立社会が作れそうな気になる1冊
会社に雇われている人は社畜なのか!?

見出しの回答について

同著を読み終わった後の僕の感想を言うと『YES』です。

同著者の見解も極論で言うと『YES』なのでしょう。

下記《 》内、同著よりの引用

《その仕事はあなたが創ったものではなくて、与えられた仕事でしょう。ですから、それがすべて、あなたのやりたいことであるわけがないのです。》

《もうひとついえば、会社に勤めている人は、その仕事で得られる対価も自分の好きなようには設定できないはずです。》

《カーストの代わりに「勝ち組・負け組」という概念を作りだし、みんなで一所懸命、身分の差別化を図っているわけです。》

いや~。ほんとズバズバきます。著作権の問題上あまり引用も出来ないので、上記に収めていますが、もっともっと紹介したい文面であふれています。

僕は苫米地英人氏の著作のファンで、一時は本も読み漁っていました。しかし動画などで見る氏の態度の大きさ(それが売りなのですが)、著書にかかれている事柄の大きさ、ネットでの評判などから、最近では一歩引いて読めるようになったといえます。

そんな僕が、「やはり苫米地氏は面白い!納得!」と思わされたのが本著です。

「誰かに雇われているうちは奴隷と同じだから、今すぐ辞表を出して、やりたいことをやりなさい」という短絡的なものではなく、『やりたいことを仕事にするにはどうすればよいか』が詳細に説明されています。

社会・経済学的見地からみた『仕事』の考え方、脳科学的見地、ルー・タイス氏直伝のコーチング手法を取り入れた目標達成方法など、

その他、『時間の考え方』『情報発信の重要性』『抽象度を上げることの重要性』『コミュニケーション術(ひとめぼれの技術)』などが、すべて「好きなことを仕事にするための考え方・スキル」として紹介されています。

ほぼ全部実践してみようと思っていますが、取り急ぎ『時短のススメ』の部分はチャレンジを開始しています。※『レストランメニューは一瞬で決める。』『本は2冊同時に読む』『習慣的に行っていることは全て半分以上に時間を短縮して行う』等。

なぜそれが「やりたいことを仕事にできる」ということにつながるのか・・・。気になった方は実際に著書を読んでみてください。

また本書では「必ずしも、今すぐ独立起業しなさい」と言っているのではなく、「やりたい仕事をするために必要な会社や仕事なら、当面やってみるのもOK」という内容の記述があります。

僕も同意見です。というか実際好きなことだけでは収入がままならない場合は、やはり会社や誰かに雇われなければ生活が困窮しますし、社会貢献もできません。であれば、好きなことができる(全てではないにせよ)会社に勤めたり、理念や理想が自分と一致する会社に入社したり、後は、入ってみて心の底から楽しいと思える仕事に就けたら、雇われでもいいのかなと思っています。

著書のタイトルが内容に相応しくない!?

最後に一つだけご注意を。

本著、確かアマゾンのレビューにも書かれていましたが、『すべての仕事がやりたいことに変わる』というタイトルよりは、『すべてのやりたいことが仕事に変わる』というタイトルが相応しいかと思います。

嫌な仕事もすべて『やりたいことに変わる』という内容ではありません。

 

 

『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました 7 ~「あなたも誰かの破線を満たしている」~

今回は『岸見一郎先生と語る会』レポートの後編です。『語る会』から、『特に印象に残った言葉』を、名言集的に集めてみました。※注)岸見先生のお言葉については、一字一句正確というわけではありません(私の記憶に基づき、可能な限り正確に再現したつもりではあります)。

と、その前に、先日ツイッターを見ていて気になるツイートがありましたのでご紹介します。

堀江氏ツイート(幸せになる勇気)

刑務所にお務め(笑)の時は、何もすることが無かったので本を読みまくっていたというホリエモン。最近はほとんど本は読まないと言っていましたが、『幸せになる勇気』は「絶対読む」というほど注目していることがわかります。

それにしても『幸せ』など、抽象的なものについてあまり言及しない(むしろ嫌っているようにすら見える)堀江氏が下記のように言及していたことに僕は大変驚きました。

少しの人でも嫌われる勇気を読んで変わっている人がいるならそれは幸せなこと

『岸見先生と語る会』で特に印象に残った言葉

さて、それでは本題に。下記、緑(太字)の部分が岸見先生のお言葉です。それぞれ名言の下に、僕の所感とも言うべき補足説明を加えさせていただきました。

【以下、第二回語る会より】
■「これさえ上手くいけば・・・」と考えている人は『 今、ここ 』を逃している 

おられませんか?「ダイエットに成功したら好きな人に告白しよう!」「もしも自分に権限を与えてくれたら、あの人なんかより、もっと素晴らしい成果を上げることができるのに」「占いで良い暗示がでたら、やってみよう」etc.

「もしもこういう結果が出たら△△する」または
「もしもこうだったら(仮定)なら、△△なのに!」という人!

「これさえ上手くいけば・・・」「目標達成できれば・・・」と考えている人は、現在の自分を否定していることになり、それが上手くいくまでは幸福感を感じられなくなってしまいます。条件をつけなくても、行動は今すぐにでもできます。幸せにもなれます。そういうことなのだと思います。※前述の堀江氏もよく「今を生きろ」と仰っています。

仮定の考え方「もしも〇〇なら△△なのに・・・」については、『嫌われる勇気』の中で哲人が青年に教えている場面がありましたね。

「もしも何々だったら」と可能性の中に生きているうちは、変わることなどできません。

-『嫌われる勇気』より引用    岸見一郎/古賀史健(著)  ダイヤモンド社(出版) –

■承認欲求を得ようとしている人の目的(狙い)に乗せられない

『「会社を辞めたい」とよく口にする同僚がいる』という相談の中で、岸見先生がお答えになった回答です。その「会社を辞めたい」と言っている方は、「気にしてもらいたい」「同情を得たい」という目的(承認欲求)で、そのような言葉を発していると推測されるので、そこは『課題の分離』の考え方で、「そのように考えておられるのですね」程度に流し、介入しないほうがよいのでは、と仰られていました。

【以下、第一回語る会より】

さて、最後に第一回語る会からの名言より。

他者の関心事に関心を持つ

『幸せになる勇気』でも説かれていましたね。

これはあらゆる対人関係で求められる、尊敬の具体的な第一歩です。

他者の目で見て、他所の耳で聞き、他者の心で感じること

『幸せになる勇気』でも、語る会でも、『子供の興味に関心を持つこと』が例として挙げられていますが、「子供に限らず、相手の関心事に関心を持つことが対人関係を円滑化させるためには重要」と仰っておられました。

あなたも誰かの破線を満たしている

第一回語る会で最も僕の印象に残った言葉です。これほど貢献感が満たされる言葉は無いように思いました。

あなたは誰かに、あなたの破線を満たしてもらっている。

あなたは、誰かの破線を満たしている。

こうしてこの世界はつながっているのですね。

あなたのお話は何度聞いても楽しい

以前当ブログで取り上げた名言です。

『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました3 ~いまここを真剣に生きる~

この言葉を聞く前も、聞いた後も、何度もこういう場面に遭遇しました。「その話何回も聞いた~!」と思ったり、言われたり。僕はこの岸見先生のお話を聞いて以来、「その話、何回も聞いたよ・・・ 🙁 」と思っても、「もっと聞かせてください」と言える(思える)ようになりました。おかげさまで好感を得られることが多くなったと感じています。

ホリエモンが「絶対読む」といった岸見先生の新著が下記です。

こちらもかなり売れているようです。

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

 

 

『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました 6 ~「過去など存在しない」~

今回は『岸見一郎先生と語る会』レポートの続きです。『語る会』から、『特に印象に残った言葉』を、名言集的に集めてみました。

※注)岸見先生のお言葉については、一字一句正確というわけではありません(私の記憶に基づき、可能な限り正確に再現したつもりではあります)。

『岸見先生と語る会』で特に印象に残った言葉

下記、緑(太字)の部分が岸見先生のお言葉です。それぞれ名言の下に、僕の所感とも言うべき補足説明を加えさせていただきました(間違った認識があれば、ご指摘ください💦💦 どなたからでも受け付けます)。

【以下、第二回語る会より】
■人間関係において、過去はなかったものにしてみる

こちら、岸見先生の最新著書『幸せになる勇気』でも、同義の発言がされているのですが、僕にとっては、哲人が青年にこの言葉を放った場面が、最も衝撃的で、強く印象に残るシーンとなりました(下記参照)。

我々の世界には、本当の意味での「過去」など存在しません。

取り戻すことのできないものではなく、純粋に「存在していない」のです。

-『幸せになる勇気』より引用    岸見一郎/古賀史健(著)  ダイヤモンド社(出版) –

『 語る会 』でも、「人間関係における過去の嫌なことは ”無かったもの” にすれば、関係は好転するのではないか」といった内容のことを仰っておられたと記憶しています。

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

■同じ行為でも適切な面に注目する

例えば、学校や仕事などの場面。遅刻したり、休みがちだったりした人が、出勤(登校)してきたとします。通常であれば、「なぜ遅れた(休んだ)のか」や「今後遅れないようにするには?」など、悪い面に着目し、追求してしまいますよね。

そこを岸見先生は「よく来ましたね」と声をかけるなど、まずはその人の取った行動の、適切な面に注目してみてはどうかと仰っておられました。

■教師に「なぜ叱ってくれないの?」という生徒は、自分で決めることが出来ない子供。『自立とは ほど遠い』生徒に育ててしまったということ

※『自立とはほど遠い生徒に育ててしまった』のは、『質問者さんが』、というより、『それまでの学校教育や親が』というニュアンスに僕は受け取りました。

こちらは実際に学校の先生(教員)をされている方が、岸見先生に質問をされた時の岸見先生の回答です。質問者さんは、アドラー心理学で説かれている「叱ってはいけない、ほめてもいけない」という内容を実践する中で、生徒から「なぜ叱ってくれないの?」という言葉を浴びせられ、どうしたらいいかわからなくなり『語る会』で質問されたとのことでした。

本件については、『幸せになる勇気』で、より詳細に説明されています(下記参照)。

生徒たちと言葉でコミュニケーションすることを煩わしく感じ、手っ取り早く屈服させようとして、叱っている。

ほめることは、”能力のある人が、能力のない人に下す評価” であり、その目的は ”操作” である。

-『幸せになる勇気』より引用    岸見一郎/古賀史健(著)  ダイヤモンド社(出版) –

叱ったり、ほめたりする裏には、対等の(横の)関係が気づけていない、相手を見下した気持ちがあるからだということなのでしょう。

■鳥が空を飛ぶために必要な空気抵抗

鳥は、空を飛ぶときに一定の抵抗を必要とするそうです。我々も高く飛躍するためには一定の抵抗(我慢や辛いこと)が必須なのかもしれません。

■無能な上司は支戦場で闘う

いますよね。部下に威張り散らしたり、嫌がらせをしたり、また過去の実績を自慢するくせに、いざという時、自分は責任を取らない上司。こういう人達は、優越コンプレックスにさいなまれている(あたかも自分が優れているように振る舞ったり、見せかけたりする)人なので、負けるかもしれない本戦場では勝負せず、そこから離れたところで周りをつぶそうとする傾向があるのだそうです。相手にしないことです。『嫌われる勇気』では、下記のように説明されていました。

あたかも自分が優れているかのように振る舞い、偽りの優越感に浸るのです。

もしも自慢する人がいるとすれば、それは劣等感を感じているからにすぎません。

-『嫌われる勇気』より引用    岸見一郎/古賀史健(著)  ダイヤモンド社(出版) –

2回の『 語る会 』だけでも名言が多く、今回の記事では書ききれなかったため、残りについては次回の記事で紹介させていただきます。次回も当記事同様(もしくはそれ以上)の、すばらしい名言を紹介させていただけると思います。

次回予告:『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました 6   ~「あなたも誰かの破線を満たしている」~

 

  

東日本大震災から5年 2 ~人道支援する人のことを偽善者と呼ぶな!~

本日はTOEICの試験でした。以前「近日中にTOEICで850点を取る!」と豪語してしまっているので、そろそろ700点オーバーはしておきたいところです。※ちなみに前回(2月)はTOEIC660点、英検準一級は不合格Bでした。

『飛躍の前の静けさ』だと、自分ではそれほどへこんではいないのですが、特筆すべき結果でもないので、本日まで公表していませんでした。ただ、このままだと『粉飾決算報告』みたくなるので、本日発表することに 😥 。※下記ご参照ください。面白くないグラフですね。

201603TOEIC

さて、それでは本題に。

被災地支援は偽善か!?

当ブログでは以前より取り上げているテーマです。

かつてより、これだけは断言しています。

誰かが喜ぶのであれば、そして誰かが救われるのであれば、偽善でもなんでも、しないよりはした方がいい。

著名人が行っている被災地支援について、2、3紹介させてください。

まずは、当ブログに度々登場する『永江一石』さん

永江氏支援

永江氏の売り上げの5%といったら相当な額になると推測されます。それに額に関わらず、誰にとっても収入の5%を寄付するということは大変なことだと思います。

次に『ロンブー淳』さんと『カンニング竹山』さん。当ブログの過去のエントリーをご覧ください。

【ヒーローニュース】ロンブー淳さんの活動2 ~「偽善と言われようとも・・・」東日本大震災直後に淳さんが取った行動とは~

【ヒーローニュース】『心優しき応援団』被災地支援を続けるカンニング竹山さん

少し話はそれますが、先日、薬物疑惑で逮捕された清原容疑者が、芸能界の大物司会者も『ヤク中だ』と語ったとされる記事を受け、ネット上にはさまざまな有名人の名前が憶測で飛び交い、ロンブーの淳さんもその中に名前がありました。

こういう噂って怖いですよね。淳さんに憧れをいだいていた僕でさえ「火のないところに煙は立たない?」と少し疑ってしまったのですから。

その後下記のようなコメントをされていたので安心しました。

ロンブー淳否定

他人の噂など信じてはいけないとはわかっているのですが、本人ともお会いできない場合、どうしても噂話が気になってしまい・・・。

僕もまだまだですね。

人道支援する人のことを偽善者と呼ぶな!

さて、最後になりますが、タイトルについて。

前述の記事で淳さんも、「偽善者と呼ばれる」ということを気にされているのがわかります。もしかすると、我々が想像する以上に人道支援や募金をする人に対する風当たりは強いのかもしれません。

実際2016年の3/11にも、茂木健一郎氏のブログで下記のような記事を見つけました。

脳なんでも相談室。東日本大震災から5年ですが、Twitterのトレンドに「偽善者」という言葉がありました。

茂木氏は、その性格からか、影響力の大きさに配慮してか、すごく寛大な発言をされています。しかし僕は、人道支援や募金をする人達のことを『偽善者』と呼ぶ『こころ無い人達』に怒りを覚えました。

そこで投稿したのが下記ツイート。

mytweet偽善

人道支援や募金をしない人のことを悪く言うつもりはありません。しかし支援や募金する人のことを、わざわざ悪く言う理由が僕にはわかりません。もしも支援者や募金者に偽善的意図があったとして、それがいったい何だっていうのでしょう。それによって救われたり、よろこんでくれたりする人がいるなら、それでいいじゃないですか。

僕も台湾台風被害や震災募金、献血なんかを積極的におこなっています。偽善的意図もあります。それでも、喜んでくれる人がいるなら、よろこんで支援します。

政界と東北のサンタから、2つのクリスマスプレゼントが届きました。~分身ふなっしー募金とツイッターというトナカイに乗って~

下記は多くの要望によって復刻版が発売された茂木健一郎氏伝説の(?)名著

生きて死ぬ私 (ちくま文庫)

 

  

東日本大震災から5年 1 ~私が出会った人は、誰一人地震で死なせない~

本日は3月11日。5年前に東日本大震災が起こった日です。恐らく皆さん、その時何をしていたかよく覚えておられるのではないでしょうか。

5年前の3月11日、あなたはどこにいましたか?

僕は会社から薦められたビジネスセミナーに参加中でした。大阪梅田にある、30階建てビルの17階にいました。

プレゼンテーションだったか、コミュニケーションだったかのセミナーで、講師に質問を受けた参加者が、こう答えました。

「自信・・・ですか!?」

その答えを聞き「少々的外れな回答だな・・・」と思った瞬間、軽いめまいに襲われました。

あれ?めまいじゃないぞ。「やっぱ床、揺れてるよな?」

そうです、先ほどの参加者の答えは

「自信ですか!?」ではなく「地震ですか!?」だったのです!

※実際のエピソードです。多くの被害者が出た地震を、面白おかしく伝えようとしているものではない旨、ご理解ください。

最近の建物は、耐震設計で衝撃をいなすため、大きく揺れるように設計されています。ゆっくりと左右に振り子のように揺れたのをはっきりと記憶しています。参加者全員床に伏せました。恐怖でした。

随分長い時間揺れていたように思いましたが、実際は1~2分だったでしょうか。揺れが収まったので、セミナーを中止して、建物の外へ。エレベーターは止まったのか止めたのかわかりませんが、使用できず階段で17階から1階まで降りることになりました。

階段の所々、ヒビが入って粉が床に散らばっていました。それほどの衝撃だったのです。震源地がどこなのか、被害はどれほどなのか、全く情報が入ってこない状態でした。阪神淡路大震災を思い出しました。自分たちのいた場所が震度3ぐらいだったので、「周りもそのぐらいだろう」と思っていたら、近くの神戸があのような大惨事になっていたことが脳裏をよぎりました。

外に出てすぐ、会社と実家に電話を入れました。会社は「すごく揺れて外に避難はしたけど、被害はそれほどない」、実家は「すこし揺れた」という程度だったようです。

「そうか・・・高いビルだからすごく揺れたけど、地面レベルでは大したことなかったんだな・・・」と思ったのもつかの間、今度は東北が大変なことになっていたと知りました。

これだけ科学が進歩しても、我々は天変地異の前には無力です。阪神淡路大震災以来トラウマになったのか、少しの揺れでも恐怖を覚えるようになりました。

私が出会った人は、誰一人地震で死なせない

僕は地震のことを考えるとき、以前TV番組『情熱大陸』で初めて知った地震学者の『大木聖子さん』を思い出します。

その美貌もさることながら、地震に対し無力な我々に勇気を与えてくれる意思の強さがとても印象的なかたでした。

私が出会った人は、誰一人地震で死なせ ない

※上記は僕の記憶に基づく大木さんの発言です。

この言葉に、信念の強さと、頼もしさを感じました。

このかたなら、多くの日本人を地震の被害から救ってくれる!

そう思わせられるほどでした。

いつ来るかわからない、もしかしたら来ないかもしれない天災ですが、出来る限りの準備をすることで多くの命や資産を守れると思います。(大木さんも確か、そう言っていたと思います)。

僕もタンスをねじ止めしたり、防災グッズを購入したり、もしもの時に備えるようにしています。皆さんも面倒がらず、最低限の備えはしておきましょうね。

少し残念なのは、最近大木さんの活動や活躍があまり聞かれなくなったことでしょうか。(情熱大陸)放送の数日前に配置換えがあったとききましたが、それが原因でしょうか。それとも、ご結婚されたからでしょうか。サイトもツイッターも、たまにしか更新されていないようです。

大木聖子のウェブサイトへようこそ

僕が母の日に送ったプレゼント

『情熱大陸』で、大木さんが『常備していてほしい防災グッズ』として『笛』を挙げられていたのが印象に残っています。がれきに埋もれたり遠くの人に助けを求めたりする際、人間の声では届きにくく、すぐに力を失うからだそうです。

そのことを知り、僕は、数年前の母の日に、プレゼントとして下記の笛を送りました。人間の耳に聞こえやすい2種類の音を同時に発生させるのだそうです。この笛が活躍するような事態にはならないことを願っていますが、母はとりあえずこの笛を持ってくれているようです。

コクヨ 防災用救助笛 防災の達人 ツインウェーブ オレンジ DRK-WS1YR

次回予告:著名人たちが行った東北支援、寄付などについて紹介

有名人が東日本大震災の後、東北に行った支援や寄付を数点紹介させていただきます。有名人ではないですが、僕が行った支援の内容も紹介させてください。

※『岸見先生と語る会』の続きをお伝えする予定でしたが、本日3.11ということで、予定を変更して本記事を投稿させていただきました。