【素人にも出来た!】THUNDERBIRDメールを複数PCで同期させる方法9 ~[設定方法④] Thunderbird上でメールの表示名を変更する~

現状の設定

いよいよ最終回です!

ご注意

実は最終回の本稿でお伝えする内容は、Googleから推奨されていない方法である可能性があります。というのもThunderbird上に取り込んだGmailアドレスの表面上のドメインを別のものに差し替える、という作業だからです。

Gmailには

(Gmail を使用して他のメール アドレスからメールを送信します)

という設定があり、Thunderbirdには下記のように、別メールのアドレスを表記上のみ変更させることが可能であることから、『やってはいけないこと』ではないのかと判断し、設定および今回のように方法の公開を行っています。

また近日中にGoogleにこの設定方法を行っても問題がないか否かの問い合わせを行う予定です。

しかしながら、現時点では明確ではありません。

大変恐縮ですが、仮に皆さまが僕の記事を読んで、同様の設定を施したことで、万一Googleから注意やペナルティを受けることがあっても、当方では責任を取ることが出来かねます。

設定される場合は、その旨、ご理解、ご了承いただいたうえで行っていただきますよう、お願い申し上げます。

同期設定用に設置したGmailの表記上のアドレスと名称を変更する方法

前回までで、下記のような設定が出来たと思います。

●本体PC(親機)

Thunderbirdの画面上に下記2つのアカウントが登録されています。

↓メールサーバーから取り込み、一定期日後自動削除されるメール。

  • 表示名:hisshi.jp   
  • 使用メールアドレス[ tb-douki@hisshi.jp ]
  • プロトコル:POP3 

↓このメールが対外的に送受信するアカウント。子機と同期されている

  • 表示名: gm-douki 
  • 使用メールアドレス[ gm-douki@gmail.com ]
  • プロトコル:IMAP 

2代目以降PC(子機)

Thunderbirdの画面上に下記2つのアカウントが登録されています。

↓親機から取り込み、一定期日後自動削除されるメール。

  • 表示名:tb-douki   
  • 使用メールアドレス[ tb-douki@hisshi.jp ]
  • プロトコル:IMAP

↓このメールが対外的に送受信するアカウント。親機と同期されている

  • 表示名: gm-douki 
  • 使用メールアドレス[ gm-douki@gmail.com ]
  • プロトコル:IMAP

この時点で親機と子機に設定された『gm-douki』のアカウントが同期されています。

同期されている対外的に送受信するアドレスのドメインが『○○gmail.com』でもよければこれで完成です。

ただ、対外的に使用するメールアドレスのドメインが『○○gmail.com』でもよいのであれば、初めからGmailを利用すればいいわけです。

あえてThunderbirdを利用し、複数PCで同期させたいのには理由があるはずです。※今まで使っていたThunderbirdのメールアカウントをそのまま複数のPCで使えるようにしたい、独自のドメインを同期させたい、等。

そこで、最後に親機、子機ともに表記名を変え、対外的にもGmailではなく、元使用していた(または新規に作成した)Thunderbirdのメールアドレスをそのままに、複数のPCで同期できている環境を作り出すわけです。

Thunderbird上に作成したアカウントの表示名を変更する方法

Thunderbirdを開き、右上の三本線のようなマーク(ハンバーガーマーク)から下記のように開きます。

『三』→『オプション』→『アカウント設定』

現れた画面上で、今回はGmailの表記名を変更したいわけですから、画面左端の『gm-douki』をクリック。

すると下記のような画像が表示されます。

赤枠の三か所を変更します。

  • アカウント:gm-douki@gmail.com→tb-douki@hisshi.jp
  • 名前:gm-douki→yasuda kaz(メールに表記させる名前)
  • メールアドレス:gm-douki@gmail.com→tb-douki@hisshi.jp(メールに表記させるアドレス)

子機も同じ設定を施します。

これで最終的に同期させたいメールアカウント名 { tb-douki@hisshi.jp ] が、表面上同期されたということになります。

 

これで、どのPCでも [ douki@hisshi.jp ] のメール送受信ができるようになりました!

【追記】

スマホやタブレットにはThunderbirdのダウンロードができないため、ここまで説明してきた同期については、PCでしか行うことができません。

ただし、メールを受信、確認するだけなら、これまで作成した[ gm-douki@gmail.com ] をスマホ(もしくはタブレット)からログインし、見に行くことが可能です。

Eye-catch Photo by LOGAN WEAVER on Unsplash

 

 

 

 

 

 

【素人にも出来た!】THUNDERBIRDメールを複数PCで同期させる方法8 ~ [設定方法③] 2台目以降PCの設定方法~

2台目以降PCのメールアカウント設定

ここまでダラダラと説明してきた『Thunderbirdメールの複数端末同期設定』もようやく今回が最終回前、次回で最終回を迎えることとなりました。

Thunderbirdメールを同期させる為に必要なメールアドレスと概念

Thunderbirdの同期設定に当たり、まず簡単な概念と準備が必要な3種類のメールアドレスを下記に記載しました。毎回のように掲載していますので、既にご存じの方は飛ばして、その下の項目からご確認ください。

1)最終的にThunderbirdを使って複数のPC(端末)で同期させたいThunderbirdメールアドレス

(仮):tb-douki@hisshi.jp

2)同期設定に必要な共通Gmailアドレス

(仮):gm-douki@gmail.com

※下記図のような同期システムを作り出すために、最終的に同期させたいThunderbirdのメールアドレス(上記1)とGmailのメールアドレス(上記2)が必要となります。

概念大筋

詳細は後ほど説明するとして、まず大筋を説明しておきます。

設定① メールサーバー(上記例ではLolipop)で取り込んだメールを、メインとなるPC(以下親機※)に、通常通りThunberbirdのPOP3設定で[tb-douki@hisshi.jp](上記1)に取り込みます。

※1)スマホやタブレットは不可

※2)ここの設定をPOP3にし、メールを一定期日後に自動でLolipopのサーバーから削除されるように設定しておきます。これによりメールサーバーがパンクすることを防ぎます。

設定② Thunberbirdメーラーのアカウント[tb-douki@hisshi.jp](上記1)に取り込んだメールをGmail[gm-douki@gmail.com](上記2)に転送。

設定③ Thunberbirdメーラー上にGmailアカウント[gm-douki@gmail.com ](上記2)を操作できる設定を施す。

設定④ Thunderbird上に設定したGmailアカウント[gm-douki@gmail.com ](上記2)の表示メールアドレスを、同期させたいアドレス名[tb-douki@hisshi.jp](上記1)に変更する。

設定⑤ 2台目PC(以下子機)に、上記設定①と同じThunderbirdアカウントのメール[tb-douki@hisshi.jp](上記1)を、今度はIMAPで取り込みます。と、同時に上記設定③④と同様の設定を施します。

2台目以降のPCにメールアカウントを設定する

今回は、二台目からのPC(以下子機)の設定方法をお話しします。

子機PCでも基本設定は同じです。Googleアカウント(Gmailアカウント)は前回までに作成した『同期設定用Gmail』を全ての端末の設定に使用します。

反対にThunderbirdは、メールソフトといってソフトウェアを使いたい端末ひとつひとつにダウンロードしないと使えません。※これに対しGmailやYahoo!メールなどは、ブラウザメールといって、サービスを提供しているウェブサイト(GmailだとGoogle、Yahoo!メールだとYahoo!)にアクセスしてログインさえすれば、どの端末からでも操作ができるのでしたね。

そのため面倒ではありますが、「Thunderbirdのメールを使いたい」と思うPCがある場合、都度その端末にThunderbirdをダウンロード・インストールしておかなければいけません。

その方法は下記の投稿で説明しています・・・

Thunderbird同期設定(本体側)~Thunderbirdの同期設定と必要知識7~

が、「いちいちリンクを開くのが面倒くさい」という方の為に下記の説明もコピペしておきました。

●Thunderbird公式ダウンロードページ:
Thunderbird — メールをもっと簡単に。 — Mozilla

●Thunderbird自動アカウント設定:
Thunderbird自動アカウント設定

それでは実際に子機PCでの設定を行っていきましょう。

まず初めに前回までに行った1台目端末の設定を見直します。

Thunderbirdで同期設定を行いたいメールアドレスを準備

  • 表示名:hisshi.jp   
  • 使用メールアドレス[ tb-douki@hisshi.jp ]
  • プロトコル:POP3

Gmailで同期用共通アカウントを作成

  • 表示名: gm-douki 
  • 使用メールアドレス[ gm-douki@gmail.com ]
  • プロトコル:IMAP

※この際、POP3の設定の『メール受信から○○日でサーバーからメールを削除する』の項目を設定しておきましょう。日にちは任意で、メール受信の量によって設定すれば良いですが、通常5日ぐらいが適当のようです。

で、ここからが2台目の設定。

まずは1台目PC(親機)と同じベースとなるアドレス [ tb-douki@hisshi.jp ]を子機にダウンロードしたThunderbirdにも登録します。

Thunderbirdをダウンロードして初めに開いた画面が下記のようなものです。

『新しいアカウントを作成する』の『メール』をクリックすると

このような画面が開きます。ここで『メールアカウントと設定する』をクリック。※メールプロバイダが『gandi.net』ではない場合は、その左のチェックを外しておきます。

前回と同様、下記のように書き込みます。

  • あなたのお名前(N):tb-douki(このアカウントは実際は対外的には使用しないので判りやすい表示名でOK。1台目PC(親機)と違う名前が望ましい。後で変更可能)
  • メールアドレス(L): tb-douki@hisshi.jp
  • パスワード(P): ●●●●●●●●(任意のパスワードを設定)

またもや『見つけられませんでした』とでます。

で、ここからが1台目と2台目以降の違うところ。

1台目はPOP3で設定しましたが、2台目以降は、IMAPで設定します。

理由は、Thunderbirdのようなメールソフトを複数PCで同期させたい場合、基本すべてIMAPで取り込めば良いのですが、そうすると、ロリポップやX2サーバーのように元々POP3に対応しており容量の小さいサーバーだと、すぐにサーバーがダウンしてしまうからなんです。

これを本体(1台目だけPOP3にし、『サーバーからダウンロード後○○日でサーバーのメールを削除する』という設定にしておくことで、メールサーバーのパンクを防ぎます。

というわけで、2台目以降はIMAPにするんですね。

そこで上記図の『受信サーバー』や『サーバーのホスト名』等を下のように書き換えます。

●受信サーバー:IMAP
●サーバーのホスト名:※メールサーバーのメール設定ページにログインし、確認。
●ポート番号:993
●SSL:SSL/TSL
●認証方式:自動検出
●SMTP:※メールサーバーのメール設定ページにログインし、確認。
●ポート番号:465
●SSL:SSL/TSL
●認証方式:自動検出

で、再テストのボタンを押すと、今回は

次のアカウント設定が、指定されたサーバーを調べることにより見つかりました

と表示されますので、完了ボタンを押すとサンダーバードのアカウント設定は完了です。

下図のように作成したアカウント(メールアドレス)が受信トレイと共に左側に表示されればOKです。

で、2台目にも同じく同期設定用のGmailアカウントを取り込みます。

Thunderbird上でGmailを読み込む設定

次は、ThunderbirdにGmailを取り込む設定をします。

Thunderbirdを開き、右上の三本線のようなマークから下記のように開きます。

『三』→『オプション』→『アカウント設定』

開いた画面の左下の『アカウント操作』→『メールアカウントを追加(A)』

すると下記のような画面が現れます。

ここに前回作成したGmailのアカウント情報を登録します。

  • あなたのお名前:gm-douki
  • メールアドレス:gm-douki@gmail.com
  • パスワード:Gmail作成時に作った上記アカウント(メールアドレス)のパスワード

で、『続ける』をクリックすると今回は

アカウント設定がMozilla ISPデータベースから見つかりました。

という表示が出ますので、その下にある『完了』ボタンを押すと、すぐさま左側にアカウント(メールアドレス)が受信フォルダ等と共に表示されます。

これで、gmailで読み込んだthunderbirdのメールを、thunderbird上で操作できるようになるわけです。

※ちなみに・・・Gmailの設定の際、もしもThunderbirdの設定の時と同じように『見つけられませんでした』と出た場合は、設定画面下の『手動設定』または『詳細設定』のボタンをクリックし、下記のように設定してください。

●受信サーバー:IMAP
●サーバーのホスト名:imap.gmail.com
●ポート番号:993
●SSL:SSL/TSL
●認証方式:※自動検出によって『OAuth2』のような何かが自動で表示されます。
●SMTP:smtp.gmail.com
●ポート番号:465
●SSL:SSL/TSL
●認証方式:※自動検出によって『OAuth2』のような何かが自動で表示されます。

結果、子機にダウンロードしたThunderbirdの画面左側には、下記のように表示されていると思います。

サーバーに残ったメールはthunderbirdのpop3の設定により定期的に削除される(※)、Gmailにはメールのコピーが残るので、いつでも、どの端末からでも確認、操作が可能になるんですね。

※子機にダウンロードされた(上図のtb-doukiのメールも同時に消えます。)

これで2台目以降の設定も完了となります。

ただしこれだけだと表示名が『gm-douki 』メールアドレスが[ gm-douki@gmail.com]のまま相手に表示されてしまいます。

会社やお店のアカウントなど、今までThunderbirdで使用していたメールアドレスが『douki@hisshi.jp』だったのに、同期させたとたん突然アドレスが『gm-douki@gmail.com』に変わると、取引先など受け取った側を混乱させてしまい、ちょっと都合悪いですよね。

Thunberbird上でその表示名を変更する方法については、最終回の次回(第9回)で紹介します。

ご注意

実は当シリーズ『Thunderbird複数PCで同期させる方法』でお伝えしている内容は、Googleから推奨されていない方法である可能性があります。というのもThunderbird上に取り込んだGmailアドレスの表面上のドメインを別のものに差し替える、という作業だからです。

Gmailには

(Gmail を使用して他のメール アドレスからメールを送信します)

という設定があり、Thunderbirdには、別メールのアドレスを表記上のみ変更させることが可能であることから、『やってはいけないこと』ではないのかと判断し、設定および今回のように方法の公開を行っています。

また近日中にGoogleにこの設定方法を行っても問題がないか否かの問い合わせを行う予定です。

しかしながら、現時点では明確ではありません。

大変恐縮ですが、仮に皆さまが僕の記事を読んで、同様の設定を施したことで、万一Googleから注意やペナルティを受けることがあっても、当方では責任を取ることが出来かねます。

設定される場合は、その旨、ご理解、ご了承いただいたうえで行っていただきますよう、お願い申し上げます。

 

【素人にも出来た!】THUNDERBIRDメールを複数PCで同期させる方法7 ~ [設定方法②] Thunderbird同期設定(本体側)~

Thunderbirdメールを同期させる為に必要なメールアドレスと概念

Thunderbirdの同期設定に当たり、下記2種類のメールアドレスを用意する必要があります。

1)最終的にThunderbirdを使って複数のPC(端末)で同期させたいThunderbirdメールアドレス

(仮):tb-douki@hisshi.jp

2)同期設定に必要な共通Gmailアドレス

(仮):gm-douki@gmail.com

※下記図のような同期システムを作り出すために、最終的に同期させたいThunderbirdのメールアドレス(上記1)とGmailのメールアドレス(上記2)が必要となります。

概念大筋

詳細は後ほど説明するとして、まず大筋を説明しておきます。

設定① メールサーバー(上記例ではLolipop)で取り込んだメールを、メインとなるPC(以下親機※)に、通常通りThunberbirdのPOP3設定で[tb-douki@hisshi.jp](上記1)に取り込みます。

※1)スマホやタブレットは不可

※2)ここの設定をPOP3にし、メールを一定期日後に自動でLolipopのサーバーから削除されるように設定しておきます。これによりメールサーバーがパンクすることを防ぎます。

設定② Thunberbirdメーラーのアカウント[tb-douki@hisshi.jp](上記1)に取り込んだメールをGmail[gm-douki@gmail.com](上記2)に転送。

設定③ Thunberbirdメーラー上にGmailアカウント[gm-douki@gmail.com ](上記2)を操作できる設定を施す。

設定④ Thunderbird上に設定したGmailアカウント[gm-douki@gmail.com ](上記2)の表示メールアドレスを、同期させたいアドレス名[tb-douki@hisshi.jp](上記1)に変更する。

設定⑤ 2台目PC(以下子機)に、上記設定①と同じThunderbirdアカウントのメール[tb-douki@hisshi.jp](上記1)を、今度はIMAPで取り込みます。と、同時に上記設定③④と同様の設定を施します。

Thunderbirdメールを同期させる為、Gmailの設定を変更する

前回作成した、同期設定に必要なGmailの設定変更(上記設定②③)を行っていきます。

※前回gmailを作成した際、同時にこの設定を行っておいてもよかったのですが、順をおって行うほうが概念の理解も深まるかと思いこのようにしました(前回までが通常のGmail設定の説明、今回からがThunberbird同期用のGmail設定となります)。

Gmailの画面右上の歯車マーク『設定』をクリック→その下に表示される項目から『設定』をクリック

開いたページの上部中央→『メール転送と POP/IMAP』をクリック

『IMAPアクセス:』の『IMAPを有効にする』の○にチェック●を入れます。

次に同じページ上部中央にある『アカウントとインポート』を開きます。

画面中央辺りの項目『名前:』と『他のアカウントでメールを確認:』欄をそれぞれ下記(希望の名前でOK)のように設定します。

名前:TB同期(例) gm-douki@gmail.com >

(Gmail を使用して他のメール アドレスからメールを送信します)  ←という説明と共に、右側に『他のメール アドレスを追加』という項目があります。

ここにThunderbirdで作った1)同期させたいメールアドレスtb-douki@hisshi.jp を追加します(アカウント情報を登録)。

すると下記のように表示されます。

名前:TB同期 < gm-douki@gmail.com >
                hisshi.jp< tb-douki@hisshi.jp

        メールの経由サーバー: smtp.lolipop.jp
        SSLを使用したポート 465 でのセキュリティで保護された接続
        デフォルトの返信モードを選択:

『受信したアドレスから返信する』のラジオボタン○にチェック●を入れます。

Thunderbird上でGmailを読み込む設定

次は、ThunderbirdにGmailを取り込む設定(上記設定③)をします。

Thunderbirdを開き、右上の三本線のようなマークから下記のように開きます。

『三』→『オプション』→『アカウント設定』

開いた画面の左下の『アカウント操作』→『メールアカウントを追加(A)』

すると下記のような画面が現れます。

ここに前回作成したGmailのアカウント情報を登録します。

  • あなたのお名前:gm-douki(まだ仮の段階なので、表示名と言っても最終メールに表示される名称では無い。後から変更する為、分かりやすいものでOK。)
  • メールアドレス:gm-douki@gmail.com
  • パスワード:Gmail作成時に作った上記アカウント(メールアドレス)のパスワード

で、『続ける』をクリックすると今回は

アカウント設定がMozilla ISPデータベースから見つかりました。

という表示が出ますので、その下にある『完了』ボタンを押すと、すぐさま左側にアカウント(メールアドレス)が受信フォルダ等と共に表示されます。

これで、gmailで読み込んだthunderbirdのメールを、thunderbird上で操作できるようになるわけです(なんかややこしいですね 笑)

で、サーバーに残ったメールはthunderbirdのpop3の設定により定期的に削除される、gmailにはメールのコピーが残るので、いつでも、どの端末からでも確認、操作が可能になるんですね。

これで本体側の設定は完了となります。

ただしこれだけだと表示名が[ gm-douki]、送信者アドレスが[ gm-douki@gmail.com ]のまま相手に表示されてしまいます。

会社やお店のアカウントなど、今までThunderbirdで使用していたメールアドレスが[ tb-douki@hisshi.jp ]だったのに、同期させたとたん突然アドレスが[ gm-douki@gmail.com ]に変わると、取引先など受け取った側を混乱させてしまい、ちょっと都合悪いですよね。

Thunberbird上でその表示名を変更する方法については、最終回の次々回(第9回)で紹介します。

次回は、複数端末(2台目PC等)へのThunderbirdの同期設定方法を説明します。

ご注意

実は当シリーズ『Thunderbird複数PCで同期させる方法』でお伝えしている内容は、Googleから推奨されていない方法である可能性があります。というのもThunderbird上に取り込んだGmailアドレスの表面上のドメインを別のものに差し替える、という作業だからです。

Gmailには

(Gmail を使用して他のメール アドレスからメールを送信します)

という設定があり、Thunderbirdには、別メールのアドレスを表記上のみ変更させることが可能であることから、『やってはいけないこと』ではないのかと判断し、設定および今回のように方法の公開を行っています。

また近日中にGoogleにこの設定方法を行っても問題がないか否かの問い合わせを行う予定です。

しかしながら、現時点では明確ではありません。

大変恐縮ですが、仮に皆さまが僕の記事を読んで、同様の設定を施したことで、万一Googleから注意やペナルティを受けることがあっても、当方では責任を取ることが出来かねます。

設定される場合は、その旨、ご理解、ご了承いただいたうえで行っていただきますよう、お願い申し上げます。

 

【素人にも出来た!】THUNDERBIRDメールを複数PCで同期させる方法6 ~[設定方法①] GmailとThunderbird、メールアカウント作成~

Thunderbirdの同期設定

これまでダラダラと説明してきた『Thunderbirdの同期設定』。ようやく今回から具体的設定方法に入りたいと思います。

まず同期させたいThunderbirdのメールアドレスと、同期設定に必要なGmailアドレスを準備しましょう。※現在既にお持ちのThunderbirdのメールアドレスを同期させたい方は、新たに作成の必要はありません。

ここでは例として、下記を使ったとしましょう。

1)最終的にThunderbirdを使って複数のPC(端末)で同期させたいThunderbirdメールアドレス

(仮):tb-douki@hisshi.jp

2)同期設定に必要な共通Gmailアドレス

(仮):gm-douki@gmail.com

※下記図のような同期システムを作り出すために、最終的に同期させたいThunderbirdのメールアドレス(上記1)とGmailのメールアドレス(上記2)が必要となります。

概念大筋

詳細は後ほど説明するとして、まず大筋を説明しておきます。

設定① メールサーバー(上記例ではLolipop)で取り込んだメールを、メインとなるPC(以下親機※)に、通常通りThunberbirdのPOP3設定で[tb-douki@hisshi.jp](上記1)に取り込みます。

※1)スマホやタブレットは不可

※2)ここの設定をPOP3にし、メールを一定期日後に自動でLolipopのサーバーから削除されるように設定しておきます。これによりメールサーバーがパンクすることを防ぎます。

設定② Thunberbirdメーラーのアカウント[tb-douki@hisshi.jp](上記1)に取り込んだメールをGmail[gm-douki@gmail.com](上記2)に転送。

設定③ Thunberbirdメーラー上にGmailアカウント[gm-douki@gmail.com ](上記2)を操作できる設定を施す。

設定④ Thunderbird上に設定したGmailアカウント[gm-douki@gmail.com ](上記2)の表示メールアドレスを、同期させたいアドレス名[tb-douki@hisshi.jp](上記1)に変更する。

設定⑤ 2台目PC(以下子機)に、上記設定①と同じThunderbirdアカウントのメール[tb-douki@hisshi.jp](上記1)を、今度はIMAPで取り込みます。と、同時に上記設定③④と同様の設定を施します。

Thunderbirdメールの作成と初期設定

まずはThunderbirdメールの作成と初期設定(上記設定①)です。

これまでThunderbirdを使用していなくて、今回新規にアカウントを作成したい場合、下記のリンクと、本記事の解説を参照にThunderbirdをダウンロードし、新規アカウント(自由に設定可能。ここでは[tb-douki@hisshi.jp](上記1)を使用)を作成してください。

●Thunderbird公式ダウンロードページ:
Thunderbird — メールをもっと簡単に。 — Mozilla

●Thunderbird自動アカウント設定:
Thunderbird自動アカウント設定

※既にThunderbirdを利用していて、そのアカウントを同期させたい場合は、そのアカウントが下記と同様の設定になっているか、特にPOP3になっているかどうかご確認ください。

Thunderbirdにメインのメールを取り込む設定をする

まず既存のThunderbirdを開き、右上の三本線のようなマークから下記のように開きます。

『三』→『オプション』→『アカウント設定』

開いた画面の左下の『アカウント操作』→『メールアカウントを追加(A)』

すると下記のような画面が現れます。

ここに『メール受信者に表示させたい名前』『メールアドレス』および今回のアカウント用に作成した独自の『パスワード』を登録します。

  • あなたのお名前(N):hisshi.jp(このアカウントは実際は対外的には使用しないので判りやすい表示名でOK。後で変更可能)
  • メールアドレス(L): tb-douki@hisshi.jp
  • パスワード(P): ●●●●●●●●(任意のパスワードを設定)

『続ける』ボタンを押すと「Thunderbirdはあなたのアカウント設定を見つけられませんでした」という表示が出ると思います。

そこで上記図の『受信サーバー』や『サーバーのホスト名』等を下のように書き換えます。

●受信サーバー:POP3
●サーバーのホスト名:※メールサーバーのメール設定ページにログインし、確認。
●ポート番号:995
●SSL:SSL/TSL
●認証方式:自動検出
●SMTP:※メールサーバーのメール設定ページにログインし、確認。
●ポート番号:465
●SSL:SSL/TSL
●認証方式:自動検出

で、再テストのボタンを押すと、今回は

次のアカウント設定が、指定されたサーバーを調べることにより見つかりました

と表示されますので、完了ボタンを押すとサンダーバードのアカウント設定は完了です。

下図のように作成したアカウント(メールアドレス)が受信トレイと共に左側に表示されればOKです。

【参考】

ここでは、(プロバイダーがサービスを提供している場合) 受信メールのプロトコルを IMAP と POP から選べます。IMAP と POP は、メールを受信するための標準プロトコルです。最近使用されるようになったプロトコルの IMAP では、受信メッセージをメールサーバーとあなたのコンピューターに同時に保存できます。POP プロトコルでは、受信メッセージはあなたのコンピューターにのみ保存されます。

ー上記Thunderbird自動アカウント設定ページより引用ー

Thunderbirdでは最近IMAPの設定ができるようになりましたが、ここではPOP3で設定します。※POP3でないと、サーバーにメールのコピーが残ったままとなり、前回の投稿のようにメールの送受信が出来なくなるからです。

Gmail(Google)アカウントの作成

次に同期設定用Gmailの作成です。ここで作成したアドレスを、複数のPCやスマホからでも操作できるように設定していきます。

※現在使用しているThunderbirdのアカウント(メールアドレス)をそのまま同期させたい場合も、新たに作成したアカウントを同期させたい場合も、基本設定方法は同じです。

まずThunderbird同期のためのGmailを作成しましょう。

ここでは判りやすくGmailのアドレスを

gm-douki@gmail.com](上記2)

としました。

新しいGmailを作成するには新しいGoogleアカウントの作成が必要になります。

『Googleアカウント作成』と検索窓に打ち込み、Googleの公式ページよりアカウントを作成します。

Google アカウントの作成

現在Googleアカウント(Gmail)を持っている場合は、そのログインページ下方に『アカウント作成』というリンクがありますので、そこをクリックしても作れます。

アカウントのリンクを開くと、必要な情報の登録を求められますが、指示通り登録するだけで特に設定は難しくありません。

上記の『ユーザー名』の欄に登録した文字列がそのままGmailアドレスになります。

ここでは[gm-douki@gmail.com](上記2)で設定したと仮定して進めます。

これで、メール同期設定用のGmailとThunderbirdのアカウントが作成されました。

いよいよ次回はメールの同期設定に入ります。

ご注意

実は当シリーズ『Thunderbird複数PCで同期させる方法』でお伝えしている内容は、Googleから推奨されていない方法である可能性があります。というのもThunderbird上に取り込んだGmailアドレスの表面上のドメインを別のものに差し替える、という作業だからです。

Gmailには

(Gmail を使用して他のメール アドレスからメールを送信します)

という設定があり、Thunderbirdには、別メールのアドレスを表記上のみ変更させることが可能であることから、『やってはいけないこと』ではないのかと判断し、設定および今回のように方法の公開を行っています。

また近日中にGoogleにこの設定方法を行っても問題がないか否かの問い合わせを行う予定です。

しかしながら、現時点では明確ではありません。

大変恐縮ですが、仮に皆さまが僕の記事を読んで、同様の設定を施したことで、万一Googleから注意やペナルティを受けることがあっても、当方では責任を取ることが出来かねます。

設定される場合は、その旨、ご理解、ご了承いただいたうえで行っていただきますよう、お願い申し上げます。

 

【素人にも出来た!】THUNDERBIRDメールを複数PCで同期させる方法5 ~[必要前提知識④]メール同期の概念~

X2サーバーやロリポップメールサーバーにもあったIMAP!むりやり同期させてみたところ・・・

前回はメールサーバー側にあった『IMAP(アイマップ)』の設定変更で、複数のPCから同じアカウントのThunderbirdメールを操作できるように(同期)したものの、結局はメールサーバーの容量不足で、すぐにパンクしてしまった、というところまでお話ししました。

それがこちら↓

X2サーバーでIMAP設定したところ10日経たないうちにサーバーがダウンした!

少し話が戻りますが、以前は『IMAP』の機能が無く『POP3』しか提供していないメールサーバーも多かったようですが、最近はほとんどのメールサーバーが『IMAP』の機能を備えているようです。

『Thunderbird』や『Outlook Express』など、1台のPCでしかメールの操作ができず不便を感じている方。『IMAP』で同期させたい方は、まずお使いのメーラーがどのメールーサーバーを経由しているか確認し、そのメールサーバーがIMAPに対応しているかどうか確認してみてください。

※自分がどの会社のメールサーバーを使用しているか判らない、どのメールサーバーを使用しているかは判るが、設定の確認方法(IMAP対応かどうか等)が判らないという方もいらっしゃると思いますが、ここではその確認方法については割愛します。『自分が使っているメールサーバー』『メールサーバー 確認方法』その他『IMAP』や『POP3』などのキーワードと組み合わせて検索してみてください。

※ちなみにロリポップメールサーバーの場合、マニュアルに下記のように記されているので、IMAPにも対応していることが分かります。

●Thunderbird自動アカウント設定:
Thunderbird自動アカウント設定

そしてThunderbirdの自動設定マニュアルには下記のように記されています。

-以下上記ページより引用-

ここでは、(プロバイダーがサービスを提供している場合) 受信メールのプロトコルを IMAP と POP から選べます。IMAP と POP は、メールを受信するための標準プロトコルです。最近使用されるようになったプロトコルの IMAP では、受信メッセージをメールサーバーとあなたのコンピューターに同時に保存できます。POP プロトコルでは、受信メッセージはあなたのコンピューターにのみ保存されます。

メールサーバーとメーラーの双方でIMAPに対応していれば、少なくとも複数のPCで1つのメールアカウントを同期させることができます。

「少なくとも」といったのは、メールサーバーの特性上、前回お話しした通りメールのコピーを保存しておける容量が極めて小さいサーバーがあるんですね。

X2サーバーがそうでしたが、もともと『POP3』を基本に運用しているメールサーバーに関しては、ほとんどが、メールを保存できる容量が小さいのだと思います。

お馴染み郵便局のイメージで言うと・・・

もともとPOP3(メールソフト)用に作られていたメールサーバーの設定を無理矢理IMAPに変えると・・・

上図のように、メールサーバーも出来るだけメールのコピーを保管しようとしますが、もともとPOP3用の容量しかなかったサーバーです。すぐに容量制限を超えてしまう。

そのため、僕がお世話になっている会社のthunderbirdも、同期出来て喜んでいたのもつかの間、数日も経たないうちにパンクしてしまったというわけです。

Gmailを利用してサーバーのパンクを防ぐ

同期自体は出来ても、サーバーにメールを残しておける容量が小さいままなので結局すぐパンクしてしまうんですね。

メールを定期的に削除すればよいのですが、それをすると削除したメールについては、それ以降、メールをダウンロードしてあるPC以外から見られない、というか同期されていない状態になってしまいます(デフォルトのThunderbirdと同じ)。

これでは同期の意味がありません。

そこで登場するのがGmail

ご存じGmailなら、少々メールをため込んでも、パンクなどしません。

Gmailの『アカウントとインポート機能』を使う

Gmailの画面右上の歯車のようなマーク→設定をクリックすると、画面上部に『アカウントとインポート』というタブが現れます。それをクリックしたところで各種設定ができます。

この機能を使うと、他のメールアドレスからメールを送信したり、他のアカウントでメールを確認できたりする優れものなんです。

概念(考え方)としては、まずThunderbirdのPOP3で取り込んだメールをGmailに転送する設定をします。こうすることで、POP3で取り込んだメールは設定した通りの期間でサーバーからは削除されます。サーバーがパンクしないわけですね。

それと同時に同じメールのコピーがGmailに転送されているのでGmailのサーバーとアカウントには制限なくメールが残ることになります。

サーバーにメールが残っているということは、いつ、どのデバイスでサーバーにアクセスしてもメールの確認ができるということですね。

多少の時間差が生まれますが、こうすることによりPOP3が拾ったメールはサーバーに設定した数日しか残らない為、パンクも防げます。

で、メールの同期(未読/既読、削除など)はGmailのサーバーと同じ状態になりますので、これを『同期されている』と呼ぶわけです。

ここまでが考え方ですね。次回はいよいよ具体的な設定方法を画像付きで紹介していきたいと思います。

注)本投稿はシステムを学び始めて1、2年のオッサンが、WEB上でかき集めた情報を元に行った設定のご紹介です。不備・不足等あるかもしれませんが、ご了承ください。また、如何なる設定・変更・ダウンロード等もご自身の自己責任において行ってください。当方一切の責任を負いかねます。

次回に続く