【検証】語学学習なんかやってもムダ?1 ~インターネットの無料翻訳サイトの機能はあてにならない?~

昔、会社勤めをしていた頃、僕が英語の勉強をしていることを上司に告げたところ、「ゆうてるまに(言っている間に)自動翻訳機や通訳機が無料で出回るから、英語の勉強なんかしたってムダやで」と言われたことがあります。

確かに、それから何年もしない間に、インターネットの無料翻訳サイトが次々に登場し、精度も上がってきました。スマホの自動通訳アプリなんかもニュース等でよく紹介されるようになっています。※しかも英語だけでなく数か国語の翻訳・通訳が可能。

ビジネスにおいても無料翻訳サイトが活躍するようになりました。かつてはハイレベルの語学力がなければ英語力を仕事に活かす機会などあまりありませんでしたが、現在は、商談相手がネイティブでさえなければ、高校の授業で習う程度の英語力で十分メールのやり取りぐらいはできるようになっています。

そんななか、僕も英語の勉強から遠ざかるようになっていきます。仕事では時々英語を読んだり、話したり、メールのやり取りをすることはありましたが、相手がネイティブでない限り、当時の僕の英語力で十分だったので・・・。※英検準1級不合格Aを3度ほど、TOEICは800点弱を取ったことがあるレベルです。

しかし本当に英語や外国語の学習は、必要なくなってしまったのでしょうか。

僕はそうは思いません。いや、最近になり、「やはり外国語学習は必要だ!」と思うようになったのです。

理由は下記3点です。

  1. 「果たして、ここ10年前後の間に、本当に満足な自動通訳機など出来るのだろうか?」と思い始めた。
  2. 「海外の情報を現地の言葉(僕の場合、英語)で取り入れたい」と思うようになった。
  3. 「海外の友人と十分な意思疎通が出来るようになりたい」と思うようになった。

それでは、各問いを、上から順に確認していきましょう。本日は1.を、明日2.と明後日3.について見ていきたいと思います。

  1. 「果たして、ここ10年前後の間に、本当に満足な自動通訳機など出来るのだろうか?」と思い始めた。

実は前述の上司の言葉から、10年前後が経とうとしていますが、ネットの無料翻訳は全く進歩していません。いや、むしろ劣化していると言っても過言ではありません。これだけテクノロジーが進歩しているにもかかわらず、なぜ翻訳機は進歩していないのでしょうか。

考えられる理由は2つ。

『数億ある単語の複数の意味を、前後の文章や会話の中からパーフェクトに選び出しつなげる作業は、脳が行う作業に近い』こと。不可能に近い、または脳を作りだす作業に近く、容易なことではない。ということですね。

もう一つは、ある程度制度の高い翻訳(通訳)機は作りだせるが、安価で、ましてや無料で提供できるようなものではない。ということでしょう。

現存する有名無料翻訳サイトで調べてみました。

今回取り扱ってみる熟語は、先日当ブログにいただいた質問にあった「keep head of a class(ひとクラスの成績トップを維持する)」です。

まず初めにA社の無料翻訳サイトで・・・

このA社の無料翻訳は、翻訳機能があるだけでなく、検索した単語や文字列にまつわる、数々の例文がサイトに掲載されているので、文章としてのつながりがつかめ、非常に勉強になります。僕が最もよく利用しているサイトです。

早速そのサイトに飛び、検索窓に「keep head of a class」を打ち込んでみると・・・

『該当する項目は見つかりませんでした・・・』

しかも結果がでるまでにものすごく時間がかかります。いちいち例の砂時計のマークが出ます。トップページには「検索結果が表示されない場合は、・・・キャッシュクリアと再起動を・・・」とあるほどです。他の方からも問題が指摘されているのかもしれません。

複数の単語や熟語で試しましたが、以前に比べると、ヒットする熟語が非常に少なくなり、また、例文も少なくなったように思いました。

以前からかもしれませんが、A社のHP上に、『無料の上位版』、『有料のプロ版』などが用意されていることに気づきました。つまり、これまで無料の一般用に掲載されていた熟語や例文を、上位版や有料版に移行させたのでしょう。(間違っていたらごめんなさい)。

これはイカン!ということで、早速無料アカウントを作成し、ログインしてからもう1度挑戦。検索窓に「keep head of a class」を打ち込んでみると・・・

なにやらものすごい長文が1つだけ出てきました。その中にkeepやheadやclassがばらばらに含まれているだけという、熟語としての意味が全くとれない情報でした。

続いて「keep head」や「head of (a) class」など、小さく区切って検索・・・

『頭を出さない』『冷静さを保つ』や『級長』『クラスの代表』など出てきます。多くの例文が表示され、サイトの動きもかなりよくなりましたが、それでもやはり本来の意味『head=成績トップ』が表示されることはありませんでした。

※『有料(プロ)版』は試していません。

要は、有料でなければ、クオリティーの高いものは期待できないということです。有料版も現時点ではそれほど期待できないでしょう。

というのも、最近僕は『音声文字変換アプリ』というのを2つほど使用しているのですが、それらですら、「ゆっくり・はっきり・数文字程度まで」しか文字変換できません。どうしても返還ミスも起こりえます。発した言葉を文字にするだけでも返還ミスが起こるのです。それをさらに違う国の言葉に変換するとなると間違いがでるのは避けられないことだと思います。※音声文字変換アプリ自体の機能は、満足のいくレベルです。

その他の企業の無料翻訳に至っては、こんなものではありません。昔から全く進歩のない、『単語をそのまま直訳するだけ』のものです。

さきほどと同じく「keep head of a class」を試してみると・・・。

「keep head of a class」 → 「クラスの頭を保ちます」
「keep head」 → 「頭を保ちます」
「head of a class」 → 「クラスのヘッド」

って、そのままやんけ~!

思わず画面に突っ込んでしまいました。

【本日の結論】

技術的に見ても、翻訳機、特に通訳機が十分満足できるクオリティーで提供されるようになるまで、最短でも15~20年はかかるのではないかと見ています。それまでの期間、多少の進歩はみられるでしょう。しかし、各社、通訳・翻訳ソフト(アプリ)のクオリティが上がれば上がるほど、顧客の囲い込みと有料版への誘致が激化するだろうということも明白です。

 

  

「【検証】語学学習なんかやってもムダ?1 ~インターネットの無料翻訳サイトの機能はあてにならない?~」への6件のフィードバック

  1. kz83さん、おはようございます。

    なるほど、翻訳機能とはそういうものですか。

    まいど、『Anne of Green Gables』のことで質問です。
    ※以下英文箇所 L.M.MONGOMERY(著)Anne of Green Gables(著書名) Huffin Books(出版社)より引用

    109ページの下から4段目の

    she will never believe but what I did it on purpose.

    とあるのですが、「彼女は私が故意にしたと信じないでしょう。」
    と訳したらいいのでしょうか?それだと、この文の前後関係からおかしいと思うのですが、kz83さんの意見を聞かせてください。

    1. Tora2015さん

      おはようございます。いつもコメントありがとうございます。

      質問の件ですが、僕の『Anne of Green Gables』(Puffin Classic)の109ページには、その文章が見当たりません。
      内容は同じと思うので、おそらく本や文字のサイズが違うのでしょう、文が掲載されているページが、多少前後しているのかと思われます。

      その文章が出てくる章(ContentsもしくはChapter)の番号とタイトル(章の題名)がわかれば教えていただけないでしょうか。
      あと、その章のどのあたりで出てくるのか、前半、中盤、後半で、ざっくり教えていただけると探せると思います。

  2. kz83さん。返信ありがとうございます。

    chapter 16
    Diana is invited to Tea, with Tragic Results
    の後半です。

    では。

    1. Tora2015さん

      質問いただいていた文章が見つかりました。
      ※以下英文箇所 L.M.MONGOMERY(著)Anne of Green Gables(著書名) Huffin Classics(出版社)より引用

      she will never believe but what I did it on purpose.

      確かに難しい文章ですね。僕もパッと見、「わざとしたとは信じない」という意味かと思いました。

      しかしTora2015さんのいうとおり後ろに下記の文があります。 ※マリラのセリフ

      Mrs Barry will think better of it when she finds you’re not really to blame.

      「バリーさんも、本当はあなた(アン)が悪いわけではないとわかれば、考えを良い方に改めるでしょう。」

      つまり先ほどの文の時点では、バリーさんは「アンがわざとやった」と思っているわけですね。
      と、すると逆説の『but』が、働いていることになります。

      but は前置詞の形で、『・・・以外に』という意味になります。

      What I did it on purpose

      という文章は『What』を先頭につけることで「私がわざとしたこと」となり、前置詞に『・・・以外に』を設けています。

      直訳すると、
      「バリーさんは、『私(アン)がわざとした』ということ以外決して信じることはないでしょう」
      となるかと思います。

      前後の文から無理やりひねり出した感がありますが、内容はこちらで間違いないかと思います。

  3. 403 エラー
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    昨晩、送った内容をコピペしたら、また上記の文章がでてんけど、もしかしたら、字数が多かったからかもしれんわ。
    それと英文の解説ありがとう。納得したわ。

    1. Tora2015さん

      エラー通知の連絡ありがとうございます。

      実は本日僕も、コメントの編集をしていたところ、何度か同じエラー表示が出ました。
      こちらでも調べてみますが、もしもまた同様の問題が発生したら教えてください。

      英文、納得いただけたようでよかったです!
      また、わからないところがあれば、いつでも問い合わせください。

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