『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました3 ~いまここを真剣に生きる~

今回で同テーマの投稿、3回目になります。

前回記事の評判がよかったので、まだご覧になられていない方や、岸見一郎先生のことをご存じない方は、是非下記も併せてご覧ください。

【おすすめ】『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました!2

さて、それでは、さっそく本題に。今回は岸見先生の講演会の中でも人気の高い『質疑応答』だけに絞った『オール質疑応答』の講演会。それだけに、参加者の皆さん、それぞれ質問を用意して望まれたのでしょう。最初こそ遠慮がちで、あまり手が上がりませんでしたが、時間が経つにつれて次々に質問される方が増え、最後は順番待ちしないといけないほどになりました。

今回も『小学校の先生』、『看護師の方』、『主婦の方』、『サラリーマンの方』など、それぞれの立場での人間関係(生徒、患者、義理の兄弟、同僚などとの接し方)についての質問が飛びだし・・・。

先生はご自身の経験、知人の話、文献からの例、哲学者の言葉等、様々な例を用いて、次々と回答されていきます。『心理学』に基づいた回答だからか、僕が学んでいる『コーチング』にも共通する内容が多く、あらためてそれらの奥深さを感じさせられました。

その中でも、特に僕の印象に残ったお話を2、3例に挙げさせていただきます。

今回の講演会で印象に残ったお話し

「子供から教わることも多い」

我々大人は、読書ひとつをとっても「知識が得られるか」「情報収集のための読書」など、何かしら理由をつけて本を読みます。しかし子供たちは「ただ、読みたい本を楽しんで読む」。その姿を見ていると、子供たちに教わることも多いのだとおっしゃっておられました。子供にも尊敬の気持ちを持って接しなければいけないという一例なのでしょうね。

「他人の関心事に関心を持つ」→「それにはトレーニングが必要」

他人(クライアント)に関心を持つ」ということは、これまでコーチングでも同様のことを教わっていましたが、自分大好きの僕にとっては比較的困難なテーマでした。今回岸見先生から「トレーニングが必要」というお話を聞けたことで、問題がスッキリ解消されました。「他人に関心をもつ」ということが自然にできる人はいいのですが、そうでない人は、トレーニングすればよいということなんですね。

そして次にご紹介するのが、僕にとって最も印象的だったお話です。

岸見先生のお知り合い(確か医者の先生)のお話で、その方の患者さんの中に『同じ話を何度もしてしまう』という(軽い認知症?の)方がおられたそうです。その患者さん自身もそのことを気にしておられ、ある日、先生に尋ねたそうです。

私、同じ話を何度もしているでしょうか・・・?」と。

その先生は、このように答えられたそうです。

「あなたのお話は何度聞いても楽しいから大丈夫ですよ」

・・・と。

僕はこの話を聞いたとき思いました。

もし自分がそう言われたら、涙がでるくらい嬉しいやろうな!

それだけで、その相手のことを好きになってしまうでしょうね。

もしその人が先生やコーチなら、全幅の信頼を寄せることになるでしょう。もし男の友人なら親友になれると思います。女性なら惚れてしまうと思います。※「ホレてまうやろ~!(byチャンカワイ)」(え!? ホレていらん?w)。

認知症でなくとも、酔っぱらうと同じ話を何度もする人っていますよね?(僕もよく言われますw)。同じ話を聞かされた人の反応はほぼ一様です。「その話〇回目!」とか「何回同じ話するねん!」等、つっこんだり突っ込まれたり・・・。ある程度歳をとると、「この話、確か誰かにしたことあるけど、相手が誰やったか忘れた」というようなことが多々出てきます。そこにお酒が入ると「以前誰かに話した」ことすら忘れてしまう時があります(いや~、加齢とお酒って怖い!)。

でもだからこそ、「何度話してくれてもいいんですよ」と言われたら、どれほど嬉しいか。なにか自分が全面的に認められたような気持ちになります。

こういった対応は相手を勇気づけると共に、相手との信頼関係を構築できるのだと教えられました。

僕も今後は使わせていただきます!

※先生のお言葉の部分は「こういった内容のお話をされていた」という僕の記憶に基づき再現したもので、一言一句すべて正確というものではありません。ご了承ください。

このように岸見先生の質疑応答は、その場で出た質問に即興で答えていくというスタイルなのですが、それでも聞き手にとって強い影響を受けるようなお話が次々に飛び出します。今回も先生のお話の『引き出しの多さ』に驚かされっぱなしでした。毎回とても勉強になります。

時間の都合の合う方は是非一度参加してみてください!

最後に、岸見先生にいただいたサインの画像をお見せして、本日の記事を閉めさせていただきます。※サインだけでなく、日付と『ありがたい一言』も入れていただきました!

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いま ここを真剣に生きる

ありがとうございます!大切にします!

 

次回予告:『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました4

本日の続きです。この講演会で
1)『僕が用意していた質問』
2)『質問しない(出来ない)参加者の心の内は?』
にフォーカスを当てています。

※下記岸見先生の著書のご紹介です。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』
岸見 一郎(著) 古賀 史健 (著)
出版社:ダイヤモンド社

生きづらさからの脱却 アドラーに学ぶ』 ※僕は現在こちらを読んでいます。
岸見 一郎(著) 出版社:筑摩書房

『老いた親を愛せますか それでも介護はやってくる』
岸見 一郎(著) 出版社:幻冬舎

 

  

 

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