昨日に続き、「コーチングやメンタルトレーニングは、うさんくさいマルチ商法や新興宗教なのか」について検証していきたいと思います。※本投稿はすべてのマルチ商法や新興宗教を批判しているものではありません。
この検証は、自己啓発本などではよく目にするものの、あまり世間的には浸透しておらず、時に「あやしい」「うさんくさい」といわれる『コーチング』について、僕の実体験および、セミナーや著書の感想を述べているものです(一部NLPやメンタルトレーニングも含みます)。
本日は、僕がこれまで読んだ、『コーチングやメンタルトレーニング、カウンセリング、心理学等の要素を含む、自己啓発本』を一通りご紹介させていただきたいと思います。
本記事のタイトルや書き出しを見ると、下記に挙げた方々が『うさんくさい人達(笑)』みたいになってしまいますが、そういうつもりで名前を挙げたのではありません。立派な実績と多くの素晴らしいメッセージを発している方々だからこそ、著書を手に取り読了させていただきました。
(以下順不同)
- 平本あきお氏(チームフロー)
- 宮越大樹氏(チームフロー)
- 柘植陽一郎氏(チームフロー)
- 大平信考氏(チームフロー)
- 苫米地英人氏(苫米地式コーチング)
- 谷口貴彦氏
- 西田史朗氏
- アンソニー・ロビンズ氏
- ピーター・セージ氏
- 岸見一郎氏
- 池田貴将氏
- 中村博氏
平本あきお氏(チームフロー)
株式会社チームフローの代表です。定期的に 『コーチングライブ』というのを行っており、僕も参加したことがあります。200名ほどの観覧者(参加者)を集め、その中から当日5名ほど指名し、即興でコーチングをおこなうというものです。そのときは参加費千円でした。安い!※詳細は後日別途、当ブログにて紹介しますね。
アドラー心理学を学び、NLPなども追求されているようです。
※後日投稿を下記に追記しています。
【僕が読んだ平本あきお氏の著作】
- 勝手にモチベーション/出版:KKロングセラーズ
- 成功するのに目標はいらない!/出版:こう書房
- 五感で磨くコミュニケーション/出版:日経文庫
成功するのに目標はいらない!―人生を劇的に変える「自分軸」の見つけ方
五感で磨くコミュニケーション (日経文庫)
宮越大樹氏(チームフロー)
先日コーチ仲間に教えていただき、大阪でのセミナーに参加してきました(5千円だったと思います)。動画で見ていた通りの『アツい』コーチングセミナーでした。その後の懇親会でも、ひとりひとりの質問に真摯に答えていらっしゃいました(お酒が入っていたにもかかわらず・・・大樹さん、ありがとうございました!
※後日記事をここに追加
【検証】コーチングやメンタルトレーニングは、うさんくさいマルチ商法や新興宗教なのか12 ~宮越大樹 氏のコーチングセミナー&懇親会行ってきました~
【僕が読んだ宮越大樹氏の著作】
- なし ※著書は恐らく無く、その代わり動画を数多く投稿されています(無料のものも数多い)。チームフローのメルマガに登録すると、得点として10日間無料動画が贈られてきます。これは非常に有用で、僕は今でもたまに見直しています。
柘植陽一郎氏(チームフロー)
柘植(つげ)さんとお読みするのだそうです。前述の平本氏の著書やセミナー、や宮越氏の動画などでも、よく、そのお名前を聞く柘植さん。なんでも柔道オリンピック金メダリストの石井選手や、全日本スキー連盟スノーボードナショナルチームのメンタルコーチもされている(た)方です。スポーツに関わった仕事をすることが一時の夢だった僕にとって、もっとも興味あるコーチの一人です。
【僕が読んだ同氏の著作】
- 最強の選手・チームを育てるスポーツメンタルコーチング/出版:洋泉社
スポーツシーンに限らず、仕事の場面(部下の教育)などでも使えると思います。
大平信考氏(チームフロー)
実は同氏のことはよく存じません。チームフローのHPで同著が紹介されていたので、おそらくチームフローのコーチもしくは出身者かと思います。著書は非常に良いです。モチベートされます。コーチを目指している方は読んでおいて損はないかも。
【僕が読んだ同氏の著作】
- 行動イノベーション/出版:秀和システム
苫米地英人氏(苫米地式コーチング)
たまにTVに出ていたり、著書がとにかく多いことからも、ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。認知心理学者にして、脳科学にも知見が深い。出身大学や博士を勤める大学もスゴイ。とにかく天才に間違いない人物です。また著書の多くはすごく面白いです。広い知見を持たなければいけないと考えさせられます。
他方、同氏もネットなどでは「怪しい」と囁かれています。元オセロ中嶋氏に対する『脱洗脳』を依頼されたのも同氏ですが、その頃「苫米地氏はTVで中嶋氏のことを、あれこれ話していた。コーチには守秘義務があるのでは?」と批判が上がっていましたね。またセミナーの価格が極めて高額です。
噂を鵜呑みにするわけではありませんし、氏は苫米地式コーチングの守秘義務の範囲は守っていたのかもしれません。
そのあたりも含め、今後情報収集を続けます。
【僕が読んだ同氏の著作】
- 夢がかなう脳/出版:PHP研究所
- 立ち読みしなさい/出版:ありがとう出版
- コーポレートコーチング(上)/出版:開拓社
- 苫米地式コーチング/出版:インデックス・コミュニケーションズ
- イヤな気持ちを消す技術/出版:フォレスト出版
- 「怒らない」選択法、「怒る」技術/コグニティブリサーチラボ株式会社
※その他多数。(上記では、コーチングに関連したものだけを挙げました。)
アンソニー・ロビンス氏
世界ナンバーワンの呼び声高いコーチですね。
僕が初めてコーチングというものに触れたのが、氏の著書を読んだ10年ぐらい前のことになります。僕は、当時ニューヨークに住んでいたのですが、スイス人の友人から「この本で俺は人生が変わった!おまえにあげるよ!」といわれ、一生懸命英語を翻訳しながら読んだ記憶があります。当時は、『良い啓発本!』とは思っていましたが、これがコーチングであるとは知りませんでした。
先日そのスイス人の友人から連絡がありました。この本のこともしっかり覚えていて、現在その友人は起業して、愛する彼女と幸せにすごしているそうです。そういった意味では、「コーチングは効果がある!」のかもしれませんね。
【僕が読んだ同氏の著作】
- AWAIKEN THE GIANT WITHIN/出版:fP FREE PRESS
- アンソニーロビンズの「成功法則」/出版:PHP研究所
- 人生を変えた贈り物/出版:成甲書房
世界No.1カリスマ・コーチ アンソニー・ロビンズの「成功法則」 人生に奇跡を起こす12のステップ
人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン
ピーター・セージ氏
アンソニー・ロビンス氏の史上最年少トレーナーを務め、その後自身でも無資金に近い状態からビジネスを立ち上げまくり、現在は億万長者(?)になったという人物です。今回挙げたコーチ(一部の方は心理カウンセラー、メンタルトレーナー、哲学者)の中で、唯一、ビジネスで大成功を収めたといえる人のようです。※コーチングを活かしているが、直接コーチングをしたり、教えたり、本にしたりすることを主な収入源にしているわけではない。
そういった意味では僕は強い興味をもっています。ただし、書籍やDVDなどあまりなく(そのDVDも高額で、あまり評判も良くない)、充分な情報が得られない状況です。
【僕が読んだ同氏の著作】
- 自分を越える法/出版:ダイヤモンド社
岸見一郎氏
日本と韓国で大ヒットした(ベストセラーにもなった)作品ですので、ご存じの方も多いでしょう。岸見氏は、コーチングの講師の方のご縁で、何度かセミナーに参加させていただきました。こちらについては以前当ブログでも報告させていただきましたので、そちらご覧ください。
【僕が読んだ岸見一郎氏の著作】
- 嫌われる勇気/出版:ダイヤモンド社
- 幸せになる勇気/出版:ダイヤモンド社 ※2016/3月更新
谷口貴彦氏
谷口氏については、著書で知りました。「ザ・コーチ」は、まさに名作で、自己啓発書に小説の要素を掛け合わせた、ストーリ自体を楽しめる良書です。これまで、お会いしたこともセミナーに参加したりしたこともありませんが、知り合いの方が、「素晴しいですよ!」と、おっしゃっていましたので、僕も1度参加したいと思っています。
【僕が読んだ谷口貴彦氏の著作】
- ザ・コーチ/出版:プレジデント社
- ザ・コーチ2/出版:プレジデント社
池田貴将氏
同氏は、コーチ仲間から教えていただきました。かなり有名な方のようですが、何故か僕はあまりなじみがなく、本を読んだだけで、セミナー等参加する機会もこれまでありませんでした。
知り合いの方は、よく池田氏のセミナーに参加されているようなので、今度感想を聞いてみます。
【僕が読んだ池田貴将氏の著作】
- がんばらないほうが成功できる/PHP出版社
西田史朗氏
特にスポーツの分野で実績を上げられている『メンタル・トレーナー』。オリンピックのソフトボールを金メダリストに導いたことで有名ですね。ググると、現ニューヨークヤンキースの田中将大投手や、西武の菊池雄生投手の名前も出てきます。
この方も、わりと「あやしい」といわれることがあるようです。(僕には)理由は定かではありません。氏の著書を僕はまだ1冊しか読んだことがないのですが、読み終わった後、すごくやる気になっていたという意味でもすごく良かったです。あと何冊か読んでみようと思います。
下記著書のタイトルが少し、それっぽいですねw。 出版社名も少し不思議な感じ・・・
【僕が読んだ西田史朗氏の著作】
- ツキの大原則/知的生き方文庫
中村博氏
氏のことはよく存じませんが、下記著書のタイトルに惹かれ購入、完読しました。タイトルがまさに、今から僕が検証しようとしている内容にマッチします。実は同書を読んだのがコーチングを学び始めたばかりの頃で、わかりやすかった反面、まだ現実をよく知らない中で読んだこともあり、単純に「僕でも稼げそう!」とポジティブイメージが強く生まれたという記憶しかありません。
現状の経験を踏まえ、近日中にもう一度読んでみたいと思う一冊です。
【僕が読んだ中村博氏の著作】
- 誰でも年収1000万円!稼げるコーチ・カウンセラーになる方法
今回は『技術系』ではなく、主に『啓発系』の著書を出されている方を中心に紹介させていただきました。
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コーチングは結局、元を辿っていくと、ナポレオンヒル→ルイーズヘイ→エミールクーエにまで遡れます。似たものにジェームズアレンの書いた原因と結果の法則もあります。
それ以上遡ると宗教です。コーチングは宗教の中から成長と改善に関する手法のみを抽出したものと言えるでしょう。
要は成功者の思考回路(シナプス連携)をいかにして後天的に形成するか?です。
そこでアレンは「なりたい」ではなく「なった」という叶ってなくても既に叶っているとした思考回路が大事だと説いています。
クーエは五大宗教にも共通するロザリオを用いて、その思考を朝晩何度も繰り返す事が重要だと説いています。
入眠前起床後の脳は深層心理に届きやすいという性質を利用してその時間帯に思考回路を書き換える事を推奨しています。
貴方も例えば携帯電話やパソコンがバージョンアップすれば新しい使い方に慣れる事ができます。同じようにそれなりの手立てで新しい思考回路に慣れる事ができるという事をコーチングでは広めています。
前さん、コメントありがとうございます。
ずいぶん前にジェームズアレンの『原因と結果の法則』は読んだことがあるのですが、その他名前を挙げてくださった人達のことはナポレオンヒル以外聞いたことがありませんでした。
興味があるのですが、本などが出ているのしょうか。一度調べてみようと思います。
「コーチングは宗教の中から成長と改善に関する手法のみを抽出したものと言えるでしょう。」
こちらも興味深いお話です。そうだったんですね!
『「なりたい」ではなく「なった」という叶ってなくても既に叶っているとした思考回路が大事』
『その思考を朝晩何度も繰り返す事が重要』
『その時間帯に思考回路を書き換える事を推奨』
この辺りについては最近読んだルー・タイスの『アファメーション』や苫米地式コーチングなどに書かれていたので、彼らが開発した手法なのかと思っていましたが、そういうわけではないのですね。
いろいろ勉強になりました。僕のブログで気づいたことがあればまた教えていただけますと幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
Kz83
それともう1つ
いわゆるそれなりに人気のある方の行うコーチングには先ほど述べた技術としてのコーチング以外に「感化」の作用がかなり効いているのではないかと思います。
人は基本的に重要だと思った相手から認められると嬉しくてさらにその人の影響を受けやすくなりますが、そうではない人に認められたとしてもそこまで影響は受けません。
脳の思考回路の書き換えは専門用語で「脳の可塑性」といいます。可塑性がある人ほど新しい事に慣れやすく可塑性が無い人ほどいわゆる頭が硬い新しい事に慣れにくいと言えるでしょう。それに対して誰にでも同じように可能性があるとするのはある意味昨今のコーチング業界のおごりではないかと思っています。
前さん
専門的なご見解をいただき、すごく勉強になります。
『誰にでも同じように可能性があるとするのはある意味昨今のコーチング業界のおごりではないか』
・・・もしかするとそうなのかもしれないですね。
もしくは『誰にでも可能性があるものではない』と承知の上でビジネスとしてそういう謳い文句を
敢えて打ち出しているのかもしれないと考えたりもします。
コーチング自体は僕はすごく良い物だと考えているのですが、上記のようにビジネスとの兼ね合いで
世間的な誤解を生んでしまっているのがすごく残念です。
Kz83