【検証】コーチングやメンタルトレーニングは、うさんくさいマルチ商法や新興宗教なのか12 ~宮越大樹 氏のコーチングセミナー&懇親会行ってきました~

本日はチームフローのコーチングについて最終日です。

昨日は、宮越氏の大阪で行われたコーチング・セミナーに参加した時の、開始直前までをお話ししました。

セミナーの構成は、チームフロー代表の平本氏とほぼ同じ。前半は宮越氏のトーク、後半はコーチングセッションといったものでした。

違いは、後半のコーチングの部分。平本氏は自身で行い、宮越氏のセミナーでは、チームフローの卒業生がコーチングを行いました。

コーチ役も、クライアント役も、当日の観覧者の中らから選び、セッションをおこなうのです。そして途中の所々で宮越氏がコーチ役の卒業生にアドバイスを与えるというものでした(後で知ったのですが、この日 宮越氏は、後進者に対して『コーチングの素晴らしさを見せる』のではなく、『後輩のコーチや、コーチを目指している人たちを育てたい』『コーチングマインドを見せたい』という思いだったそうです。

前半のトークは、開催前と同じ雰囲気。随所に冗談を交えたり、懇親会の時間のことを気にしたりと、会場を笑わせていました。しかし、後半になると一転、後輩のコーチを厳しい視線で見つめ、気になったことがあると、すぐに止めてポイントを指摘していました。決してダメ出しはしないのですが、観覧者にもわかりやすいように、「もっとこうすればよくなる」というアドバイスを繰り返していました。

やはり目の前で見ると臨場感と迫力があって感激しますね。動画で、しかも実際のコーチング・セッションを見たことのなかった宮越大樹さんのコーチングを初めて見ることができました。

コーチに求められる大切なものとは

その時初めて、『コーチに求められる大切なもの』に気づきました。

それは・・・

期待感

ではないかと。

こんな言い方をするとまた語弊があるかもしれませんが、カウンセリングでも、占いでも、宗教でも、そしてコーチングでも、コーチやマスターのことを信じられないと、悩みや問題が解決することなどないと思います。

逆に、信じていたり、「この人なら自分が抱えている問題や悩みを解決してくれるのかもしれない」と思っていると、プラシーボ効果が働いたり、これまで出来なかったことにも勇気をもって取り組めたりして、その結果として、幸運を引き寄せたりする “ことがある” のではないでしょうか。

宮越氏を見ていてそう思いました。この方のコーチングを受ければ、自分も目標を達成したり、理想の自分になれたりするのではないか。と。

ただし、この日のコーチング自体に対する僕の感想はいつもと同じで、

たかだか30~40分のコーチングで、人の価値観を変えたり、悩みを解決したりは出来ないだろうな」という穿った見方を捨てきれないまま、セミナーは終了してしまいました。

懇親会の様子

セミナー(コーチングライブ)もすごくよかったんですが、その後の懇親会はさらに印象的でした。

懇親会は、近くの居酒屋で開催。

こういった会は通常、参加者の2割3割がセミナー終了後帰ってしまうのですが、この日はかなり多くののセミナー参加者が、そのまま懇親会に残っていました。40~50人ぐらい、かなり高い参加率だったと思います。これも宮越さん人気でしょうか。

10人席程度のテーブルが5-6脚あり、宮越さんは奥のほうにテーブルに座られ、懇親会が始まりました。しばらくは、皆それぞれにお酒を飲んだり、食事を楽しんだり。宮越さんもお酒を飲んでおられましたが、遠くの席に座っておられたので、何を話されているのか等、まったくわかりませんでした。

宮越さんは、途中からグラスをもって、各テーブルを回り始めました。すぐさま参加者から質問攻めに。少しお酒も回っていたかと思いますが、1つ1つの質問に真摯に応えておられました。

しばらく待っていると僕のテーブルにも・・・。

そこで僕も質問を一つ。

「プロのコーチに求められる、最も大切な要素は何だと思われますか?「スキルでしょうか」「センスでしょうか」それとも「熱意でしょうか」 と。

僕は、自分自身、コーチングのセンスやスキルがあると思ったことがなかったので、「熱意さえあれば出来る!」と、自分を鼓舞してもらえるような答えを内心期待していました。

宮越さんは、こう答えられました。「実際のところ、クライアントさんには様々な方がおられ、悩みや目標も様々です。ですので、プロのコーチとして、何が求められるか(必要か)という質問にはお答えできません。

ちょっとがっかりしかけた時に、「ですが・・・」と続けられたのです。

「自分は、こうやって長くコーチングをさせていただいています。その中で、上手いコーチになろうと考えたことはありません。どう対応してよいかわからないこともありました。ですが、自分は誠心誠意クライアントさんに寄り添うコーチでいよう。その気持ちだけは誰にも負けないと信じてやってきました。するとクライアントさんも必ず、何らかの形で応えてくれるようになりました。」

本日のセミナーは、チームフローの卒業生や、他のコーチに、そのことを伝えたくて引き受けました。

「コーチは、誰よりもクライアントさんに寄り添う立場でなければいけない。そして、クライアントさんの中に答えは必ずあると信じなければならない。」と。

「うまい(技術の高い)コーチでなくてもいい、でも自分は誰よりもクライアントのことを真剣に考えており、真摯に向き合っている。クライアントさんにもそのことが伝われば、必ず想いは伝わると信じてやってきた

僕の期待を上回る、すごく心に残る名言に僕も胸が熱くなりました。

その直後、会場の時間も迫り、懇親会はお開きとなりました。僕は終電の時間もあり、帰ることに。宮越さんは、帰る人達数名と、順番にハグをされていました。僕もがっちりハグを。チームフロー関係者以外の参加者が珍しかったのでしょうか。「なんかわかりませんが、頑張ってください!笑」と声をかけていただきました。宮越さんや一昨日の投稿で紹介したAさん達は、その後3次会に向かいました。

これで僕が体験した『チームフロー』のコーチやコーチングに関するお話は、いったん終了です。

【本日の結論】

残念ながら、これだけの経験をした後でも、「僕は絶対にコーチングで喰っていくんや!」という決意を持つまでには至りませんでした。

ですが、『コーチに大切な要素は何かを自分自身で気づいたこと』、コーチングを学ぶきっかけとなった『宮越大樹さんその人からも見解を聞けたこと』、が、何よりも僕にとって大きな経験になったと思います。

そして、コーチングに限らず、仕事でも、人間関係でも、『相手のことを自分のこと以上に真剣に思いやること』『誰にも負けないぐらいの熱意をもって取り組むこと』が何よりも大切なんや!と改めて実感させられました。

※本投稿の宮越氏のコメント部分(「 」内)については、僕の記憶の範囲内で記載させていただいています。このような内容の発言をされていたということをお伝えすることが目的で、一言一句正確なわけではありませんので、ご了承ください。また関係者の方で、「事実と異なる」とおっしゃる方はご指摘ください。

今回はチームフローの代表、平本あきお氏の著書を紹介したいと思います。

成功するのに目標はいらない!―人生を劇的に変える「自分軸」の見つけ方

 

  

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