僕が250万円の借金をした理由
〔本稿「こんなに借金していた僕が、いかにして挽回したか。」「その方法を知りたければ僕のセミナーに来てください。DVDも売っています。」という類いのものではありません。〕
〔単に僕のダメっぷりを自己開示してみようと思ったに過ぎないので、適当に読み流していただけると幸いです。したがって一攫千金が得られる儲け話などは一切出てきません。悪しからず。〕
お金を使うと愛される
「他人から好かれたい」「僕の存在を喜ばれたい」
幼少の頃から僕が持ち続けている願望です。
ですが、僕にとって「皆に喜ばれる、愛される人間になる」ということは簡単な事ではありませんでした。
少なくとも僕は「愛嬌があって可愛らしい」「渋くてカッコイイ」など、第一印象から他人に愛されるような人間ではありません。
だからと言って「他人のために何かをしよう」とすると、それは偽善になりました。
何の魅力も才能もない僕に「どうしても会いたい」と言ってくれる人もいませんでした。
10代、20代はスポーツに熱中しました。「スポーツでヒーローになれば人気者になれるかも」と思ったから。
30代、40代は仕事に没頭しました。「仕事で実績を残せば尊敬される人物になれるかも」と思ったから。
いずれの野望も大した実績を残せない僕には儚い夢と終わりました。
結婚歴はありません。
「誰かと付き合ったことないの!? その時は愛されなかった?」
という疑問を持たれるかもしれません。
はい。数名の女性とお付き合いさせていただいたことはあります。付き合っている最中はそれなりに愛されていると感じたこともありました。
ですが僕は、50年近い人生で『ガチ告白』というのを受けたことがありません。
僕が誰かに「あなたのことが好きです」と言った時に限り、受け入れて貰ったことはありますが、それ以外に誰かから「あなたのことが好きです」と言われたことが1度もないのです! (゚◇゚)ガーン
これはもしかすると問題なのかもしれません。それとも、人生で一度も告白されたこと無い人ってけっこういるんでしょうか。
社会人になってから
社会人になり少し金銭に余裕が出始めた頃からでしょうか。『高額な買い物をするとお店の人から喜ばれる』という快感を知るようになります。
もちろん僕が喜ばれているのではなく、僕のお金が喜ばれているだけだということは承知していましたが、それまで母か兄からの愛情しか受けたことのない僕にとって、それはある種の快感でした。
どんな恋愛にも多少の打算は含まれているし、お金を稼いでいることも1つの魅力(才能)だと思っていましたから。※この考えは今も変わっていません。
以来、衝動買いをするようになりました。1回の買い物の支払い額は平均4、5万円だったと思います。
30代後半で会社の役職についたりするようになると、同僚や部下をつれて飲みに行くことも増えました。
週3、4で飲みに行き、キャバクラなどにもよく行きました。
もちろん多くの場合、僕のおごりで。1回の飲み代は2、3万円だったでしょうか。
ブランドショップで爆買いをしたり、行きつけの飲み屋に友人や同僚など大勢連れて行くと、それはそれは喜ばれました。歓迎されました。それに伴いクレジットカードの使用頻度も増えていきました。
とは言え、飽食の時代と呼ばれるこの現代・・・。
たかだかサラリーマンの平均年収を少し上回っている程度の僕が頑張ったぐらいでは、女性達から「ぜひ結婚して!」と言われることも、ネオン街のお姉さんから「同伴して!」と、メール攻撃を受けることもありませんでした。
そのとき僕は思いました。
もっともっとお金を使わなければ、喜ばれない
もっともっと働いて稼がなければ、愛される人間になれない
必死で働き、儲け話があれば情報収集に時間と労力を費やしました。それと同時に僕の浪費は加速していきました。
いつのころからか、お金を使った時か、物をあげた時しか喜ばれないような人間になっていました。
限度額200万円のクレジットカードが・・・!
その日も飲み屋で後輩を引き連れ騒いでいました。会計時、いつものVISAカードを渡したところ店員さんから
スミマセン、こちらのカード使用できません・・・
と言われたのです。
当時の僕のカードは限度額が50万円だった為、たまに限度額を越えることは、それまでもありました。
また限度額超えていたか・・・
と少し憂鬱になりましたが、僕はもう一枚、限度額200万円の強い味方OMCカードも所有していました。
ではこれで!
と店員さんに渡したところ、すぐにレジから戻ってきた店員さんは少し困った表情でこう言いました。
「あの、こちらも使えないようなのですが・・・」
・・・!!!
二枚あったクレジットカードが、なんと二枚とも限度額に達していたのです。
一時400万円以上あった貯金もこの頃には底をついていました。そうです、この時点で僕の借金(ローン)は250万円に達していたわけです。
現金を持っていた後輩からお金を借りて、その場の支払いはなんとかなりました。
その後、返済をリボ払いにし(これが結果として僕をさらに苦しめたのですが)、何とか少しずつ返済し始めるのですが、それでも浪費癖はなくなりませんでした。
そのとき僕は、こう考えていました。
もっと稼げばいいのだ!
次回予告
250万円以上の借金から僕を立ち直らせたもの。~残念ながら恋ではないのですが・・・~
今回ここまで、僕が250万円の借金を作った理由について大筋をお話しさせていただきましたが、ダラダラと長くなってしまいましたので、続きは次回にしたいと思います。
実はこの後もしばらく浪費癖が直らず、勤めていた会社も辞めることになり、ますます窮地に立たされるのですが・・・。
次回はその辺りについてお話したいと思います。
本日のオススメ
本日は、最近ツイッターを再開された里中李生さんの著書を紹介したいと思います。
タイトルの通り、「今、自分はどん底にいる」と感じたとき、是品読んで戴きたい一冊です。
以下同著『はじめに』からの引用
タイトルには「技術」とあるが、体の動かし方や誰かに賄賂を渡すテクニックを駆使すればどん底から簡単に這い上がられるーという話を書いているはずもなく、「考えないといけない」のだ。
考えることがどん底から這い上がる技術。お金がないどん底なら、どうしたらお金が得られるようになるか考え抜かなければいけない。考えてそして耐えて、アイデアが浮かんだ後に行動があるのだ。