突然ですが、友達から「お金を貸してほしい」と言われたら。あなたならどうしますか?
僕はまず、
自分が憧れるヒーロー達ならどうするだろう?
と想像してみます。
古いテレビアニメになりますが、『あしたのジョー』で、主人公の矢吹丈(ジョー)は過去の対戦相手である『ウルフ金串』に無心され、まとまったお金を貸しました。
ウルフがその後消息をたってからもジョーは「あいつは必ず返しに来る」と信じていました。
僕が以前ニューヨークにいた頃に知り合った韓国人のクラスメイトはこう言っていました。「理由など必要ない。友人に頼まれたら無条件で金を貸す。というよりあげる。友人がその金を何に使っても関係ない。また借りに来たらまた貸す。」と。
「もしもそのまま、その友人が消息を絶ったら?」という質問にも「それでも、友達を助けた自分を誇りに思う」と。
かっこええ・・・
僕もいつか彼らのようになりたい。友達に「お金を貸してほしい」と言われたら、相手を100%信じて何も聞かずに貸す・・・いや無償であげられるような余裕のある人間になりたい!
その時はそう思ったものでした。
当時25歳だったその韓国人は、端麗な容姿も手伝って女子からモテモテでしたし。僕も彼の潔さにあこがれていました。
実際に友達に金を貸した時の話
では実際に友達に「金貸して」と言われたらどうでしょか。
それもかなり近しい友人から。
僕も過去に1度だけ、まとまった額のお金を友達に貸したことがあります。お金が必要な理由についても、その友達から「聞かないでほしい」と言われたので聞きませんでした。
今までそのような頼み事をしてきたことのない友人だったため、理由については気になりましたが、それ以上は何も言わず金を貸しました。
半年か1年ぐらいだったでしょうか。しばらくその友人から連絡はありませんでした。それでも僕はその友人と今まで通りの付き合い方ができると思っていました。いや、これまで以上に深い絆が生まれると。
ですがそれ以降、あきらかにその友人が僕を避けるようになったのです。
今まで以上の信頼関係が生まれると思っていたのに、まさか反対に避けられるようになるとは・・・。
当分返せる当てがないから気が引けているのか?それともこのままバックレようとしているのか?など疑心暗鬼になりました。
その時僕は悟ったんです。
僕には前述の韓国人クラスメイトのようにはなれないと。
金の切れ目が縁の切れ目!?
よく言いますよね。金の切れ目が縁の切れ目。「金を返すなら、あげる(返ってこない)つもりで貸せ」 とも。
そんなことは分かっていますよ。それでも友人に頼まれたら何とかしたくなるのが人情ってもんです。そして、そこまで想って渡した金が返ってくる気配すらないとなると、その相手のことが信用できなくなるのもまた人間の性ってもんです。
僕の場合もただただ、その友人がどう考えているのか気になりました。「本当に返済能力がないのか?」「大切な友人と思っていたのはこちらだけで、相手はそうは思っていなかったのか?」など自問自答も繰り返しました。
相手のことが信じられず、大切な友達を失うかもしれないということが、何より悲しく思えました。
結局お金は返してもらえたのか
結果を言いますと、その友達は少しずつですがお金を返してくれています。本当に安心しました。何年かかっても、返そうとする意思があるならそれでいいのです。こちらのことをないがしろにしていないことがわかったのですから。そしてこれからも友達でいられるのですから。
「残りはもう返さなくていい」とも伝えましたが、その友人は「きっちり返す」と言ってくれました。嬉しかったですね。
ですが・・・。
それでもお互いのぎこちなさはぬぐえないままでいます。
最近また「お金を貸してほしい」と言われた
最近もまた別の友達から「金を貸してほしい」と言われました。
もっとも今回は、「一緒に飲もう!でも今は遊ぶお金がないから、今回の飲み代だけ給料日まで待ってほしい」というもので。笑 しかもその友人とは、いつもおごったり、おごってもらったりしている間柄です。
なので今回も『おごり』でもよかったのですが、前述の経験を教訓に思いとどまりました。
もしも、おごったことを「当たり前」と思われたり、「すぐ返す」と言っていたのに、いつまでたっても返してくれなかったりすると、お金のことより、その友人の自分に対する態度が悲しく感じるだろうと思ったからです。
やはり少額であっても、友達間での貸し借りはよくない。短期間の貸し借りならきっちりと返済期日を決めておくべきだと思いました。
そんなこともあり、給料日にきっちり返してもらうよう伝えておきました。相手のプライドを傷つけないよう「自分もお金に余裕がない」と伝えた上で。
最後に
最期に断っておきますが、僕は決してケチな人間ではありません。決して・・・。
たた、”はした金” で大切な友達を失いたくない、と思って今回の記事を書きました。
もしもこの記事を読んで、「ちっちゃい人間やな!自分なら何も聞かずいくらでも貸す、いやあげる」という前述の韓国人のような(神のような)人がいらっしゃいましたら、是非僕と友達になってください。連絡待ってます!笑
今回のお薦め
友達へのアツい想いを歌っているアーティストといえば、何と言っても『ケツメイシ』でしょう。
下記に紹介している 『 友よ 』および、 ケツノポリス2 に収録されている『 トモダチ 』は、タイトルどおり友達への想いを歌った名曲です。泣けます。
そして今回はもう一つ。記事冒頭で紹介した『あしたのジョー』TVアニメ版の『あしたのジョー2 Blue-ray BOX 』もご紹介します。
同じく記事内で紹介した『ウルフ金串』とのエピソードも、確かこのTVアニメ 『あしたのジョー2』に収録されていたと記憶しています。
※すみません、本件については数十年前の記憶につき定かではありません。下記の商品も購入していません。本題に即したエピソードとして思い出された『一個人の記憶』として参考程度に受け止めていただけますと幸いです。
※また本件について正確な情報をご存じの方、ご一報いただけますと幸いです。