僕は2016年8月に通訳案内士試験というのを受験しました。
海外から日本に観光に来た旅行者に、日本語以外の言語で日本の文化や歴史、地理をガイドする資格を取得するための試験なんです。
※通訳案内士試験については下記を参照ください。
通訳案内士試験を受けてみた ~難易度は?料金は?そもそもどんな試験?~
11月になり、ようやくその結果が到着。
通訳案内士試験は4科目構成なのだ
通訳案内士試験は、下記の4科目に分かれており、それぞれ 〔合格/不合格〕の結果が出ます。で、総合点から資格取得の可否が決定するんですね。※ちなみに英語試験の合格者は、次回から英語試験が免除されます。
- 英語
- 地理
- 歴史
- 一般常識
僕の各科目別試験結果
それでは各科目別の試験結果を見てみましょう。
1)まずは英語
結構自信あり。仕事でも英語をがっつり使うようになっていますし、TOEICに比べると時間にゆとりがあったので。
結果は・・・
不合格
マジか・・・。レベル高すぎ。
2)それでは気を取り直して地理
自信なし。学生の頃から地理の勉強は全くしていませんでした。一時バイク旅行にはまった時に多少他県の地理も知りましたが、それまで(30歳になるまで)本州を出たことがなかったほどです。現在も北海道と沖縄には行ったことがありません。
結果は・・・
不合格
そうでしょうね。
3)歴史はどうか
こちらも自信なし。大阪城を建てたのが誰かもよく知りません(秀吉?家康?)。坂本龍馬が何をした人かも知りません。
結果は・・・
不合格
ううむ。
4)一般常識
こちらも以前は全くダメでした。幼少期や学生時代はよく「常識がない」と言われてましたし。大人になってからもニュースを見ると大半が悪い内容で気分が悪くなるので、基本ニュースも新聞も見ませんでした。
しかし、堀江貴文氏や、苫米地英人氏、永江一石氏など、名だたる成功者たちが「ニュースを見まくって知見を積みなさい」と言っていたことを受け、このブログを始めた頃から約1年以上、ニュースや新聞を見て知見を積んできました。
その一年の成果が現れるはず!
結果は・・・
不合格!
すっかりやる気をなくしました。
結果を受けての感想
総合の結果も言わずもがなの不合格。試験内容の詳細は口外できないのですが、英語を除き出題範囲が広すぎます。特に一般常識などは、貿易額や経済的な数値など、普段ニュースに詳しい人でもわかりそうにないような問題が出ていました。
ここまで難しいとなると、2020年のオリンピックに向けて高まり続けている『通訳案内士』の需要も、そら満たせないでしょ。
というのが、初めて受けてみた僕の感想です。
こうなったら1部のお役人さんたちが提案している規制緩和に期待するしかなさそうです。
外国人客急増、無資格ガイド解禁案浮上 業界団体は反発 -朝日新聞DIGITALより- ※当記事は既にリンク切れとなっています。
通訳案内士資格を取得すれば収益になる?
しかもこの資格、国家試験にして難易度が高いわりに、資格を持っていても仕事が入ってくるかどうか(収益が得られるかどうか)は本人の営業力や宣伝力次第のようなんです。
いくら資格をもっていても、『この人に仕事(ガイド)を依頼したい』と思ってもらえなければ1円にもならないということですね。それ以前に存在すら知ってもらえないかもしれません。
そういった意味ではコーチングと同じですが、コーチングは資格がなくてもコーチにはなれます。「この人にコーチになってほしい」と思わせることができればコーチにはなれます。
それに対し通訳案内士は無資格でやってはいけないことになっています。2016年現在では違法扱いとされてしまうんですね。
日本国!規制緩和しないと本当に需要に追っつかなくなるで・・・
今後も通訳案内士試験を受けるか否か
では、受験をやめるのか。
とりあえず受け続けてみようと思います。
僕の場合(仕事の関係上)、英語と一般常識はもちろん、知識として地理や歴史には詳しくなっておく必要があるのです。
なので勉強と受験を続けながら難易度が下がるのを待とうと思います。
・・・もとい、合格レベルの知識がつくようがんばります!
資格についてはコーチングと同じく、取れたらとる、とゆースタンスでいいかなと考えています。結局営業力がなければ資格があっても意味ないですから。
余談
今回僕の受験地は同志社大学京田辺キャンパスだったのですが、下記の写真(※)とそっくりな教室でした。※下記の写真は写真提供サイト『写真AC』の有料素材をダウンロードしたものです。まさか同志社大学で撮影したものなのか?
ところで時間も知識もない、こんな僕でも通訳案内士試験の「歴史については合格レベルにまでなれそうだ」と思える教材に巡り会いましたので、今回はその本(マンガ)を紹介させていただきます。
全面新版 学習まんが日本の歴史 2019年版数量限定特典つき全20巻特価セット (全面新版 学習漫画 日本の歴史)
最近ほとんどマンガを読まない僕の、数少ない好きな漫画家の一人である『あおきてつお』氏が、漫画家の一人として参加されています。
発売も2016年10月と新しいため、最新の歴史の見解が描かれています。
同著とあおきてつお氏については次回詳細をお話ししたいと思います。
たまたま記事を見つけて読ませていただきました。資格を持たずにガイドをしていますので、コメント残すことにしました。何かの参考になればと思います。
海外添乗員⁺現役インバウンド業務に携わっています。
私も通訳ガイドの試験を受けたことがあります。もう10年も前のことですが。
アメリカの大学を卒業しているにもかかわらず、英語は不合格。英文和訳が主で(65%)、外国人のお世話をするのに和文英訳じゃないの?と疑問を持ちました。そのほかは合格しましたが、他の公的資格とは違って翌年不合格ならまた一からやり直しです。1年間費やした時間が疲労困憊で、ガイドはあきらめました。
昨今は、外国人に慣れた海外添乗員が引く手あまたの状態で、あきらめたガイド業務にかかわることになりました。
英語とトルコ語で仕事をしています。これから先、資格試験に命を懸けることはありません。それよりも、自己鍛錬に時間を費やした方が良いと思います。自分の足で歩き、知識を深めようと思っています。資格保持者の中には難関を突破したという高い鼻が自慢で、実務が出来ない人がたくさんいらっしゃいます。
cathyさん
コメントと貴重なご意見ありがとうございます!
本当におっしゃるとおりだと思います。試験の難易度はムダに高く、拘束時間はムダに多い。
それでいて実務に適した実践的能力は身につかない。
私の知り合いにも『資格は取ったけどガイドはしていない』という方が数名いらっしゃいます。
それにしてもアメリカの大学を卒業した方でも英語が不合格になるとは・・・
一体どのような基準で試験内容を決めているのでしょうね。
私は以前職を失った際「何とか個人でも食べていけるよう」また「就職に有利な資格を」と考え
通訳案内士の勉強を始めたのですが、現在は資格が無くてもガイドが出来るようになったことと、
案内士と同時に学び始めていたIT系(システムやWEB)で仕事をいただけるようになったため、
通訳案内士の資格取得のための勉強はしなくなりました。
とは言え私のブログの中では、この『通訳案内士関連』の投稿が最もアクセスの多い記事となります。
そういった意味ではcathyさんからいただいたコメントは、私だけでなく、
多くの読者の方や訪問者の方の参考になるだろうと思います。
私ももし日本のどこかでガイドをお願いするとしたら、資格を持っているだけの案内士より、
(ガイドは諦められたとのことですが) cathyさんのようなかたにお願いしたいと思います。
この度は本当に貴重なコメントをいただきありがとうございます。すごく参考になりました。
サイトオーナー 保田