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【書評】『老いた親を愛せますか? それでも介護はやってくる』~岸見一郎氏ならではの哲学(人生観)に熱いものがこみ上げてくる!~

著書:老いた親を愛せますか? それでも介護はやってくる
著者:岸見 一郎
出版:幻冬舎

書評タイトル:岸見一郎氏ならではの哲学・人生観に熱いものがこみ上げてくる!
著者(岸見一郎さん)について

僕が岸見一郎先生の著書を読むのは、『嫌われる勇気』『生きづらさからの脱却』に続きこちらで3冊目となります。

著者(岸見先生)は、若い頃にお母さまを亡くされ、自らも大病に見舞われた後、認知症を患ったお父様の介護をするという大変な経験をされています。本書『老いた親を愛せますか?』では、それらの体験と、その時々の著者の心理、哲学やアドラー心理学等の研究を経て辿り着いた、著者自身の哲学(人生観)などが語られています。

僕がこれまで読んできた他の著者の本と違い、岸見先生の本は、それぞれの著書で「同じ著者の本?」と思うほど文体(構成)が違います。対話形式で物語が展開する『嫌われる勇気』、哲学書形式の『生きづらさからの脱却』、そして実体験に基づく著者の人生観を綴った本書『老いた親を愛せますか?』。

著者『老いた親を愛せますか』について

岸見先生の考え方(人生観)を体験に基づき記されているため、『生きづらさからの脱却』と比較し読みやすく、『嫌われる勇気』と比較し、理解しやすいと感じました。

著書では、お母様に関するお話に始まり、お父様の介護のこと、奥様のこと、ご子息のことなどについて、それぞれのエピソードと、その時々の著者心理が綴られており、後半に向かうにつれ、岸見氏の哲学(人生観)が、ガーっと強調されてきて、最後には感動すら覚える1冊です。

各項目のタイトルが、それぞれ格言のようになっているのですが、同書では各項目の最後にも著者ならではの人生観を読者に伝える一文が掲載されています。本日の記事では、特に僕の印象に残った項目のタイトルを下記に引用掲載し、それぞれにコメントをつけさせていただきました。よろしければ、ご参照ください。
(■に続く部分がタイトルからの引用。※順不同)

■「あの子がすることはすべて正しい」と味方してくれた母

僕も著者と同じく、母を愛し尊敬していますが、僕の母は絶対に言わないであろう言葉です(僕の母は、未だに何かあると「あんたが悪いんちゃうの!?」といいますw)。

■親は生きているだけで家族に貢献している
■生きていることに価値があると、言葉で伝えたい
■尊敬とは、相手のありのままの姿を見ること

アドラー心理学で言うところの『貢献感』ですね。岸見先生が先日の講演会でおっしゃっていた「生産性で自分(や他人)の価値を見ない」という言葉と同義だと思いました。更に本項では『尊敬』とはどういったものなのか、についても述べられています。

■出来る人が出来る時に助け合う社会なら、安心して長生きできる

ほんと、そうですよね。そういう社会になってほしいという著者の願いが伝わってきました。実はこちらも、岸見先生が講演会で同義のことをおっしゃっておられたのですが、本と講演会では、それぞれ違うエピソードで同じ哲学(考え方)のことをお話になられたので大変驚いた記憶があります。※講演会では、ある施設が、入居者の中からカレー作りの担当者を募った時の話をされていました。講演会に参加されていない方は何のことかわかりませんね・・・すみません。

■「いま、ここ」を楽しんで生きる
■「余生」を考えて生き方を変える必要はない
■人生を先延ばしにしない

僕が多大な影響を受けているホリエモンこと『堀江貴文 氏』が以前あるTV番組で、こういっていました。

「過去にとらわれず、未来におびえず、今を生きろ」

全くタイプの違う2人の著者、著名人が同じことを話されていたのにはすごく驚きました。同書の巻末あたりで、講演会で、岸見先生は数多くこの「いま、ここを真剣に、楽しんで生きる」というメッセージを我々に伝えています。

大変な苦労をされ、哲学や心理学を追及されてきた岸見一郎氏だからこその説得力、感動があります!

※岸見先生は、お父様の介護のことを「大変だった」「苦労だった」とは考えておられないかもしれません。

下記、講演会でいただいた岸見先生のサインです。

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いま ここを真剣に生きる

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』
岸見 一郎(著) 古賀 史健 (著)
出版社:ダイヤモンド社

生きづらさからの脱却 アドラーに学ぶ』
岸見 一郎(著)
出版社:筑摩書房

 

  

 

【書評】『嫌われる男こそ一流』(日々嫌われないため努力し弱体化しているヘタレ男におすすめ)~もう、好かれる努力はやめなさい~

本日は2015年の大晦日ですね。だからといって何か特別な予定があるわけではなく、現在も粛々とブログを書いております。

さて、本日は満を持して『里中李生 氏』の著書『嫌われる男こそ一流』の書評をお届けしたいと思います。

著書:『嫌われる男こそ一流』について

本書、ざっくりいうと「著者のように才能があり、努力も苦労もしている人間が報われるべきであり、そうではないニートや苦労もしたことがない男が報われてはいけない。そんな奴らを愛する女はもっとバカ。働かない人間を守ろうとする国もどうかしている。」「フェミニストなるものが横行し、女性に嫌われたくないがために、どんどん弱体化・草食化した男が横行している。嫌われてもいいじゃないか。言いたいことをいい、やりたいことをやって一流の男になろう!」と叫んでいる本です。

同胞よ。騙されてはいけない。世の中を疑う知性を持ち、奴隷状態から這い上がり、美女を射止め、快哉の叫びを上げるまで、私とともに闘おう

-『嫌われる男こそ一流』 より引用 –

各見出しもこんな感じ。

  • 「難しい女が疲れる」と感じたら一流
  • やりたい仕事以外するな
  • お金は貯めるものではなく、使うもの
  • 悩んだら女を抱け
  • 正義は勝てない。だから快楽を求める

同書には「正論やけど、それを言ったら嫌われること間違いなし!」という内容が、これでもかと言わんばかりに頻出します。

だからこそ頷けます。

タレントのヒロシさんが、ある動画で「初めて里中氏の本を読んだ時、熱中しすぎて電車を乗り過ごしてしまった」と言っていましたが、実は僕も同書に集中しすぎて電車を乗り過ごしたことがあります。他方、女性には最後まで読んでもらえないことがしばしばあるそうです 笑。

読書の感想を一言で言い表すと・・・

「よくぞ言ってくれた!」

何でもかんでも『男女平等』。(著者の言葉を借りると)すべて平等を訴えるくせに、食事で男がおごらないと「ケチ」と呼ばれる。都合のいい時だけ「女は弱い生き物だから・・・」と言う。

打算のない純愛が存在すると思っている女、そんなものは存在しないと知りながら指摘できない男。真面目な人間を奴隷のように扱う社会。他方、働く気がない人間には優しかったりする。

「何かがおかしい」と感じながらも、今の日本でそんなことを主張すると間違いなく嫌われるから口をつぐみ言葉を濁して肩身の狭い思いをしている男も数多くいるのではないでしょうか。

そんな世の中、フェミニスト女、そんなフェミ女に嫌われたくないがために必要以上に気を使い神経をすり減らし、身も心も精力までも細ってしまった男たち。

愛し合うセックスに縛られているあなたはED(勃起不全)になっている。

-『嫌われる男こそ一流』 より引用 –

それらすべての人々に警鐘を鳴らす、里中氏の問題作です。

著者:里中李生さんについて

ここまで読んで誤解していただきたくないのですが、里中氏は(もちろん僕も)、男と女どちらが偉いとか、「男女平等を訴えるのは間違っている」などというつもりは毛頭ありません。差別主義者でもありませんし、むしろ女性が大好きですw。雇用制度や社会保証制度が全面的に悪いといっているわけでもないです。

例えば『男女』という単語に対して「なぜ女男ではないのか?」などと訴えるのはくだらない。と言っているわけですね。比較することがそもそもおかしい対象と言うのが世の中にはあります。嫌われたくないがために気を使いすぎる男もおかしい、と言っているのでしょう。

お金についてもそうです。「嫌な仕事をしながら稼いでいる人はあまりいない」と氏は言います。だからといって働かなかったり、稼いでいる人を妬んで足を引っ張るなどは言語道断とも言っておられます。「稼いでいる人の多くが、好きなことを仕事にした結果成功しているのであれば、あなたも必死で好きなことを仕事にしてみてはどうか」と提言しているのです。

僕は始め里中氏の著書を読んだ時、「昔ながらの体のごつい系のスケベおやじ的なおっさんなんやろーなー」と思っていましたが、実際はかなりスマートで男前な人です。著書には『モテ話』がかなり出てきますが、それも頷けます。学生時代に大病を患い、以降常に死と隣り合わせの病気と闘ってきたという苦労話がある半面、ベストセラーを出した頃の豪遊話(?)などもあり、興味をそそられます。※同書以外の氏の著書からの内容あり。

著者自身の女性体験(性描写やモテるということ含む)、女性や性に対する独特の見解、社会やお金に対する鋭い提言など、とにかく攻めた内容が多く、ネット上には、かなりのアンチが存在します。アマゾンレビューなどはまだいいほうで、SNSなどではかなりひどい誹謗中傷があったそうです。※それが原因かどうかは不明ですが、氏は現在Twitterの活動を休止しています。一時はアンチに着けまわされ、身の危険を感じることも度々あったそうです。

そんな氏だからこそ、女性に対しても、ヘタレな男に対しても、社会に対してもお金に対しても、発言ひとつひとうに説得力があるのだと思います。僕やタレントのヒロシさん(※)のようにモテなかったせいでヘタレになってしまった男からは、代弁者としてカリスマ的人気があるのでしょうね。※ヒロシさんは動画でそうおっしゃっていましたw。

里中氏にも、何らかの強いコンプレックスはあるような気がしますが 笑。

『もう、好かれる努力はやめなさい。孤独をおそれるあなたに捧げる勇気の書』『累計250万部ベストセラー著者問題作!』ー 書店版カバーのサブタイトルよりー

嫌われる男こそ一流 (フォレスト2545新書)

同著書の特徴 (レーダーチャート)

嫌われる男こそ一流※【読了日時:2015年12月】   読了時点での「僕目線で」ポイント分けさせていただいたものです。

  • 被啓発度:5
    媚びていた自分を目覚めさせてくれました。
  • 読みやすさ:5
    記事にも書きましたが、電車を乗り過ごしてしまうほどです。
  • 感動・感激・感銘:4
    涙を流してジーンとくる的な感動はありません。熱くなるものはありますが・・・。
  • 役に立つ度:3
    著者の提言する方法を凡人がまねると『ただの嫌われ者』になる可能性が高いです。モテて才能がある成功者の著者だからこそ通じる方法なのかもしれません。※自己責任において実施くださいw
  • 興味が沸く・面白い:5
    表現がストレートすぎて、何度か電車の中で吹き出したり、ニヤけてしまったりしました。

それでは皆さま良いお年を!

 

  

【書評】『生きて死ぬ私』~強い要望により、絶版から復刻した茂木健一郎氏 伝説のエッセイ集~

著書:生きて死ぬ私
著者:茂木健一郎
出版:ちくま文庫

書評タイトル:生死・神・宇宙、いずれにも関心がない人は読んではいけない!

うーん。なんというか・・・。深くて、重くて、難しくて、面白くて、印象的。

自然法則・臨死体験・宗教・人の死・科学・夢(寝ている時に見るやつ)、など生死にまつわる様々なテーマについて、茂木氏が自身の体験を交え、その独特の人生論を述べていくというエッセイ集です。哲学的な感じですね。

特に印象的だったエッセイのタイトル

  • 母と仏壇
  • 生まれてこなかったもの
  • 宗教的天才
  • 去っていったものたち
  • 素晴らしすぎるからといって

初版発売は2006年。一度絶版になり、一時ネットでかなりの高額で出回っていたそうです。「読みたい!」という要望が高まり、この度復刻した、ある種『伝説』のエッセイ集です。

著者(茂木健一郎さん)について

皆さんは『茂木健一郎さん』をご存知でしょうか。僕はよく知らなかった(TVでたまに見かける脳科学者という程度の認識だった)のですが、Twitterを始めてから、やたらフォロワーさんからリツイートが流れてきたり、友人が茂木さんの本を読み漁っていたりしたことで興味を持ち始めました。その友人が僕のブログを「茂木さんの文章みたいで読みやすい」と評してくれたことで、更に興味が深まったということも否定しません(自慢)。

※それまでの僕の茂木氏に対する印象は、「安保反対運動でSEALDsと一緒に歌を歌っていたな」(・・・そういえば、なぜ歌をうたっていたんや!?)とか、生物学者の長沼毅さんのことを「若いころの茂木さんやったかな?」と間違う程度の印象しかありませんでした。

最近は書店やAmazonでも数多く茂木氏の著書を目にするようになりました。ハードカバーや大きめのものが多く、文字数も少ないため読みやすいと評判だったのですが、ビジネスマン向けか恋愛指南本的なものが多く、いずれも僕の興味の対象とは少々異なっていたため購入には至っていませんでした。そんな中、Amazonで本書を見たとき、「少し趣が違うぞ!」と興味がわき、即購入した次第です。

著書『生きて死ぬ私』について

茂木氏が33歳の頃に書いた本だったからか、僕が友人から聞いていたほど読みやすくはないと感じました。だからといって、一般的な『脳科学書や哲学書』にイメージされる『とっつきづらさ』のようなものはありませんでした。(天才ならではの?)独特の感性をお持ちであるため、理解不能な箇所もけっこうあるのですが、全般を通すと非常に興味深く、次々読み進められると思います。

章ごとにテーマが分かれているので、興味のある部分から(だけ)、読んでもいいと思います。生死や神、生命や宇宙に少なからず興味がある人は、何か考えさせられるものがあるかと思います。他方、そういったものに全く関心がない人は時間の無駄になるかもしれません。

最近になって、茂木氏のことを(深く)知るようになった僕としては、同書を執筆している若き日の茂木氏や、エッセイに時々出てくる子供の頃の氏のイメージがどうしても沸いてこなかったのですが(笑)、それはそれで話の本筋に影響を与えることなく、読み進めることが出来ました。

同著書の特徴 (レーダーチャート)

生きて死ぬ私

※【読了日時:2015年12月】   読了時点での「僕にとっての」という視点でポイント分けさせていただいたものです。

  • 被啓発度:4
    生きているものの生命について考えさせられます。
  • 読みやすさ:4
    前述のとおり読みにくい部分もありますが、全般に興味をそそられるため、すぐに完読できました。
  • 感動・感激・感銘:5
    茂木さんの熱い心が伝わってきます。
  • 役に立つ度:1
    何かの役に立つかと聞かれると・・・。※指南本ではないので。
  • 興味が沸く・面白い:5
    哲学的で、僕にとって関心の高いテーマでした。

 

次回予告:【書評】
対象書籍はメンタリストDaiGoさんの『ポジティブ・チェンジ』もしくは里中李生さんの『嫌われる男こそ一流』です。

それでは雨の中、今から飲みに行ってまいります!
 

 

TPPってマジヤバいの!?3 【書評】沈みゆく大国アメリカ ~ぜひ読んでほしい1冊~

著書:沈みゆく大国アメリカ 〈逃げ切れ! 日本の医療〉
著者:堤未果
出版:集英社新書

書評タイトル:一億総必読書では!? ~ぜひ読んでほしい1冊~

ドキュメンタリータッチやインタビュー形式で、著者の見解が書かれている良書です。※下記内容例

『アメリカの医療保険制度の現状』
『日本の医療保険制度(国民皆保険制度)の素晴らしさ』
『現在の日本の医療現場の真実(過酷さ)』
『日米政府の思惑や資本主義社会(拝金主義)の問題点』
『今後我々がそれらとどう向き合っていかなければならならいか』

そして・・・

『日本人の持つ共同体(協同の)精神の大切さ』

僕も初めはTPPで危険視されている『国民皆保険制度の崩壊』や『アメリカ式保険制度』のことを詳しく知りたくて読み始めました。もちろんその部分についても詳細の説明がされていましたが、途中で「著者が本書で本当に伝えたかったことは別にあるのではないか」と感じ始めます。下記引用文をご覧ください。

「無知は弱さになる。持っている人がその価値をわかっていないものほど、奪うのは簡単ですからね」

「普通の人々の無関心こそが、放っておけば国を亡ぼしてしまうのです。」

「賢い患者が医療を救う」「小さく動いて大きく勝つ」

そして

「誰もがこの世に生を受け、ほんの少しの間同じ時代を生きて、そして死んでゆく。その普遍的な営みを、貴び、お互いさまの心で助け合ってゆく。それははるか昔から、私たち日本人のDNAに刻まれてきた、〈共同〉の精神だろう。」

-上記「 」内 グレー文字部分、同書より引用-

熱いものを感じました。全ての『無関心な国民』に警鐘をならす1冊といえます。僕の言葉で勝手に代弁させていただくとすると・・・

「みんなもっと色々なことに関心をもとうよ!政治にも、医療にも、隣人にも、教育にも・・・。そして関心をもったことについて、もっと学んでいこう!無知だと搾取されるばかりだから。」

「そして拝金主義、自己中心主義に侵されず、共同体(助け合いの)精神を取り戻そう!小さなことからでも行動を起こそう!それがいつか大きな勝利に結びつくかもしれないのだから。」

といったところでしょうか。医療制度やTPPのことに限らず、『人間の本来あるべき姿』的なことを思い出させてもらえる、本当に出来るだけ多くの人に読んでいただきたい一冊です。

著者(堤 未果さん)について

僕が著者のことを初めて知ったのはテレビ朝日『正義のミカタ』でのこと。当ブログの前記事でも詳しく説明させていただきましたが、TPPに警鐘をならすジャーナリストさんです。国民皆保険制度や食の安全がTPPによって危機にさらされることになるという話を、同番組内でされていました。

その際、「東京の番組ではこのような(政策に反対するようなこと)はしゃべらせてもらえない」「政府はTPPの影の部分(デメリット的なところ)を隠している」というような内容のことを話されており、「テレビでこんなこと言って大丈夫なんやろうか !?」とすごく興味が沸きました。

速攻で堤氏のTwitterをフォローし、ホームページもお気に入りに登録しました。その際、本書の存在知ることになります。僕のTPPに対する疑問もMaxに達しており「国民皆保険制度が崩壊し、アメリカ式医療制度が日本を蝕むというが、そもそもアメリカの人達はそれで生活しているんでしょ?」というあたりの事実関係が知りたくなり、Amazonで購入しました。

Twitterでのつぶやき、TV番組内での発言、そして同書の内容。そのすべてから意志と使命感の強さが感じられます。このような政治的な発言は社会的な危険を伴います。それにも屈しない芯の強さのようなものを身にまとった女性です。

同著書の特徴 (レーダーチャート)

沈みゆく大国アメリカ

※【読了日時:2015年12月】   読了時点での「僕にとっての」という視点でポイント分けさせていただいたものです。

  • 被啓発度:5
    「無知ではだめだ」「小さなことからでも行動をおこさなければ」と啓発されます。
  • 読みやすさ:3
    医療・政治・法律等、正式名や専門用語を要するため「サクサク読める」とはいかないのは、いたし方ありません。
  • 感動・感激・感銘:5
    実話に基づき話が展開します。医療現場の声、地方自治体の取り組み、著者のお父さんの話等感動しました。
  • 役に立つ:4
    医療現場の真実・日米保険制度について・反対する政策にどう立ち向かえばよいか、などが学べます。
  • 興味が沸く・面白い:5
    僕にとって極めて関心の高いテーマでした。

 

次回予告TPPに対する僕の見解まとめ

著名人(ホリエモンや永江一石氏)にTPPについて問い合わせをしていましたが、その回答が届いています。それらの紹介と共に、賛成派・反対派などの意見も取り入れたうえでの、僕の意見をまとめたいと思います。

 

 

【書評】『立ち読みしなさい!』苫米地英人(著)~あなたの壁を破壊する書~

書評タイトル:あなたの壁を破壊する書!

著作名:立ち読みしなさい!美しいほどシンプルな成功術
著者名:苫米地英人
出版社:ありがとう出版

立ち読みしなさい!

※上記2015/11/23現在・2回目読了後の所感に基づく

認知科学者・苫米地英人氏による成功哲学(または目標達成、コーチング)の指南書とも言える一冊です。

苫米地氏は、他の書でも数多くコーチングや成功哲学について綴っていますが、僕には本書が一番わかりやすいと感じられました。書内に漫画が含まれている他、具体的的かつ詳細な手法が書かれているというのが一因です。※『秘策』の開示もあり。

そのため、これまで氏の著書を読んでいて、どうしても腑に落ちなかった唯一の箇所についても今回ようやくその謎が解けました。

これまで腑に落ちなかった部分というのは、「脳は想像と現実の区別がつかないため、イメージ(想像)上の自分に現実を近づけようとする」といった理論です。機能脳科学者でもある氏の発言なので、凄く信憑性があるようには思ったのですが、子供時代の自分には当てはまらないと感じていました。

私事ではありますが僕は子供の頃、「世界は自分中心に回ってる!」と信じている子供でした。苫米地式に言うと『エフィカシー(自己評価)』 が最高状態です。エフィカシーマックスです!イヤなガキでしたw。(でも僕だけじゃないですよね!? )子供時代はそうだった人も多いのではないでしょうか。それが大人になるにつれて現実や社会の壁にぶち当たり、ひとつひとつ自信を削られ普通の大人になります。

エフィカシー高くても脳はイメージに自分を近づけてくれなかったよな・・・」と考えていました。

しかし本書は、その疑問も解決してくれます。何らかの壁にぶち当たっている人にはおすすめの一冊です。

また、出版社が一風変わっていて面白いです。『ありがとう出版』と言って1年に3冊しか本を出版しない、これまで出版業者で働いたことがない内山和久さんという方が立ち上げた会社だそうです。恐らく苫米地氏の本を読んだか、コーチングを受けて夢を叶えたのでしょう。そういった意味でも興味深く新鮮な一冊と言えます。

タイトルの「立ち読みしなさい!」の真意は、わからないままなのですが・・・。

※本稿の書評はすべて、サイト管理者の所感によるものです。