恋愛でもひとつ目標達成した!という話

2年以上あこがれていた人とのお別れ

先日から何度かお話ししていた、いきつけのレストランバーの憧れの女子店員さんがついに就職のためお店を引退されました。

その子の最終日に際し、その日お休みだったであろうお店の同僚、以前お店に勤めていたスタッフ、ファンのお客さんなどが訪れ、その日は終日満席、それはそれはスターの引退セレモニーのようでした。

思い返すと僕も友人や仕事仲間に付き合ってもらいよくそのお店に行ったものです。

飲みに付き合ってもらった友人の数は30人以上、僕1人で飲んだビールはこの10か月で600杯以上、僕が来店した回数は・・・数えきれません。

そんな僕を見て心無い知人は「俺なら速攻で告(コク)って、断られたらすぐ別の女にいくけどな」とダメ出しをしてきました。

彼らはまったく分かっていないのです。

だれでもいいから彼女かほしいというわけではないのです。忙しい合間の唯一の癒しの時間、ようやく見つけた良いお店(というか店員さん)なのです。そんな無謀な賭けをして2度とお店に行けなくなったらどうするのですか。

それに僕は自分自身を客観的に把握できています。勘違い野郎ではないのです。大してモテ男でもなければ大金持ちでもない50歳近いオッサンが、近隣でもちょっと噂のかわいくてアイドル的存在の女子大生の店員さんにいきなり声をかけて上手くいくことなどあるはずがありません。

なので彼女(ぼくの、という意味ではない)を初めて見たときから引退される日まで、一度たりとも「どうこうしてやろう」とか「付き合えるかも」などと思ったことはありませんでした。

その女性に彼氏がいるのかいないのかなども聞いたこともないですし、いたとしても気にしません(同じ店にいたら気まずいですけど)。なんなら結婚していてもかまいませんでした。不倫してるわけではないので(したくても出来ませんが 笑)。

僕が当初から掲げていた唯一の目標

そんな謙虚な僕にも当初から『これだけは』と掲げていた目標がありました。

それは、

彼女がお店をやめるまでに僕が個人事業主になり、その肩書きの付いた名刺を渡し「何かあったら連絡ください」と伝える

というものです。

こちらから「連絡先教えて!」とか言うのではなく、僕の連絡先が書かれた名刺を渡し「何かあったら連絡ください」と伝えようと。

誰に何を言われようと、この目標だけはブレませんでした。

そんな感じで、ほんとにアイドルやタレントのファンのような気持ちのまま彼女の引退の日を迎えました。

「目標ってそんな簡単なこと?」と思われたかもしれませんが、これがなかなか一筋縄ではいかないことはわかっていました。

彼女、ファンの多さから、明らかに彼女目当てで店に来ている男性客のことはすごく警戒しているようだったのです。僕ももちろんその警戒されている一人でした。

いや、彼女、お客様には皆すばらしい接客をするのです。大学生のアルバイトとは思えないほど。僕がファンになったのも初めて店に来店した日ですから。

ただ店の前から店内を覗きこんで、彼女がいる時しか店に入って来ないお客さんや、帰りを待ち伏せされたことなどもあったそうで、そういう人達のことを警戒していたようなのです。

僕、というか僕の友人が彼女のシフトを何回か聞いたこともありましたが、もちろん教えてもらえませんでした(キャバクラじゃないので当然シフトも教えてもらえないですよね)。

店ぐるみでマークされている雰囲気を感じたこともあります。

僕は友人と店を訪れる時は予約してから行くようにしていたのですが、そういう時は決まって彼女は僕たちの席から遠いセクションを担当するようになっていましたから。

お店で何時間も飲んでいたにも関わらず全く話せなかったことも何回もありました。

兆しが見えはじめた

それでも通い続けると、その店の店長さんや他の店員さんともよく話すようになり、また多くの友人や女性の友達なども飲みに付き合ってくれたためか、後半少しですが警戒が溶けはじめたように感じることがありました。

ほんの2ヶ月ほど前までは「引退の日まで警戒されたまかもしれないな」と諦めムードだったのですが、「もしかして」という雰囲気が見えはじめたのです。

そしていよいよ彼女がお店を引退する日が決まった3月初旬、ついにシフト(ラスト3回の出勤日と時間帯)を彼女から直接教えてもらえたのです!

しかも話の流れがあったとはいえ、大学の卒業式の日まで教えてもらえました(もちろん行ったりはしませんが)。これってある程度気を許してもらってるってことですよね?少なくともストーカーとかにはならないだろうという。

ラスト3回・・・

シフトを教えてもらえたこともあり、当然すべての日にお店に行きました。3回すべて別々のプレゼントを持って。

初回は知り合いの女子が働く化粧品ブランドのルームアロマやスキンオイル等々。

2回目は同僚の女子に教えてもらったイチゴケーキ専門アローツリーのケーキ。

そしてラストの日は花束を。

こちらラスト2回目にお店にいった時に「好きな花は何ですか?」と聞き『さくら』だと知っていたのと、これも偶然知った彼女の誕生日が4月だったことから、『さくらとラナンキュラス(4月の誕生花)の花束』を用意しました。

2月末に個人事業主申請は、提出、受理済みです(詳しくは下記参照ください)。


プレゼントも用意しました。

あとは彼女に渡す用の名刺を新たに新調し、渡す際「何かあった連絡ください!」と伝えるのみです。

そしていよいよファイナルの日

当日、注文していた花屋さんに花を取りに行くと、この花束の中に無記載のメッセージカードあることに気づきました。

急遽そのメッセージカードに、「お疲れ様」という旨のメッセージと「何かあったら連絡ください」と名刺に一筆いれることを思い付き、少しだけ作戦変更しました。

いよいよお店へ

花束を持ってお店へ行こうとすると、約束していた友人達から「ちょっと遅れます」との連絡が。

「こんなでっかい花束持ってお店に入るの恥ずかしいな」と思ったものの、もう後には引けません。

お店に入ると彼女(僕の、という意味ではない・・・もういいですね  笑)が迎えてくるました。

それとなく花束を後ろに隠して入店したのですが、すぐに「見えちゃいました 笑」と笑われました。

その後友人が合流し、結構飲んだ後、用事のあった友人達は帰る時間になりました。

そしてそのタイミングに併せ『花束を贈呈する時間』が来たのです。

既に花束を持ってきていることはバレバレだったのですが、友人達が気を効かせてくれ、『ツーショット写真撮りましょう!』と言ってくれました。

実は以前にも1度その女子に「写真撮らせて下さい!」とトライしたことがあったのですが、その時は見事に玉砕。

でも今回は快く受けてくれました。

その写真に写った彼女の胸にはしっかりと僕が贈った花束が抱えられていました。僕の連絡先とこのブログのURLが書かれた名刺と共に。

もしかすると彼女がこのブログを見ているかもと思うと少々緊張しますが・・・

何はともあれ目標達成!・・・です。

その後1人で残った僕は、彼女のラストオーダーのビールを飲んでいよいよ会計に向かいました。

すると店長さんが受付に来てくれ、僕が店を出るタイミングでお店のスタッフ全員に「はい!皆でお見送りして!」とお店の外までスタッフ全員でお見送りしてくれたのです!銀座のクラブさながらに。

まるで僕の送別会のようでした 笑

僕は彼女に手をふり、かなり酔っぱらってはいましたが悪酔いはしていない状態でラストを迎えることができました。

かくしてオッサンの1つの恋が終わりを告げたのでした。

いや、恋ではないですね。恋だったら遅かれ早かれ告白はしていました。そうでなかったということは・・・やはり1ファンだったということです。

そして、『終わりを告げた』という部分も訂正しておきます。1パーセントでも連絡が来る可能性が残っていれば、まだ終わりではないのですから。

Today’s Recommend

実は僕、この曲(というか花束を贈ること)に、苦い想い出がありました。

しかし今回はすごくいい想い出になったことから、この曲がまた良い想い出の曲になりました!もともと最高に良い曲なんですけどね。

花束を君に

Eye-Catch Photo by Simon Hattinga Verschure on >Unsplash

 

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