3編連続『橘 玲(たちばな あきら)』 氏の著書紹介。本日は2日目『臆病者のための株入門』です。
この段階でお断りしておくと、本日の投稿、『株式投資』に全く興味のない方には時間の無駄になってしまうかもしれませんので、ここで離脱していただいて構いません。また別の投稿をご覧いただけると嬉しいですw
書評タイトル:株式投資をやめたくなる1冊
著書:臆病者のための株入門
著者:橘 玲
出版:文春新書
前回紹介したの橘氏の著作『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 』と同様、本著も「この本を読めばお金持ちになれます」「この本を読めば株で勝てるようになります」といった情報商材系の本ではありません。むしろ「株をやめようかな・・・」という気にさせられますw。
著書『臆病者のための株入門』について
著者の株式投資の経験、世界の有名人の逸話、その他様々なデータなどから、『長期保有』『中期保有』『短期保有』また『ファンダメンタルズ分析』『テクニカル分析』など、それぞれについて検証、深堀しています。
一体どの方法が一番儲かるの?
株式投資をしたことがある人なら、必ず一度は抱く疑問なのではないでしょうか。
そして必ずたどりつく疑問・・・
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析、成功者の思考など、いろいろ勉強してみたけど、結局株価の上下なんか、予想できないんじゃないの!?
でも、日本だけでなく世界中に「私は株式投資で〇〇億円儲けました!」なんていう人の話を聞くよね?あれってウソ?
株で成功したという人達の多くが「あなたにも私の必勝法を伝授します!」とかいう情報商材を販売したりセミナーやったりしてるよね?本人が儲かっているなら、そんなヒマないのでは?
これらの疑問にも同著は答えてくれています。
株式投資はやるべきか?
著者は結局やめたそうです。同著を読むとその気持ちもよくわかります。
僕がこの本を買った時期というのが、株を初めてから、約4ヶ月が過ぎたあたりでした。最初の3~4ヶ月は初心者にありがちなパターンで、とにかく連敗が続き、決めていた資金の3分の2(数十万円)があっという間に消えてなくなるという粗末さでした。
しかし、「これではいかん!」と投資成功者の本や、メルマガ、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析の本を読んでいるうちに、少しづつ負けが減り、徐々に勝てるようになってきたのです。※さすがに高額のセミナーや情報商材には手はだしませんでしたが、それでも夢中になっているときは、「10万円のセミナーでも、後で数百万円勝てるようになるのなら安いのでは?」という思考になるのですから恐ろしいです。
不思議なもので、負けが続いているときは「こんなのギャンブルと同じで、どんなに頑張って勉強しても予測なんて出来ない」と思うのに、少しでも勝ちがが続くと「いける!勝ちの法則をつかんだ!」「自分には投資の才能があるのでは!?」と思うようになります。
その頃の僕は、ノリノリでした。なんならこのままプロのデイトレーダーになろうかと思ったりもしていましたから 笑
僕が同著を購入したのは、まさにそんな時でした。「もっと株の勉強をすれば、もっと勝率が上がるに違いない!」と、Amazonで投資本を検索してたところ、橘玲氏が「投資に関する本」を出版されていると知りました。
それ以前に橘氏の著書は数冊拝読しており、内容が秀逸であることを知っていただけに、かなり期待しました。Amazonのレビューも高評価。さらに自分の勝率が上がることが期待されました(「同著を読んでトレードをやめた」という読者がいらっしゃったのが少々気にはなりましたが)。
結果・・・読了後ショックを受けました。
氏は、「株をやりなさい」や「株はやめなさい」というようなことは明言はされていません。また著書に「株は儲からない」などと書かれているわけではありません。ただ淡々と検証結果や逸話・裏話が述べられた後に「決めるのはあなた次第です」と締めくくられているような形です。
ネタバレになるといけませんので、この辺でとめておきますが、とにかく他の投資本とは、間違いなく一線を画す著作といえます。株をやっている人、もしくは、やってみようかな?と考えている人は一度読んでおいて損はないかと思います。
最後に
で、僕は結局、株を続けているのか・・・勝っているのか、負けているのか。
実は、同著を読んだ後も、その内容を深く胸に刻みながら、投資は続けています。現在はけっこう勝ちが続いています。今度こそ勝ちの法則をつかんだのかもしれませんw
また後日、その件についても報告させていただきます。