前回の続き
前回の要約
幼少から40代になるまでは、ごく一般的な趣味趣向のマンガ・アニメにハマってきた僕も、40代中盤にはマンガもアニメもほどんど読まなくなっていました。
その理由は、主人公と自分を重ね合わせて見ることができなくなった、文字通りハマれなくなったからなんですね。
スポーツものやヒーローものは、「自分とは器も次元も違いすぎる」と感じ、男女の恋愛『ボーイ・ミーツ・ガール』ものについては、「もうボーイじゃないし、ガールはおじさんを相手にしないし・・・」ということで、全てが夢物語と化したからなのでした。
40代後半に、あるジャンルのアニメやマンガにハマることに
自分が主人公と同化できなくなってからというもの、通常の恋愛モノの主人公(男)は、単に憧れのヒロインを奪っていく憎いヤツにしか写らなくなりました。
ヒーローとヒロインが結ばれた・・・
ふーん。って感じ。
良いように言い換えると父親目線なのかもしれません。主人公男がいい奴なのはわかるけど、愛する娘を奪っていく憎い奴にはかわりないし・・・的な。(父親になったことはないのでわかりませんが 笑)。
それにどんなに『純愛』を唱おうとも、どんなに純情そうな主人公男だろうと、男女関の恋愛であれば男の側には少なからず、しかし確実に
エロ心
が存在するのです。
しかし女子同士ならどうでしょうか?
女子同士なら
エロ心
が無いこともありえる!
・・・かもしれないのです。なんと美しい。
これぞ純愛、ではないでしょうか!?(独身妄想オヤジの戯言です。スルーしてください)
そんなこんなで僕の場合、百合系が好きと言ってもエッチなシーンが絡んでくると引いてしまうので、あまりハードなガチものはダメです。
「本物の百合ファンじゃねーよ」と思われたかた。
はい、すみません。なんちゃってファンなのであしからず。まー百合系というより『百合要素を含んだマンガ』といったところでしょうか。ご了承ください。
僕がおじさんになってからハマったマンガ・アニメ作品
50代前後にハマったマンガ、アニメ
さて、ここまでダラダラと脇道にそれてきましたが、それではそろそろ本題の、僕が最近ハマった『百合(要素を含む)マンガ(アニメ)』を紹介したいと思います。
『響けユーフォニアム』
当ブログでも何度か紹介させていただいている『響けユーフォニアム』
主人公の『くみこ』には、後に付き合うことになる『シンイチ』という幼なじみがいます(その後すぐ、その付き合いは『一旦解消』となるのですが・・・)。にも関わらず全編通して親友の『れいな』に対する『恋心にも似た憧れ』が描かれていて、かなりキュンときます。
一方、親友のれいなにも『異性として切ないほどの恋心』を抱いた教師がいるのですが、それでも親友のくみこに対し、こちらも恋心にも似た感情があると伺えるシーンがあります。
そしてこの『響け! ユーフォニアム』の登場人物の中で、最も長期にわたり、最も強い同性への憧れ(恋心)を抱いていたのが『みぞれ』でしょう。
人付き合いが苦手で友達もいなかったみぞれを吹奏楽部に誘った、友達が多く人気者の希美。希美への切なく一途過ぎる想いが爆発するセカンドシーズン第4話は僕が最も好きなエピソードです。
おそらく、多くの視聴者も同じ想いだったのでしょう。二人のエピソードは劇場版スピンオフとして映画化されています。
それがこちら↓
『リズと青い鳥』
『女子高生の無駄遣い』
これは、ツイッターの相互フォロワーさんに最近教えてもらったことで知った作品なのですが、女性が主人公のマンガの中では、僕の50年の人生でNo.1といえる作品です。
基本『百合』を題材としたマンガではありません。僕としては『ギャグマンガ』と位置づけたいほど笑えます。
登場人物は全員もれなくキャラが濃く、でも純粋で優しい人ばかり。
ごくわずかな男性キャラ達も含め、全員愛おしくなります。
中でも主人公の田中(ニックネーム:バカ)さんは、最高キャラの持ち主。主要キャラの中では、一番バカで、一番ルックスも劣っていて、一番モテません。
それでも一番の愛されキャラで、その為、ストーリーも所々、うるっときたり、切なくさせられたりします。
現在のマンガ界を見渡すと、脇役がずい分華やかになったのはいいのですが、反面、主人公の陰が薄くなってますよね?
その中でも希有な、強烈な個性揃いの脇役の更に上をいく
『絶対主役』
といえるような存在です。
今回この作品を『百合系要素』として紹介させていただいたのは、作品中『姉妹愛』『祖母への愛』『女の友情』が描かれているのに対し、『男性への愛』が皆無といえるからです。※現在6巻まで販売
それと、No1美形女子高生の『リリィ』(ニックネームからして百合 (笑))が女子好きなこと、No1モテ女子の『マジメ』は女性からモテまくりで、自身も同級生の女子高生『ロボ』に恋心を抱いていること、などからです。
『徒然日和』
続いて紹介するのが『徒然日和』。こちらは前述の作品より、もう少しハッキリと百合要素を表現しているといえます。
特に主人公(?)はハッキリと親友の女の子に対し恋心を抱いていると自覚ありです。
ただし、エロとかは特になく、本当にほのぼのと日和っている物語です。※現在2巻まで発売
特に七椰と実里(↓2巻の表紙の二人ね)の関係は、「これって理想の夫婦像やん!」と思わされる雰囲気で、独身のオジサンからすると、「こんな彼女か奥さんいたら人生一生幸せやろうな~」と思わされるほどキュンキュンしますよ!
いずれもキスシーンが出てくるか、それすらないかという程度ですが、その位の淡い恋心がまたよいのです。
また何となく笑えるのが、主要4人の中でもたぶんこの娘が主人公?と思う『真冬』。すごく美人ということを除けば、勉強もあまりできず、友達も少なく、性格も?な、主人公にはありえないような、『特にこれといった特徴がない女の子』なんですね。
『セインティア翔』
有名な『聖闘士星矢』のスピンオフとも言える作品です。ただのスピンオフと侮るなかれ。原作の作者『車田正美』氏の監修の元描かれたストーリーなので、内容に雑なところは一切見当たりません。原作の登場人物も大切に扱われ、裏話的なストーリーも多く、興味深く読み進められます。
また、ありがちなスピンオフや同人マンガなどと違い、イラストが美しいです。原作の登場人物を更に少女マンガ化したような絵は美しく、ストーリーを更に引き立てます。
今回この作品を『百合要素あり』としたのは、作品の主要キャストはほぼ全員女性(ほぼ少女?)で、皆アテナ(城戸沙織)への愛を胸に戦地に赴くというストーリーだからです。
聖闘士星矢セインティア翔 2 (チャンピオンREDコミックス)
『サエイズム』
こちらも『百合系』というのとは少し違いますが、サスペンス調でのめり込む作品です。
元々おとなしく引っ込み思案な性格の主人公は、引っ越しを期に周りからいじめられるように。
そんな主人公を救ったのは、学園のスーパー・ヒロインの『サエ』。二人はすぐ親友になるのだが、実はサエには恐ろしい一面が・・・。
この作品は『ミステリー』なのですが、ストーリーは全般に、美しく、勉強もスポーツも完璧にこなす絶対ヒロインの『サエ』に対する憧れ、愛、恋、などを含めて展開します。
もちろん主人公もサエに恋心を抱いたり、恐怖を抱いたりしながらストーリーは進みます。
『ソウナンですか?』
この作品については、現在5巻まで発売されていますが、ほとんどといっていいほど『百合要素(恋心的なもの)』はありません。
ただ、無人島に修学旅行中の女子高生4名だけが遭難してしまうという物語のため、登場人物はほとんど女子(数名の男性も登場しますが)。
そのため少なからず、女子同士の肉体的接触のシーンはあるのです。(というとすごくいやらしく聞こえますね 笑。敢えてこう書いたのは、無人島のサバイバル生活の中では、性的では無いものの、口づけやその他(活字にはできないような)女性同士の肉体的接触のシーンがあるからなんです。))
もちろん基本は女子同士の『友情』を描いた物語なのですが、感動するシーンもあり、巻を増すごとに面白くなってきている為、今回この『百合要素特集』にエントリーさせていただきました。
その他、多数の『はなにあらし』『付き合ってあげてもいいかな』『君が死ぬまで恋をしたい』なども良かったのですが、なんちゃって百合系ファンの僕には、少しエロシーンが過激だったり、逆にほのぼのしすぎだったり、現時点では『すごくハマった』というところまでいっていない作品も多くあります。
以上、現時点までで僕がハマった『百合要素マンガ・アニメ』の紹介でした。
Eye-Catch Photo by Krzysztof Niewolny on Unsplash