お酒との付き合い
さて、以前より当ブログを読んでいただいている殊勝な方はご存じかと思いますが、わたくしお酒による失敗をたまにしてしまうダメな大人なんです。
その私が、この度大好きな酒(と、言うか飲み会)を絶たなくてはならないかもしれないという状況に直面しました。
今回はその時のことについて話したいと思います。
約1年前に下記の投稿をしていたのですが、そのころから(特に夜の時間帯、仰向けに寝ていたりすると)おへその左側に鈍痛がするようになっていました。
その時は「またもや異にポリープができたのかも」と不安ながら検査を受けたのですが(↑)幸いその時は『良性の胃炎』ということで大事には至りませんでした。「鈍痛もこれが原因なんやな」と安心し、普段どおりの飲み会生活に戻っていきました。
ピロリ菌は消滅し、痛みの原因は良性。進行が遅いという大腸も異常なし。これで数年は内視鏡検査とかせんでいいわ~。ラッキー!と浮かれていました。
当然のように飲み歩き生活は完全復活を遂げました。
そして2ヶ月が経ち、半年が経ち。
ただ、良性の胃炎が原因と思っていた左腹の鈍痛は治まりませんでした。
そうこうする内にビールが最高にウマイ夏が訪れました。
ビアガーデンにビアホールにと仕事の合間を見つけては飲みまくりました。(海やキャンプではないとことがオッサンのオッサンたるゆえん)
そして秋がきて、冬がきた。※このくだり昔読んだ『リングにかけろ』からパクりました。
忘年会や打ち上げが重なるこの季節。鈍痛は治まるどころか、酒を飲んだり、食べ過ぎた次の日は以前より痛むようになっていました。
そういえば、この痛み、もう1年ぐらいになるな。
痛み自体は全然大したことないんです。これが悪化したりしなければ、放置で全然OKでした。
ですがあまり長期間続くと少々気になるものです。
「ちょっとネットで調べてみようかな・・・」と思い、腹痛の部位別病状を調べたところ・・・
『膵炎』というのに、みごとにマッチしたのでした。
慢性膵炎の原因・症状
症状
まず部位別症状を調べたところ、複数のサイトで『左下腹部の鈍痛』→『(急性)膵炎』というものを見かけました。
膵炎?なんて読むんやろ?
膵炎(すいえん)でした。
- みぞおち、またはおへその左辺りや背中に鈍痛もしくは激痛
- 普段はそれほどでもないが仰向けになるとジーンと痛むことがある
- 放置していれば治まることもあるが、多飲・多食の翌日に痛むことが多い
膵炎とは
急性膵炎
急性膵炎(すいえん)の患者さんは年々増え続けていますが、特に男性に多い病気で、中高年層が最も多く、膵臓が腫れるだけで安易に回復する比較的軽症なものから、多臓器不全といって、心臓や肺、腎臓など重要な臓器が一度期に障害を受けるような、死に至ってしまう重症まで様々です。
出典 -増えている急性膵炎-
僕の場合、約1年にわたり鈍痛が続いているので、急性ではなく、慢性の方ではないかと勝手に推測していました。
慢性膵炎
慢性膵炎とは、長期間にわたって膵臓の炎症が持続することによって、この2つのはたらきがいずれも徐々に衰えていく病気です。つまり、膵液(消化酵素)は本来食べ物を消化するのですが、膵臓自身を溶かしてしまい、繰り返し炎症を引き起こすことで膵臓の正常な細胞が徐々に破壊され、膵臓が硬くなったり、膵臓の中に石ができたりします。
腹痛は、お酒を飲んだあと、食べすぎや脂肪分のとりすぎなどにより引き起こされます。慢性膵炎を発症すると、腹痛の発作が5~10年にわたり繰り返し起こります。その間に膵臓の中では炎症が進行し、消化酵素やインスリンなどのホルモンのはたらきがだんだん弱くなっていきます。その後は、腹痛は弱まる、あるいはなくなり、今度は食べ物がうまく消化できなくなったり、糖尿病を発症したりするようになってきます。
ー日本消化器病学会ガイドラインより抜粋・引用ー
原因
原因として最も多いのは長期間にわたり大量のお酒を飲むことです。そのほか、胆石やストレスでも発症することが知られており、なかには原因がはっきりしない場合もあります。また、慢性膵炎になりやすい家系があることもわかっており(家族性膵炎)、こうした人は遺伝子の異常が原因のため、若いうちに発症する場合もあります。
ー日本消化器病学会ガイドラインより抜粋・引用ー
その他
20歳や30歳頃から一定量のアルコールを飲み続けている40代や50代に最近急増している病気
うーん。ビンゴかも。
治るの?
慢性膵炎になると、病気は徐々に進行し、基本的に治ることはありません。
ー日本消化器病学会ガイドラインより抜粋・引用ー
治らない!!!
その他
- 基本的には治らない。節酒や減酒ではなく断酒が必須(それでも進行を遅らせるのみで完治はしない。(進行を完全に止めることも難しい)
- 放置すると糖尿病の併発や死にいたることも
まっマジですか!?
断酒?禁酒?
それでも治らないの?
いや、ちょっとまて。まだ慢性膵炎と決まった訳ではない。他の病気かもしれないし。
しかし症状から見ても原因を見てもまさに『慢性膵炎一択』。
周りからも「あの飲み方をして体を壊していないはずがない!早く病院で検査を受けてください!」と脅かされてるし・・・。
ううっ。酒飲めないの?いまでも数件の飲み会の予定入ってるのにどおなる?
いや、まてよ・・・。断酒しても治らないなら好きなことをして楽しい人生を送るべきでは?
・・・長くなってきたので『つづく』にします。
Today’s recommend
ちょうどこのころ劇場でQUEENの『BOHEMIAN RHAPSODY』が上映中で、友人の激プッシュもあり見に行きました。
学生時代はそこそこのロックミュージック通を自負していた僕の人生初のコンサートが『QUEEN』の大阪城ライブでした。
改めてQUEENのすごさを体感できる素晴らしい映画でした。※映画を観に行ったときのことについては次回すこし言及します。
今回のレコメンドはもう1枚。僕は病気になったり死について考えるとき、よくこのアルバムのラストの曲『底なしの底』を思い出します。
生命のあるものは必ずいつか死を迎えます。人間は皆そのことを知っていながら、そのことを忘れていたり、気づかないように努めたりしながら生きています。
将来のことを常に考えながら生きる人、今が全てと生きる人、いつ死ぬかわからないと怯えて暮らす人、自分は死なないかもしれないと思っている人。
それぞれですが、そういったことを考えさせられる曲です。もちろんアルバム全体としてもかなりの完成度で、すばらしい作品だと思います。
Eye-Catch Photo by Felix Mooneeram on Unsplash