本日6月5日は僕の誕生日です。だからといって何か特別な投稿をするわけではないのですが・・・。少々忘れかけていたものを取り戻そうと思い原点回帰してみたいと思います。
僕のことをご存じのかたであればこのブログに多少の違和感を感じていたと思います。
それはこのブログに『怒り』や『反骨精神』というものが決定的に欠けていたからです。
怒りの感情は必要か
ところで20年程前は『キレる若者』というのが社会問題となっていました。最近では『キレる高齢者』という記事をたまに見かけます。
一体彼らは誰にキレているのかを考えてみました。
- 居心地の悪い社会に?
- 自分を評価しなかった会社や上司に?
- 自分を拒んだ異性に?
- 意見がぶつかった友人に?
- 自分を邪険に扱ったショップ店員に?
- クラブ活動で自分をレギュラーにしなかった監督に?
なんとなくわかる気もします。僕も上記のような場面に直面すると怒りの感情が沸き上がってきます。特に昔バリバリ働いていて会社の中心的役割を担っていた人などが引退して社会に居場所がなくなった感じたり、他人から尊敬されることがなくなったりした時の怒りは筆舌に尽くしがたいものがあるのかもしれません。
ですがこの自己啓発や人格形成をテーマにしたブログでは、敢えて上記の表現方法は間違っていると提言したいんです。
現代日本社会では怒ったり感情をあらわにすることをあまり良しとはされません。草食系男子が流行ったりもしています。それでも怒りの感情は成長に必須だと考えるんです。怒りの矛先さえ間違えなければ・・・。
正しい怒りの矛先は
怒りを向ける先は・・・
自分自身に対して
だと僕は思います。
犯罪行為に当たるような悪質な行為を受けたり、明らかな過失により被害を被ったりした場合は別ですが、それ以外の場合たいていの『気分を害された』と思う出来事は自分の中で消化できるものだと最近きづきました。
もちろん相手が仕事関係やお客と店などの関係の場合、まずは冷静に論理的に抗議するのが得策かと思います。
ですが基本は、誰かから評価されないのも、拒否されるのも、なめられるのも、すべて『負け』ととらえるのが最終的には自分の成長につながるのではないかと考えます。
「あの会社はクソだ」、「あの女はバカだ」、「あいつは性格が悪かった」と相手を貶め自分を正当化すれば、気は楽になるでしょう。自分は悪くないのですから。ですが自分の成長には一切つながりません。特に酒を飲みながら嫌いな相手の悪口を友人や恋人にぶちまけるなどはもってのほかです。(僕もやったことはありますが)酔いが覚めた後の気分は最悪です。
こんな最悪な気分になるぐらいなら、潔く自分の負けを認め、敗因を分析し、次に同じような場面に直面したとき、
次は負けない自分
になっているほうが格段に素晴らしいと思いませんか?
最近ようやくこの考え方を実践できるようになってきました。下記に紹介する『里中李生』氏の影響が大きかったと思います。
里中氏は自身の著書『成功者はみな、怒りを秘めている』の中でこのように言っています。
女にふられるのだって「負け」だ。
営業成績で同期に負けても、ヤケ酒を呷るだけで、なんら勉強もしない。
あなたはその仕事のプロなのだ。同期の男も、できるOLも同じプロだ。プロ同士の戦いは、真剣勝負だ。プロは負けたら自分に対する怒りに満ちて、次は必ず勝つ、と頑張るものだ。ところが、凡庸な人間は、負けたところでなんら自分に対して怒らず、なぜ負けたのかを分析もしない。
負けた自分に怒れない男には、なんの可能性もない。女にふられても、軽薄に笑っていたり、彼女を貶めて自分を持ち上げようとしたりしているようでは、男は磨かれない。
※上記引用文中略あり
-里中李生 氏 『成功者はみな、怒りを秘めている』より-
成功者はみな、怒りを秘めている: この流儀が、人生の突破口となる (単行本)
男女三日会わざれば刮目して見よ!
慢心している自分に怒れ。
酔っ払ってくだを巻いている自分に怒れ。
些細なことにムキになっている自分に怒れ。
いつまでたってもヒーローになれない自分に怒れ。
大切な人すら守れない自分に怒れ。
そしてヒーローやヒロインになって自分を低く見積もった相手を見返してやりましょう。
最後に僕の好きなことわざで記事を閉めたいと思います。
男子3日会わざれば刮目(かつもく)して見よ
本物の男子たるもの、3日も会わなければ驚くほどの成長を遂げていることがあるという意味ですね。これは昔のことわざですので、現代であれば、
女子も3日会わざれば刮目(かつもく)して見よ
ですね。
※コーチング的なアドバイスを付け加えるとすると、自分自身のことを『ダメなやつ』とは思わないでください。今はダメでも、本来の自分は『スゴい人間だ』と思っていないとエフィカシー(自己承認力)が下がり、間違った方法に進んでしまいます。
『本当はスゴいのに、今結果を出せていない自分』に怒ってください。
今回のお薦めCD
『怒り』をテーマにした曲が多いミュージシャンといえばエレファントカシマシが思い浮かびます。中でも特にこの『俺の道』がロック調で、ふがいない自分に怒っているような歌詞が多く、熱いロック魂を感じます。