リオ・オリンピック終わりましたね。
スポーツ大好きの僕が、今回のオリンピックについては一試合も生中継を観ませんでした。
こんなことは僕の40数年の人生で初めてです。
開催地であるリオの治安や環境が心配された今回のオリンピック。終わってみれば日本は過去最高のメダル数を獲得し、吉田沙保里選手の感動的なインタビューや内村航平選手、バトミントン女子のメダル獲得、日本柔道の復活や卓球選手の活躍など、「観ておけばよかった!」と思う試合が目白押しでした。
オリンピックを一試合もみなかった理由
とにかく忙しかった
というのが理由です。
新しい契約、新しい仕事、引っ越し、などが重なり、それどころではなかったというのが本当のところです。
いや、それでも今までの僕なら録画したり、ワンセグを使ってでも見ていたはずです。ですが今回に関しては、それほどオリンピックに関心が持てずにいました。
その理由は・・・
自分のことで手いっぱい
ということにつきます。仕事は楽しく、やりがいもあります。
そうなんですね。他人が努力したり、活躍したりする姿を見るより、自分自身の努力や活躍に関心が向いていたんだと気づきました。
もちろん「スポーツ観戦やアスリートの応援が大好き」という人を批判しているわけではありません。※自分も今でもそうですし。
どんなに忙しくなっても、やはり超一流アスリートのパフォーマンスは見る価値あると思います。
ただ、僕が僕自身についてこのような感覚になったのが初めてだったので、少し驚いたという話でした。
自分自身が英雄になるということ
オリンピックを見なかった理由を考えていた時、子供のころ熱中して読んだボクシング漫画、リングにかけろの名シーン(名セリフ)を思い出しました。
当時(30年ほど前に発売されたコミックの)15巻で、主人公『高嶺竜児』のライバル『剣崎順』の名セリフに下記のようなものがあります。
場面は国別対抗戦のようなボクシング(Jr)の世界大会準決勝ドイツ戦。相手チームの英雄的存在のスコルピコンと剣崎の試合でのこと。
スコルピオンを英雄視するドイツチームの応援団について、剣崎がスコルピオンに向かって、こう言い放ちます。
残念ながら あいつらの英雄も 今 ここで きえる。
だがな かわりにおしえてやるぜ・・・
男ならてめえ自身が英雄になることを考えろってなあーっ!
-出展:集英社ジャンプ・コミックス 『リングにかけろ 第15巻より』 –
これです。この考え方を僕自信もすっかり忘れていました。
自分が英雄になれそうにないと気づき始めたころから、他人を自分に重ねて応援したり、他人の活躍に酔ったりするようになっていたんです。
それが最近になってようやく、他人の勝負事よりも、自分自身の勝負ごとに夢中になれるようになりました。
これこそが『ヒーロー・ヒロイン会』の目指すべきところだったのです。30年前に剣崎が代弁してくれていました。
大きなお世話かと思いますが、読者の皆さんにも、少しでも、自分自身が英雄(ヒーローやヒロイン)になることを目指してもらいたいと思います。
いつか自分達もオリンピックやパラリンピックのアスリート達のように、他人を感動させたり元気づけられたりすることができるようになりたいと切に願いながら・・・。
リングにかけろ1 10 (ジャンプコミックスDIGITAL)
注)上記『 リングにかけろ1 10(ジャンプコミックスDIGITAL)』は、当時(約30年前に)発売されたコミックス版と同内容かと思われますが、当時15巻に収録されていた内容が、10巻に収録されているようです。※1冊あたりのページ数が違うか、多少の編集が加わっているものと思われます。