本日は2015年の大晦日ですね。だからといって何か特別な予定があるわけではなく、現在も粛々とブログを書いております。
さて、本日は満を持して『里中李生 氏』の著書『嫌われる男こそ一流』の書評をお届けしたいと思います。
著書:『嫌われる男こそ一流』について
本書、ざっくりいうと「著者のように才能があり、努力も苦労もしている人間が報われるべきであり、そうではないニートや苦労もしたことがない男が報われてはいけない。そんな奴らを愛する女はもっとバカ。働かない人間を守ろうとする国もどうかしている。」「フェミニストなるものが横行し、女性に嫌われたくないがために、どんどん弱体化・草食化した男が横行している。嫌われてもいいじゃないか。言いたいことをいい、やりたいことをやって一流の男になろう!」と叫んでいる本です。
同胞よ。騙されてはいけない。世の中を疑う知性を持ち、奴隷状態から這い上がり、美女を射止め、快哉の叫びを上げるまで、私とともに闘おう
-『嫌われる男こそ一流』 より引用 –
各見出しもこんな感じ。
- 「難しい女が疲れる」と感じたら一流
- やりたい仕事以外するな
- お金は貯めるものではなく、使うもの
- 悩んだら女を抱け
- 正義は勝てない。だから快楽を求める
同書には「正論やけど、それを言ったら嫌われること間違いなし!」という内容が、これでもかと言わんばかりに頻出します。
だからこそ頷けます。
タレントのヒロシさんが、ある動画で「初めて里中氏の本を読んだ時、熱中しすぎて電車を乗り過ごしてしまった」と言っていましたが、実は僕も同書に集中しすぎて電車を乗り過ごしたことがあります。他方、女性には最後まで読んでもらえないことがしばしばあるそうです 笑。
読書の感想を一言で言い表すと・・・
「よくぞ言ってくれた!」
何でもかんでも『男女平等』。(著者の言葉を借りると)すべて平等を訴えるくせに、食事で男がおごらないと「ケチ」と呼ばれる。都合のいい時だけ「女は弱い生き物だから・・・」と言う。
打算のない純愛が存在すると思っている女、そんなものは存在しないと知りながら指摘できない男。真面目な人間を奴隷のように扱う社会。他方、働く気がない人間には優しかったりする。
「何かがおかしい」と感じながらも、今の日本でそんなことを主張すると間違いなく嫌われるから口をつぐみ言葉を濁して肩身の狭い思いをしている男も数多くいるのではないでしょうか。
そんな世の中、フェミニスト女、そんなフェミ女に嫌われたくないがために必要以上に気を使い神経をすり減らし、身も心も精力までも細ってしまった男たち。
愛し合うセックスに縛られているあなたはED(勃起不全)になっている。
-『嫌われる男こそ一流』 より引用 –
それらすべての人々に警鐘を鳴らす、里中氏の問題作です。
著者:里中李生さんについて
ここまで読んで誤解していただきたくないのですが、里中氏は(もちろん僕も)、男と女どちらが偉いとか、「男女平等を訴えるのは間違っている」などというつもりは毛頭ありません。差別主義者でもありませんし、むしろ女性が大好きですw。雇用制度や社会保証制度が全面的に悪いといっているわけでもないです。
例えば『男女』という単語に対して「なぜ女男ではないのか?」などと訴えるのはくだらない。と言っているわけですね。比較することがそもそもおかしい対象と言うのが世の中にはあります。嫌われたくないがために気を使いすぎる男もおかしい、と言っているのでしょう。
お金についてもそうです。「嫌な仕事をしながら稼いでいる人はあまりいない」と氏は言います。だからといって働かなかったり、稼いでいる人を妬んで足を引っ張るなどは言語道断とも言っておられます。「稼いでいる人の多くが、好きなことを仕事にした結果成功しているのであれば、あなたも必死で好きなことを仕事にしてみてはどうか」と提言しているのです。
僕は始め里中氏の著書を読んだ時、「昔ながらの体のごつい系のスケベおやじ的なおっさんなんやろーなー」と思っていましたが、実際はかなりスマートで男前な人です。著書には『モテ話』がかなり出てきますが、それも頷けます。学生時代に大病を患い、以降常に死と隣り合わせの病気と闘ってきたという苦労話がある半面、ベストセラーを出した頃の豪遊話(?)などもあり、興味をそそられます。※同書以外の氏の著書からの内容あり。
著者自身の女性体験(性描写やモテるということ含む)、女性や性に対する独特の見解、社会やお金に対する鋭い提言など、とにかく攻めた内容が多く、ネット上には、かなりのアンチが存在します。アマゾンレビューなどはまだいいほうで、SNSなどではかなりひどい誹謗中傷があったそうです。※それが原因かどうかは不明ですが、氏は現在Twitterの活動を休止しています。一時はアンチに着けまわされ、身の危険を感じることも度々あったそうです。
そんな氏だからこそ、女性に対しても、ヘタレな男に対しても、社会に対してもお金に対しても、発言ひとつひとうに説得力があるのだと思います。僕やタレントのヒロシさん(※)のようにモテなかったせいでヘタレになってしまった男からは、代弁者としてカリスマ的人気があるのでしょうね。※ヒロシさんは動画でそうおっしゃっていましたw。
里中氏にも、何らかの強いコンプレックスはあるような気がしますが 笑。
『もう、好かれる努力はやめなさい。孤独をおそれるあなたに捧げる勇気の書』『累計250万部ベストセラー著者問題作!』ー 書店版カバーのサブタイトルよりー
同著書の特徴 (レーダーチャート)
※【読了日時:2015年12月】 読了時点での「僕目線で」ポイント分けさせていただいたものです。
- 被啓発度:5
媚びていた自分を目覚めさせてくれました。 - 読みやすさ:5
記事にも書きましたが、電車を乗り過ごしてしまうほどです。 - 感動・感激・感銘:4
涙を流してジーンとくる的な感動はありません。熱くなるものはありますが・・・。 - 役に立つ度:3
著者の提言する方法を凡人がまねると『ただの嫌われ者』になる可能性が高いです。モテて才能がある成功者の著者だからこそ通じる方法なのかもしれません。※自己責任において実施くださいw - 興味が沸く・面白い:5
表現がストレートすぎて、何度か電車の中で吹き出したり、ニヤけてしまったりしました。
それでは皆さま良いお年を!