【素人にも出来た!】THUNDERBIRDメールを複数PCで同期させる方法7 ~ [設定方法②] Thunderbird同期設定(本体側)~

Thunderbirdメールを同期させる為に必要なメールアドレスと概念

Thunderbirdの同期設定に当たり、下記2種類のメールアドレスを用意する必要があります。

1)最終的にThunderbirdを使って複数のPC(端末)で同期させたいThunderbirdメールアドレス

(仮):tb-douki@hisshi.jp

2)同期設定に必要な共通Gmailアドレス

(仮):gm-douki@gmail.com

※下記図のような同期システムを作り出すために、最終的に同期させたいThunderbirdのメールアドレス(上記1)とGmailのメールアドレス(上記2)が必要となります。

概念大筋

詳細は後ほど説明するとして、まず大筋を説明しておきます。

設定① メールサーバー(上記例ではLolipop)で取り込んだメールを、メインとなるPC(以下親機※)に、通常通りThunberbirdのPOP3設定で[tb-douki@hisshi.jp](上記1)に取り込みます。

※1)スマホやタブレットは不可

※2)ここの設定をPOP3にし、メールを一定期日後に自動でLolipopのサーバーから削除されるように設定しておきます。これによりメールサーバーがパンクすることを防ぎます。

設定② Thunberbirdメーラーのアカウント[tb-douki@hisshi.jp](上記1)に取り込んだメールをGmail[gm-douki@gmail.com](上記2)に転送。

設定③ Thunberbirdメーラー上にGmailアカウント[gm-douki@gmail.com ](上記2)を操作できる設定を施す。

設定④ Thunderbird上に設定したGmailアカウント[gm-douki@gmail.com ](上記2)の表示メールアドレスを、同期させたいアドレス名[tb-douki@hisshi.jp](上記1)に変更する。

設定⑤ 2台目PC(以下子機)に、上記設定①と同じThunderbirdアカウントのメール[tb-douki@hisshi.jp](上記1)を、今度はIMAPで取り込みます。と、同時に上記設定③④と同様の設定を施します。

Thunderbirdメールを同期させる為、Gmailの設定を変更する

前回作成した、同期設定に必要なGmailの設定変更(上記設定②③)を行っていきます。

※前回gmailを作成した際、同時にこの設定を行っておいてもよかったのですが、順をおって行うほうが概念の理解も深まるかと思いこのようにしました(前回までが通常のGmail設定の説明、今回からがThunberbird同期用のGmail設定となります)。

Gmailの画面右上の歯車マーク『設定』をクリック→その下に表示される項目から『設定』をクリック

開いたページの上部中央→『メール転送と POP/IMAP』をクリック

『IMAPアクセス:』の『IMAPを有効にする』の○にチェック●を入れます。

次に同じページ上部中央にある『アカウントとインポート』を開きます。

画面中央辺りの項目『名前:』と『他のアカウントでメールを確認:』欄をそれぞれ下記(希望の名前でOK)のように設定します。

名前:TB同期(例) gm-douki@gmail.com >

(Gmail を使用して他のメール アドレスからメールを送信します)  ←という説明と共に、右側に『他のメール アドレスを追加』という項目があります。

ここにThunderbirdで作った1)同期させたいメールアドレスtb-douki@hisshi.jp を追加します(アカウント情報を登録)。

すると下記のように表示されます。

名前:TB同期 < gm-douki@gmail.com >
                hisshi.jp< tb-douki@hisshi.jp

        メールの経由サーバー: smtp.lolipop.jp
        SSLを使用したポート 465 でのセキュリティで保護された接続
        デフォルトの返信モードを選択:

『受信したアドレスから返信する』のラジオボタン○にチェック●を入れます。

Thunderbird上でGmailを読み込む設定

次は、ThunderbirdにGmailを取り込む設定(上記設定③)をします。

Thunderbirdを開き、右上の三本線のようなマークから下記のように開きます。

『三』→『オプション』→『アカウント設定』

開いた画面の左下の『アカウント操作』→『メールアカウントを追加(A)』

すると下記のような画面が現れます。

ここに前回作成したGmailのアカウント情報を登録します。

  • あなたのお名前:gm-douki(まだ仮の段階なので、表示名と言っても最終メールに表示される名称では無い。後から変更する為、分かりやすいものでOK。)
  • メールアドレス:gm-douki@gmail.com
  • パスワード:Gmail作成時に作った上記アカウント(メールアドレス)のパスワード

で、『続ける』をクリックすると今回は

アカウント設定がMozilla ISPデータベースから見つかりました。

という表示が出ますので、その下にある『完了』ボタンを押すと、すぐさま左側にアカウント(メールアドレス)が受信フォルダ等と共に表示されます。

これで、gmailで読み込んだthunderbirdのメールを、thunderbird上で操作できるようになるわけです(なんかややこしいですね 笑)

で、サーバーに残ったメールはthunderbirdのpop3の設定により定期的に削除される、gmailにはメールのコピーが残るので、いつでも、どの端末からでも確認、操作が可能になるんですね。

これで本体側の設定は完了となります。

ただしこれだけだと表示名が[ gm-douki]、送信者アドレスが[ gm-douki@gmail.com ]のまま相手に表示されてしまいます。

会社やお店のアカウントなど、今までThunderbirdで使用していたメールアドレスが[ tb-douki@hisshi.jp ]だったのに、同期させたとたん突然アドレスが[ gm-douki@gmail.com ]に変わると、取引先など受け取った側を混乱させてしまい、ちょっと都合悪いですよね。

Thunberbird上でその表示名を変更する方法については、最終回の次々回(第9回)で紹介します。

次回は、複数端末(2台目PC等)へのThunderbirdの同期設定方法を説明します。

ご注意

実は当シリーズ『Thunderbird複数PCで同期させる方法』でお伝えしている内容は、Googleから推奨されていない方法である可能性があります。というのもThunderbird上に取り込んだGmailアドレスの表面上のドメインを別のものに差し替える、という作業だからです。

Gmailには

(Gmail を使用して他のメール アドレスからメールを送信します)

という設定があり、Thunderbirdには、別メールのアドレスを表記上のみ変更させることが可能であることから、『やってはいけないこと』ではないのかと判断し、設定および今回のように方法の公開を行っています。

また近日中にGoogleにこの設定方法を行っても問題がないか否かの問い合わせを行う予定です。

しかしながら、現時点では明確ではありません。

大変恐縮ですが、仮に皆さまが僕の記事を読んで、同様の設定を施したことで、万一Googleから注意やペナルティを受けることがあっても、当方では責任を取ることが出来かねます。

設定される場合は、その旨、ご理解、ご了承いただいたうえで行っていただきますよう、お願い申し上げます。

 

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