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親友と思っていた友人から「お前が本気で好きになった女、俺が盗ってもええか?」と言われたらどうしますか!?

親友と思っていた友人から「お前が好きになった女、俺が盗ってもええか?」と言われた!

今回のタイトル、最近実際に起きたことです。

世の中にはこういうクズがいくらでもいます。僕はハナからそういう奴とは付き合わないようにしています。

しかしまさか、親友と思っていた友人が、僕にそのようなセリフを投げかけてくるとは!

・・・思ってもいませんでした。ショックでした。

しかもその友人、僕が20代の頃勤めていた職場で知り合ったんですが、当時はチャラい遊び人タイプとか、女子にモテモテとかいうタイプではなかったんです。

硬派で、何に対しても真剣。チャラい奴や不真面目な人間を見ると批難するようなタイプだったため、僕とは昔からウマが合っていたんだと思います。僕もそういう彼の一面を尊敬していました。

月日が人間を変える!?

その友人と、最近またよく会うようになったのですが、どこか違和感を感じていました。ことあるごとに自分のモテ自慢をしたり、他人の恋愛にケチをつけてくるようになったんです。

昔はあんなヤツではなかったんやけどな・・・

いや、今にして思うと、昔はそれほどモテなかったから控えめな態度をしていただけで、元々こういう奴だったのかもしれません。

それが社会人になり、環境の変化に伴いモテるようになったのでしょうか。

彼は完全に調子に乗っていました。

そこまではいいとして、僕が「最近知り合った女の子を好きになった」という話をすると、なんとヤツは「俺がその子を盗ってもええか?」と面と向かって言ってきやがったのです。

昔の僕なら間違いなくケンカになっていました。もしくはその女性を取り合って勝負していたかもしれません(2人ともフラれるると思いますけどね 笑 )。

仕事でも恋愛でもヤツに負けると思ったことは無いですから・・・

ただ一方で、「絶対に勝てる」と思ったこともありません。

そもそも女性は物や賭け事の対象などではないんです。女性の側にも事情があります。ご主人がいたり、彼氏がいたり、好きな人がいたり、好きな男性のタイプもそれぞ異なっているでしょう。

それを酔った勢いとはいえ「俺ならどんな女も落とせる」などと思っているヤツは相当な勘違いヤローだと思いました。いい大人になってそんなこともわからないのか、と。

そう考えると、ただただ悲しい気分になりました。

ヤツの本意は?

そもそも彼は、いったい何を思って親友の僕に対しそのような発言をしたのでしょうか。

もしかするとヤツは、「今の俺はこんなにモテるようになったんだぜ!お前が恋している女性も今の俺がその気になったら口説けるけどな」と、言いたかっただけかもしれません。

ヤツの言う『モテる』も、どのレベルのことを言っているのか知りませんし、本気で僕の好きな人と恋仲になろうとしているわけではないのかもしれません。

ですが、僕の中では『親しいからこそやってはいけないことリスト』に入っている程のアカン言動やったんですね。

僕が青臭いだけなのかもしれません。誰でも、友人の彼女や奥さんのことを本気で好きになってしまうこともあるかもしれません。・・・だって人間だもの(あれ?誰かのセリフパクったみたいになってる)。

それなら理解もできます。その場合は真剣にそのことを友人に伝え、正々堂々と恋愛するなり交際するなりするのが筋だとと思います。

ですが今回は違いますよね?親友がホレた、会ったこともない女性のことを「俺なら落とせる」「盗るで」と言っているのです。

これっていかがなものでしょうか。

ヤクザの世界でも「仲間の女には手を出さない」といのがルールだと聞いたことがありますし・・・

やってはいけないもう一つのこと

実は似たようなケースで1度、それまで友人と思っていた友達と疎遠になったことがあります。

そいつは僕の親友(前述の友人とは別)を『女にモテなさそう』という理由でバカにしたんです。そいつより、そいつがバカにした僕の親友のほうが何倍もイイ奴で器の大きい人間です。

異性にモテることがそんなに偉いことなんでしょうか?

僕は『異性にモテるか否か』という基準で他人を評価したことはもありません。友人ならなおさらです。

今回のケースのように、友人が好きになった人のことを(恋愛感情なしに)『盗ってやろうか』などと思ったことも言ったこともありません。

今回一人の親友が軽蔑すべき言動をしたことについて、怒りよりも悲しみを覚えたことは言うまでもありません。

失望の後に得た結論

さて、ここまで一方的に僕の感じたことを述べてきましたが、実はヤツにも言い分があったのかもしれないと今では思っています。彼が上記言動を起こす前に、僕が何か彼の神経を逆なでするような発言をしていたのかもしれません。

結論としては・・・

僕は今でも、『親友』だった頃のヤツが戻ってくるのを待っています。

いや、一回りも二回りも大きくなって再び僕の前に登場する日を!

こうやってブログに書いたのも、なにもヤツをディスるためではありません。一時の言動だけで、長年の親友を失いたくない、ヤツに判ってもらいたい、という気持ちから急遽執筆した次第なのです。

現時点で、僕はヤツに失望しています。ですが、ヤツの言い分を聞けば、事情が理解できたり、誤解がとけたりするかもしれないし・・・

もしくは僕のこのブログを読んで、考えを改めてくれるかもしれません。

男子(女子も)三日会わざれば刮目して見よ

座右の銘です。

またいつか、尊敬できる彼が戻ってくる日を楽しみにしています!

今回の紹介商品

今回は、書籍ではなくCDを紹介させていただきますね。

幸せになりたい

このアルバムの中の『4つの約束』を聞くと、いつも今回の投稿に出てきたヤツ(親友)のことを思い出します。

『しばらく会えないけど、この4つの点についてだけは、お互いいつまでも変わらずにいよう。お前と俺なら、変えていかなければいけないことと、変わってはいけないこと、それが何か判るよな。』

という内容の歌詞です。※著作権法上、そのまんまの歌詞は記載できません。

恋愛の曲が中心のアルバム(それはそれですごくいい)ですが、この曲は友情を描いた名曲と言えます。

今回、変わってしまった(と僕が感じた)親友に、特に聞いてもらいたい曲です。

※「仲間内のケンカはよそでやってくれ!」と言われそうですが、『人格形成』もサイトのテーマにしていますので、今回投稿させていただくことにしました。

 

 

成功願望の強い僕が、評価の高い成功哲学の本を2冊読んでみたら、真逆のことが書かれていた!

本日はタイトルの通り『成功願望の強い僕が、評価の高い成功哲学の本を2冊読んでみたら、真逆のことが書かれていた!』ということについてお話します。

成功法則は1つではない

もちろん数ある著作の中で『成功法則』も1つではありません。なので「真逆のことが書かれていることなど当たり前」という、あたりまえの見解をお持ちの面倒くさい方は、読まずにスルーしていただけたらと思います 笑

基本、僕は「成功法則は自分のオリジナルを模索すべき」と考えていますが、優良そうな著書があると積極的に読書し、取り入れるようにしています。千円前後で世界中の成功者や学者等、先人たちの思考や法則が学べるのですから安いものです。※高額のセミナーや怪しげな講演会には参加しませんよ。

その中で、同時期に読んだ『バックグラウンドが似ているにもかかわらず、結論が真逆』の2冊があったため、「ちょっと面白いかな」と思い報告させていただくことにしました。

  1. 成功が約束される選択の法則
  2. ツキの科学

どこが似ているのかというと、

  • 多くの成功者(時に失敗者)の経験を、科学的、客観的な目線で検証、紹介  ※本人の経験も含みますが「私の成功体験教えます!」的な著書ではありません。
  • 著者が外国人
  • アマゾンで高い評価
  • 成功法則・成功哲学がテーマ

それでは1つずつ見てみましょう。

まずはこちら。

成功が約束される選択の法則

成功が約束される選択の法則: 必ず結果が出る今を選ぶ5つの仕組み (一般書)

著者:ショーン・エイカー(Shawn Achor)
ハーバード大学博士号・ポジティブ心理学者の第一人者
ー上記プロフィール同著書より抜粋ー

カリフォルニア大学アーバイン校で神経科学を研究していたという父親から、子供時代に実験台にされたという話に始まり、数多くの学者や研究者の実験結果が紹介されています。

『ポジティブ才能』を身に付けることで、潜在能力を引き出したり、幸運を引き寄せたりするという一見ありがちな内容ですが、そのポジティブ才能取得の方法が逐一記されているのと、なぜポジティブ才能が人生を成功に導くのかという理由を、多くの実験結果などから解説しているところが興味深いといえます。

巷にあふれる「私は何でも前向きに考えて挑戦したから成功した!」という自己満足系自叙伝や、「ポジティブに考えていると天や宇宙や自然や神様が、良い方向に導いてくれる」というスピリチュアル系とは一線を画します。

-以下アマゾンでの評価-(2016年6月現在)
★星の数:5
レビュー数:5名

補足:少数名アマゾン以外で購入した方や、同著にしかレビューされていない方もいらっしゃいますが、概ね一般ユーザーによる評価の様です。

次がこちら。

ツキの科学

「ツキ」の科学 運をコントロールする技術

著者:マックス・ギュンター(Max Gunther)
英国生まれの作家、投資家。13歳で株式マーケットに参入し、財を成す。
ー上記プロフィール同著書より抜粋ー

『運』や『ツキ』といったものは、本当に存在するのか。
 『運』や『ツキ』はコントロールできるか。
『ツキのある人』に共通する点とは・・・

など興味深い内容が記載されています。数多くの世界レベルや歴史的に『ツイていた人』『ツイていなかった』人達の実例に迫り(時にインタビューを行い)、共通点などがなかったか検証、紹介しています。

『ツキ』をテーマにしているだけあって、カジノや株式市場にまつわるエピソードも数多く含まれています(もちろんビジネスも)。※トレーダーやギャンブル好きにとっては、すごく興味を引かれる内容かと思います。

そして後半導かれる1つの結論・・・成功者になるために忘れてはいけない、たった1つの思考とは

ネタばらしになりますが、前述の著書『成功が約束される選択の法則』とは真逆のことが書かれています。

どんなことでも常に悪い結果を想定しておくと、多少の挫折や不運にも対処できる。最悪の結果を回避することができる。ツイている人や成功者は漏れなく、この思考で物事に取り組んでいる』というのです。特にギャンブルや株の世界では有効な思考でしょうね。※本文言は僕の理解に基づいています。

常にポジティブ思考の人は、一時的な成功は勝ち得たとしても、想定外の不運が訪れると抵抗力がなく、いずれ足元をすくわれることになり長続きしないということのようです

-以下アマゾンでの評価-(2016年6月現在)
★星の数:4.5 ※着目すべきは9名全員が星4つか5つという高い評価を付けているところ。
レビュー数:9名
補足:アマゾン以外で購入した方が結構いらっしゃいますが、同著のみにレビューしている(ステマかも?と疑ってしまうような)方はいません。

本日の結論

僕自身は、『ツキの科学』のほうが信憑性があると感じました(特に株式トレードなど投資の場面で、この思考を取り入れています)。

ただしこの考え方は、上手くいっている時もそうでない時も『上手くいかなかった場合』を想定していないといけないことから、人生がつまらなくなる恐れがあります(ご注意!)。

上手くいっている時もそうでない時も『絶対上手くいく!』と思えることが出来たら、その方が人生幸せでしょう(皮肉ではなく!)。

どちらかの思考を実践されている方、もしくは同著を読み実践してみようと思われた方、ご意見や経験談を頂けると幸いです。

 

 

 

『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました 7 ~「あなたも誰かの破線を満たしている」~

今回は『岸見一郎先生と語る会』レポートの後編です。『語る会』から、『特に印象に残った言葉』を、名言集的に集めてみました。※注)岸見先生のお言葉については、一字一句正確というわけではありません(私の記憶に基づき、可能な限り正確に再現したつもりではあります)。

と、その前に、先日ツイッターを見ていて気になるツイートがありましたのでご紹介します。

堀江氏ツイート(幸せになる勇気)

刑務所にお務め(笑)の時は、何もすることが無かったので本を読みまくっていたというホリエモン。最近はほとんど本は読まないと言っていましたが、『幸せになる勇気』は「絶対読む」というほど注目していることがわかります。

それにしても『幸せ』など、抽象的なものについてあまり言及しない(むしろ嫌っているようにすら見える)堀江氏が下記のように言及していたことに僕は大変驚きました。

少しの人でも嫌われる勇気を読んで変わっている人がいるならそれは幸せなこと

『岸見先生と語る会』で特に印象に残った言葉

さて、それでは本題に。下記、緑(太字)の部分が岸見先生のお言葉です。それぞれ名言の下に、僕の所感とも言うべき補足説明を加えさせていただきました。

【以下、第二回語る会より】
■「これさえ上手くいけば・・・」と考えている人は『 今、ここ 』を逃している 

おられませんか?「ダイエットに成功したら好きな人に告白しよう!」「もしも自分に権限を与えてくれたら、あの人なんかより、もっと素晴らしい成果を上げることができるのに」「占いで良い暗示がでたら、やってみよう」etc.

「もしもこういう結果が出たら△△する」または
「もしもこうだったら(仮定)なら、△△なのに!」という人!

「これさえ上手くいけば・・・」「目標達成できれば・・・」と考えている人は、現在の自分を否定していることになり、それが上手くいくまでは幸福感を感じられなくなってしまいます。条件をつけなくても、行動は今すぐにでもできます。幸せにもなれます。そういうことなのだと思います。※前述の堀江氏もよく「今を生きろ」と仰っています。

仮定の考え方「もしも〇〇なら△△なのに・・・」については、『嫌われる勇気』の中で哲人が青年に教えている場面がありましたね。

「もしも何々だったら」と可能性の中に生きているうちは、変わることなどできません。

-『嫌われる勇気』より引用    岸見一郎/古賀史健(著)  ダイヤモンド社(出版) –

■承認欲求を得ようとしている人の目的(狙い)に乗せられない

『「会社を辞めたい」とよく口にする同僚がいる』という相談の中で、岸見先生がお答えになった回答です。その「会社を辞めたい」と言っている方は、「気にしてもらいたい」「同情を得たい」という目的(承認欲求)で、そのような言葉を発していると推測されるので、そこは『課題の分離』の考え方で、「そのように考えておられるのですね」程度に流し、介入しないほうがよいのでは、と仰られていました。

【以下、第一回語る会より】

さて、最後に第一回語る会からの名言より。

他者の関心事に関心を持つ

『幸せになる勇気』でも説かれていましたね。

これはあらゆる対人関係で求められる、尊敬の具体的な第一歩です。

他者の目で見て、他所の耳で聞き、他者の心で感じること

『幸せになる勇気』でも、語る会でも、『子供の興味に関心を持つこと』が例として挙げられていますが、「子供に限らず、相手の関心事に関心を持つことが対人関係を円滑化させるためには重要」と仰っておられました。

あなたも誰かの破線を満たしている

第一回語る会で最も僕の印象に残った言葉です。これほど貢献感が満たされる言葉は無いように思いました。

あなたは誰かに、あなたの破線を満たしてもらっている。

あなたは、誰かの破線を満たしている。

こうしてこの世界はつながっているのですね。

あなたのお話は何度聞いても楽しい

以前当ブログで取り上げた名言です。

『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました3 ~いまここを真剣に生きる~

この言葉を聞く前も、聞いた後も、何度もこういう場面に遭遇しました。「その話何回も聞いた~!」と思ったり、言われたり。僕はこの岸見先生のお話を聞いて以来、「その話、何回も聞いたよ・・・ 🙁 」と思っても、「もっと聞かせてください」と言える(思える)ようになりました。おかげさまで好感を得られることが多くなったと感じています。

ホリエモンが「絶対読む」といった岸見先生の新著が下記です。

こちらもかなり売れているようです。

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

 

 

『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました 6 ~「過去など存在しない」~

今回は『岸見一郎先生と語る会』レポートの続きです。『語る会』から、『特に印象に残った言葉』を、名言集的に集めてみました。

※注)岸見先生のお言葉については、一字一句正確というわけではありません(私の記憶に基づき、可能な限り正確に再現したつもりではあります)。

『岸見先生と語る会』で特に印象に残った言葉

下記、緑(太字)の部分が岸見先生のお言葉です。それぞれ名言の下に、僕の所感とも言うべき補足説明を加えさせていただきました(間違った認識があれば、ご指摘ください💦💦 どなたからでも受け付けます)。

【以下、第二回語る会より】
■人間関係において、過去はなかったものにしてみる

こちら、岸見先生の最新著書『幸せになる勇気』でも、同義の発言がされているのですが、僕にとっては、哲人が青年にこの言葉を放った場面が、最も衝撃的で、強く印象に残るシーンとなりました(下記参照)。

我々の世界には、本当の意味での「過去」など存在しません。

取り戻すことのできないものではなく、純粋に「存在していない」のです。

-『幸せになる勇気』より引用    岸見一郎/古賀史健(著)  ダイヤモンド社(出版) –

『 語る会 』でも、「人間関係における過去の嫌なことは ”無かったもの” にすれば、関係は好転するのではないか」といった内容のことを仰っておられたと記憶しています。

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

■同じ行為でも適切な面に注目する

例えば、学校や仕事などの場面。遅刻したり、休みがちだったりした人が、出勤(登校)してきたとします。通常であれば、「なぜ遅れた(休んだ)のか」や「今後遅れないようにするには?」など、悪い面に着目し、追求してしまいますよね。

そこを岸見先生は「よく来ましたね」と声をかけるなど、まずはその人の取った行動の、適切な面に注目してみてはどうかと仰っておられました。

■教師に「なぜ叱ってくれないの?」という生徒は、自分で決めることが出来ない子供。『自立とは ほど遠い』生徒に育ててしまったということ

※『自立とはほど遠い生徒に育ててしまった』のは、『質問者さんが』、というより、『それまでの学校教育や親が』というニュアンスに僕は受け取りました。

こちらは実際に学校の先生(教員)をされている方が、岸見先生に質問をされた時の岸見先生の回答です。質問者さんは、アドラー心理学で説かれている「叱ってはいけない、ほめてもいけない」という内容を実践する中で、生徒から「なぜ叱ってくれないの?」という言葉を浴びせられ、どうしたらいいかわからなくなり『語る会』で質問されたとのことでした。

本件については、『幸せになる勇気』で、より詳細に説明されています(下記参照)。

生徒たちと言葉でコミュニケーションすることを煩わしく感じ、手っ取り早く屈服させようとして、叱っている。

ほめることは、”能力のある人が、能力のない人に下す評価” であり、その目的は ”操作” である。

-『幸せになる勇気』より引用    岸見一郎/古賀史健(著)  ダイヤモンド社(出版) –

叱ったり、ほめたりする裏には、対等の(横の)関係が気づけていない、相手を見下した気持ちがあるからだということなのでしょう。

■鳥が空を飛ぶために必要な空気抵抗

鳥は、空を飛ぶときに一定の抵抗を必要とするそうです。我々も高く飛躍するためには一定の抵抗(我慢や辛いこと)が必須なのかもしれません。

■無能な上司は支戦場で闘う

いますよね。部下に威張り散らしたり、嫌がらせをしたり、また過去の実績を自慢するくせに、いざという時、自分は責任を取らない上司。こういう人達は、優越コンプレックスにさいなまれている(あたかも自分が優れているように振る舞ったり、見せかけたりする)人なので、負けるかもしれない本戦場では勝負せず、そこから離れたところで周りをつぶそうとする傾向があるのだそうです。相手にしないことです。『嫌われる勇気』では、下記のように説明されていました。

あたかも自分が優れているかのように振る舞い、偽りの優越感に浸るのです。

もしも自慢する人がいるとすれば、それは劣等感を感じているからにすぎません。

-『嫌われる勇気』より引用    岸見一郎/古賀史健(著)  ダイヤモンド社(出版) –

2回の『 語る会 』だけでも名言が多く、今回の記事では書ききれなかったため、残りについては次回の記事で紹介させていただきます。次回も当記事同様(もしくはそれ以上)の、すばらしい名言を紹介させていただけると思います。

次回予告:『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました 6   ~「あなたも誰かの破線を満たしている」~

 

  

『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました5 ~なぜ岸見先生のお話は多くの人を惹き付けるのか、その謎に迫ってみた~

もはや当ブログでシリーズ化していると言っても過言ではない『岸見一郎先生の講演会レポート』第5段。今回の講演は、大好評に応え2回目となる『岸見先生と語る会(※)』でした。※オール質疑応答の講演会

なぜ岸見先生のお話は多くの人の興味を惹くのか

『語る会』を含め、僕が岸見先生の講演会に参加させていただくのは今回で5度目となります。そろそろ「岸見先生のトークは、なぜ魅力的なのか」その秘訣を突き止めなければいけないという使命感に駆られ、注意深く観察しました。

その答えは・・・。意外とすぐにわかりました。笑

全ての質問に対し、必ず裏話を添えて回答されておられる・・・

直接的な回答だけでなく、必ず『先生の経験談』か、『知人のエピソード』か、『哲学者の発言』か、『自著からの引用』か、何らかの話が例として挙げられているのです。哲学的な回答に加え、身近な人等の実話を添えることで、お話に臨場感と信憑性を与えておられるのですね。それが興味をそそられる要因だとわかりました。

一人あたりの質問への回答所要時間は、約10分~20分。2時間の講演会中、今回の質問&回答は(僕を含め)全部で9人(だったと記憶しています)。※この日の参加者は40~50名

この日、僕が行った質問

さて、それではこの日僕は一体、どんな質問をしたのでしょうか。

今回の『語る会』では、『人間関係(家族、会社)』、『教育(子供や生徒)』、そして『貢献感』について多く語られていました。

アドラー心理学では『貢献感が得られれば、幸福感を得られる』という間違った認識をしていた僕は、それならば「貢献感が大きければ大きいほど幸福感も大きくなるのか(比例するのか)」という質問をさせていただくつもりでした。

アドラー心理学では、貢献感が得られれば、幸せになれると説かれていますが・・・」と話し始めたところ・・・。

どうも先生の反応がおかしい。

あれ?違ったかな?と思っていると、やはり先生から

「そうなんですか?知らないです 😎 」

というお答えが!

この瞬間、僕の頭の中は真っ白に・・・。

しかし、せっかく満を持して行った質問だったため、「何とか立て直さなければ!」と頭の中をフル回転させました!!

それでは、『幸福感を得ることを目的に貢献感を得ようとすること』は間違った行為でしょうか?」と質問。

先生はゆっくりと、しかし一言一言確認するように下記のような回答をされました。

「幸せになることを人生の目標にすることは誰にとっても自然なことです。ですが幸せになるために貢献感を得ようとすることは何か違う気がします。」

※本記事内、岸見一郎氏のコメント・裏話の部分はすべて、僕の記憶を元に再現したものです。

この言葉を聞いた時、先ほど先生が話されていたお話(ご自身の体験談)を思い出しました。

岸見一郎氏が貢献感を感じた瞬間とは!?

以前先生が、大病をわずらって長期入院されていた時のこと。もちろん幸福感も貢献感も感じることができず、それどころか服用していた睡眠薬を飲むと「明日はこのまま目覚めないかもしれないと思った」というほど病んでいたそうです。

それがある時、一人のナースから人生相談を受けたことがきっかけで、非番のナースから次々と相談を受けるようになったというのです(病院内で「先生の話は面白い」という口コミが広がったのでしょうね)。先生は病気であったにも関わらず。

その時突然「こんな自分でも役にたてることがあるんだ!」と貢献感を感じるようになったそうです。今では、「幸せな時間だった」と感じているとも。そして、こう仰ったのです。

「『貢献感は突然訪れる』といったイメージでしょうか。」

僕はそれまで、『貢献感とは、自ら求めつかみ取らなければいけないもの』と思っていましたので、目から鱗でした。

『今ここを真剣に生きていれば、貢献感はいつかやって来る』ものだったんですね。

このように体験談などがふんだんに盛り込まれているから、先生の話には説得力があるんだなと確信を得た瞬間でした。

今回の講演会では、参加者全員に、『岸見一郎プレミアムしおり(※)』がサプライズ・プレゼントとして用意されていました。※この名称は僕が当ブログ用に勝手に作ったものですw

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※岸見一郎プレミアムしおり

 

次回予告:『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました6    ~「これさえ上手くいけば」と考えている人は「今ここ」を逃している~

今回の講演でも、書ききれないぐらいの『印象的なエピソード』や、『名言』が飛び出しました。そこで、今回は持ち越しで、次回それらの名言や裏話についてご紹介させていただこうと考えています。

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

※ちなみに評判の良かった過去のエントリーが下記。岸見先生にもご確認いただき・Facebook経由でコメントまで頂きました。
『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました!2

そしてその続きが下記。こちらは当時、最もアクセスを集めた記事です。
『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました3 ~いまここを真剣に生きる~

※お詫び:本投稿内容に掲載されている内容は、あくまで当サイトオーナーが、講演会で感じ取った所感、認識、記憶に基づき構成されたものとなります。岸見一郎氏の発言と一字一句同じというわけではなく、また発言の意図とも必ずしも一致するものではないかもしれない旨、ご了承ください。

 

  

【書評】『エッセンシャル思考』~スティーブ・ジョブズからの依頼、あなたなら断れますか?~

書評タイトル:選べない、捨てられない人に贈る最高の1冊

著書:エッセンシャル思考
著者:グレッグ・マキューン (著), 高橋 璃子  (翻訳)
出版:かんき出版

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考って、どんな考え方!?

エッセンシャル思考とは、「余計なことは極限まで切り捨て、本当にやるべきことに注力することで、目標達成や成果につながる可能性を高める」という思考術です。

これだけ聞くと当たり前のことのように思えますよね。

僕も冒頭を読み始めた時は「失敗した!なんでこんな当たり前のことを書いている本の評価がこんなに高いんや!?」と思いました。が、読み進めるうちにすぐ、高評価の理由がわかりました。

書籍には、スティーブ・ジョブズやウォーレン・バフェット、ピータードラッカーやスティーブン・コーヴィーなどの『エッセンシャル思考』に基づくエピソードが紹介されているため、高い説得力があり、興味も尽きることなく読み進めることができるのです。

下記に印象的な一文を引用させてもらいました。

ー下記《    》内、文中より抜粋・引用ー

《有名なグラフィックデザイナーのポール・ランドはスティーブジョブズの依頼にノーを言ったことがある。<中略> ジョブズは、ランドに連絡をとり、「いくつか候補を出してほしい」と依頼した。けれどもランドは、いくつも候補など出さない、とジョブズに告げた。「仕事はしますよ。それで気に入らなければ、使わなくてもかまいません。候補がいくつもほしいなら、ほかを当たればいい。私は、自分の知るかぎり最高の答えをひとつだけ出します。使うかどうかの判断は、そちらでしてください」》

すごいプライドの高さですよね。『自分が信じるベストこそが、その時考えうる最善の方法』だと確信をもっていなければ言えないセリフです。結果、ジョブズはランドのことを「最もプロフェッショナルな人間だ」と敬意を表したそうです。

《目先の好印象と引き換えに、長期的な敬意を手に入れたのだ》

ー上記《    》内、文中より抜粋・引用ー

エッセンシャル思考は、生活のあらゆるシーンで活躍する

その他同著では、『人付き合い』『会社の人事』『株式投資』などの場面においても『エッセンシャル思考』を活用すべきと提言しています。

下記に2、3例を挙げてみました。

『株式投資』なら「これは絶対買い!」と思ったものしか買わない。

『人事』なら「絶対この人に入社してほしい!」という人しか採用しない。

「もしかしたら、これから株価が上がるかも」や「現時点では一番マシな株だから買っておこう」というような曖昧な理由で株を買ってはいけないと述べられています。

人と会う時や、人事で誰かを採用する場合などもそうです。「気は乗らないが、付き合いで会っておこう」「誰一人パッとしないが、一番マシな人を採用しておこう」などは、してはいけないというのです。

その裏で、どれほどの『出来ていたはずのこと』が無になっているか考えないといけないということが説かれています。『トレードオフ』の考え方というのだそうです。

《何かを選ぶことは何かを捨てること》

ー上記《  》内、目次より引用ー

文章(ブログ含む)を書く人にも最適

さらに同著には、文章を要約するコツも紹介されています。簡潔にまとめるのが超苦手な僕には最適の指南本となりそうです。

本著、ロジカルシンキング(論理的思考)関連の本を検索中に見つけたのですが、普段、あれこれと手を出しすぎて、どれも中途半端になってしまっている僕にとって、めちゃめちゃ響く1冊となりました。

読了後、僕は今学んでいることの半分程度を一旦休止することにしました。継続して学習する(選んだ)ものに、これまで以上に注力するためです。

『エッセンシャル思考』は究極の論理的思考なのかもしれません。

 

 

あなたにとって友人とは ~持つべきものは友?得にならない友人はいらない?~

前回記事でもお話ししましたが、そろそろ最低限の安定収入が必要になってきたこともあり、よさげな会社があれば、仕事を探すことにしました。

登録していたネット就活支援サイトの求人欄を見ていたところ、要資格欄に『要・運転免許』『英語話せる方優遇』という仕事がありました。普通免許を持ち、TOEIC770点を取得している僕は「向いているかな」と思い早速応募。面接の日程もすぐ決まりました。

しかしここで問題が発生。

面接の注意事項欄に『当日簡単な運転実地テストを行いますので、免許持参下さい』と記載があったのです。

こっ、これは!

もちろん免許は持っています。6年前まではマニュアル車かAT車どちらかを毎日のように運転していました。仕事や通勤で使っていたこともあります。その際、特に事故や大きな違反も起こしていません。ただ・・・

ここ5~6年、1度もハンドルを握っていないのです。

困りました。以前保有していた車を売って以来一度も運転をしていないので、感覚を忘れかけています。教習所の『ペーパードライバー講習』なるものを調べると『1時間6千円も7千円もする』んです。僕の場合は、ちょっと感覚さえ取り戻せば大丈夫なはずなので、6千円も7千円も出すのはちょっともったいないし・・・

そう考えていると妙案が思い浮かびました。

友達か、知人の車でちょっとだけ練習させてもらえないだろうか・・・と。

面接の日程が迫っているので、近所で、普段からよく会っていて、車を持っている人。

いました!一人近所に住む親友(と僕は思っている)が!

しかし、同時に自分の恥ずかしい過去を思い出しました。僕がその親友にとった失礼な態度やケチクサイ態度の数々が・・・。「本を貸してほしい」と頼まれた時は「自分も使うから」と断ったり、一緒に飲んでいる時でも「今日は他に行きたいところがあるから途中で帰るわ」などなど。

それでも思い切って頼んでみました。「ペーパードライバー講習行かずに済んだ分、おごるし練習させてくれへん?」と。

それぐらいならいいで」「割り勘でいいから、めし行こうや!」と言ってくれました。

持つべきものは友達です。と同時に僕は過去の自分の人間の小ささを恥じました。

これからは自分本位な生き方でなく、まず他人の立場にたって物事を考えられる人間になろうと思います。

さて、上記エピソードと同じ時期、別の友人とも飲み会で会う機会がありました。この友人とも付き合いは長いのですが、ことあるごとに考え方の違いでぶつかります。ただ、少なくとも僕は彼のことが「我慢できないくらい嫌い」というわけではありません。いや、むしろ普通に会ったりLINEしているときは好きな友達です。それが飲んだときや人生観などを語ったりしだすと、お互いあまりの見解というか考え方の違いに驚くことがあるのです。

二人だけの問題ならいいのですが、他にも友人や知人がいると周りにも迷惑をかけてしまいます。

コーチングマインド的に言うと、(自分の意見はさておき)その友人の意見を聞いてあげて「あなたはそう思うんですね(私の意見は、また別ですが)」と受け流さなければいけないところなのでしょう。しかし、あまりにも合わない見解を、しかも「自分が正しく、お前の考えは間違っている!」という勢いで話されると、人間が出来ていない僕は、いつも途中で我慢できなくなり「いやいや、それは違うやろ!」と反論してしまうのです。まだまだプロコーチにはなれませんねw

さて、本題に戻りますが、こういう友人との付き合いはどうするべきなのでしょうか。なるべく会わないようにした方がいいのでしょうか。それとも同じ人間などいないということを受け入れ友人関係を続けるべきなのでしょうか。

そういえば先日読んだ著書にすごく良書だと感じたものがありました。エッセンシャル思考を提唱した著書で「人生にとって本当に必要なものだけを選択する。あとは捨てる」といった考え方が有名人の成功例と共に紹介されており、非常に説得力がありました。所有物も、職業も、タスクも、そして人付き合いも、「本当に必要か?」と自問自答し、「YES」のものだけを選択するという思考法なのです。

この考え方であれば、意見が合わない、自分にとってためにならない友人は切り捨てる、もしくは自分からは積極的に会うことはしない、という選択肢を取ることになります。

相反するような二つのエピソード。皆さんは人付き合いをする際、何か基準のようなもの、設けられていますか?

僕は普段友人と会う時は損得勘定ではなく、『(自分が)楽しめるか、楽しめないか』そして『(相手を)楽しませられるか、楽しませられそうにないか』で決めるようにしています。友達を切る、切らないではなく、その都度「今回は楽しめるかな?」「自分の、そして相手の精神状態はどうだろう」「せっかく自分にあってくれる相手を楽しませることはできるかな」などで判断するようにしています。※「僕なら絶対に相手を楽しませることが出来る!」というエフィカシーの高さはまだ身に付いていません(><)

下記記事中でも紹介した『エッセンシャル思考』です。何気にここ最近読んだ中で一番おすすめかもしれません。あれもこれも手を出し何一つ結果につながらない人、頼まれると断れない人、いらないものでも捨てられない人、など八方美人タイプの(上手くいっていない)人にぜひ読んでもらいたい一冊です。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

 

  

誰も皆、いつかはいなくなる・・・【リライト】

半年近くブログを続けてきましたが、初めてのリライト(書き直し/コピー)です。しかも1週間ほど前の・・・

昨日、僕にとって人生2度目となる実兄との外飲みを行いました。

先週は叔母が突然亡くなり、お通夜とお葬式に出席しました。最近転職した(車を運転する仕事に変わった)兄は、お葬式の後も仕事ということで一切飲むことは出来ず・・・。酒豪の兄は、叔母が亡くなった悲しみをお酒で紛らすことが出来ず辛そうでした。

そして昨日は何万人に一人という難病に侵された叔父のお見舞いに。昨日は兄も仕事が休みとのことで、お見舞いの後、(夜から兄は同僚の相談を受けるべく飲みの約束があったのですが)二人で少しだけ飲むことにしました。※叔父の病気は、数年前、三浦春馬さんがドラマで演じていた病気(ALS)なのかもしれません。回復の見込みがない病気だと聞いていましたが、現在学んでいるコーチングでは、不治の病でも「将来どうなりたい?」と、聞くことで、奇跡的に回復することがある、という話を聞いたことがありましたので、何とか「今、したいことはない?」と聞こうとしましたが、出来ませんでした。

昨年、一昨年も親戚が亡くなっています。※自分たちも、そういう歳になったということなのかもしれませんし、友人も知人も敢えて話さないだけで、皆そういう経験をしているのかもしれませんね。

僕も兄も、その席ではネガティブな話は一切しないようにしました。ですが2人にとって悲しい出来事が続いたからか予定以上にお酒は進み・・・。兄は友人との約束で、4-5杯飲んだ後、店を後にしました。僕はそのまま店に残り、飲み続け・・・。

気づいたら、隣の席で飲んでいた女子2人組と合流し、一緒に飲んでいました(このあたりから記憶があいまいです)。それだけならまだよかったのですが、後でスマホを見なおすと、学生時代の友人、昔の同僚にラインをしまくっており、さらにはツイッターやFacebookで「ナンパした!」みたいな投稿をしたり・・・。

ホンマに最悪です。

僕の酔いまくりのラインやメールに付き合ってくれた友人も、その場で一緒に飲んでくれた女性2人組も、知人の不幸に苦しんでいる僕を気の毒に思い、付き合ってくれたにすぎないのだと思います。(しかも1週間が始まる前の日曜日の夜に)。

最近政治家が、お酒に酔ってツイートして批判を受けていたことを思い出しました。

飲んだら書くな。書くなら飲むな。

 

全くその通りです。

現在、その酔っぱらった日の深夜です。帰ってきて懺悔の気持ちでそのままこのブログを書いています。なんというか、お酒が残っていてもわかる、めちゃくちゃな文章ですね。こういう時ですのでお許しください。下記が数日前投稿した記事です。当ブログ初となるリライトです。楽しい内容ではないですが、よろしければ一読ください。

以下リライト

昨日親戚が亡くなり、本日はお通夜、そして明日がお葬式です。こういった時ですので、「ブログの投稿などしている場合ではないかな・・・」と思いましたが、こういう時だからこそ考えさせられることがたくさんあり、投稿することを決断しました。

人って、いつかは いなくなるんだな・・・

十年程前、僕にとっての冠婚葬祭といえば、友達の結婚式でした。それが最近になり、親戚や知人の親御さんのお葬式が増えてきました。もちろん、僕も親戚も、友人も、そういった年齢になってきたということなのだと思います。命あるものは必ずいつか命尽きるものだということは理解しています。

それでも、そのことに気づかないかのように人は暮らしています。そして、大切な誰かが亡くなったとき、初めて気づくのです。

人は皆、いつかいなくなるのだということに。

大切な誰かが今日亡くなるかもしれない。仲の良い友人か、大切な家族か、最愛の恋人か・・・あなた自身か。

人が亡くなるたびに僕は思います。一人の人が、病気や寿命で亡くなったとしても、これだけ多くの人が深い悲しみに暮れるのです。殺人や、戦争や、テロなど、断じてあってはいけないことだと思います。

それでも世の中から何故、殺人も、戦争も、テロも、なくならないのでしょう。殺人や戦争やテロを起こす人達には、誰かが亡くなって悲しい思いをする人がいないのでしょうか。彼らが亡くなることで悲しい思いをする人は1人もいないのでしょうか。

※この日、北朝鮮がミサイルを発射し、沖縄上空を通過しました。

本日は、こういった悲しいことがあった時、必ず思い出す著作を紹介して終わりにしたいと思います。こんな時にアフィリエイト等、収益につながる作品の紹介をするのは不謹慎だと思いましたので、作品のタイトルと簡単な内容紹介のみにしました。ご興味お有りの方は、タイトルからネットモール等で検索してみてください。

1)『最後だとわかっていたなら』作・ノーマ コーネット マレック / 訳・佐川睦

-下記抜粋引用-

あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが
最後だとわかっていたら
わたしは その一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう

最後だとわかっていたら
一言だけでもいい・・・「あなたを愛してる」と
わたしは 伝えただろう

この詩は、わりと有名で、ネット検索でも出てきますが、僕は『MY GIFT(マイ・ギフト)』吉村みか(著)丸善出版(出版)で知りました。こちらも良書です。

2)『クロスブリード・パーク』歌:ニューエスト・モデル
レーベル:キングレコード

こちらアルバムなのですが、最後の曲『底なしの底』が秀逸です。皆、死ぬことがわかっていながら知らないふりで過ごしている、という歌詞が深く僕の心に刺さったままです。

『底なしの底』歌詞リンク

3)『千年幸福論』amazarashi

こちらもアルバムですが、タイトル曲『千年幸福論』が、悲しい歌詞です。千年続く●●を・・・、という切ない希望が込められた唄です。

『千年幸福論』歌詞リンク

 

  

【書評】「聞くだけ」会話術 ~NLPで営業成績が全国トップに!~

久々に価値観が変わるような書籍に出合いました。

価値観が変わったということは、行動も変わります。今回はそんな1冊を紹介したいと思います。

書評タイトル:NLPを学び、営業の仕事がしてみたくなる1冊

著書:話さなくても相手がどんどんしゃべりだす 「聞くだけ」会話術 ――気まずい沈黙も味方につける6つのレッスン
著者:松橋良紀
出版:ダイヤモンド社

話さなくても相手がどんどんしゃべりだす 「聞くだけ」会話術 ――気まずい沈黙も味方につける6つのレッスン

※本著、僕のブログ記事と同じぐらいサブタイトルが長いです  笑

著者『「聞くだけ」会話術 』について

著者の実体験を元にした物語です。著者自身を主人公に見立て、ストーリーは展開します。

主人公は、成績最悪で破産寸前の営業マン。そんな崖っぷちに立たされた1人の青年が、「NLPを学んだ」というバーのマスターやキャバクラ嬢に出会うことで、みるみるうちに全国トップの営業マンに上り詰めるサクセスストーリー。

ここまでであれば、「世の中そんなに甘くないやろ!」と切り捨てて終わるところなのですが、下記の理由につき、本著には説得力がありました。

  1. 9割がた実話(著者の実体験)に基づいている。
  2. NLPに基づく技術的手法(聞く技術)が紹介されている。
  3. 全国トップの営業マンになったにもかかわらず、その後まさかの展開(転落)が待ち受けている。
著者『松橋良紀氏』と『NLP』について

■松橋良紀氏について

クビ寸前の営業マンが、NLPと出会うことで、なんと翌月からトップセールスマンになった』というすごい経歴の持ち主です。現在はその時学んだ経験と知識(聞く技術など)を活かし、コミュニケーション関連スキルを教えておられるようで、セミナーなども開催されています。

■NLP(Neuro-Linguistic Programming)について
※興味ある方は下記をどうぞ!

ーWikipediaー 神経言語プログラミング

本著をお勧めする理由

NLP(その中でも特に『聞く技術』)の紹介がされているのですが、マニュアル本や指南本ではなく、ストーリー仕立てになっているので次の展開に興味が沸き、一気に読めました。コミュニケーションスキルを向上させたい方や人間関係をより良くしたい人にはおすすめです。成績が伸び悩んでいる営業マンにもいいかもしれません。

ちなみに僕はNLPに興味が沸き、NLP関連の本を数冊購入しました(これだけでも僕の行動が変わったことになりますよね)。更に、これまでは「ガチの営業の仕事なんかやりたくない(苦手ではないが、好きではないから)。特に飛び込み営業などありえない。」などと言っていましたが、本著を読んだことで、初めて「営業も面白そうだな」と思うようになりました。タイトルにあるように『考え方(価値観)が変わり、行動が変わった』のです。

その他のNLP関連著書について

最後となりますが、『「聞くだけ」会話術 』以外のNLP関連著書をご紹介します。※数冊購入しましたが、今のところ読了したのは下記の1冊のみで、他はこれからです。

マンガでやさしくわかるNLP

山崎 啓支 (著), サノマリナ (その他)
日本能率協会マネジメントセンター(出版)

今や入門書といえばこれ!『マンガでわかるシリーズ』。ストーリーがマンガになっており、そのあとを文章で補足している(概ね文章のほうがボリュームが大きいでしょうか)人気のシリーズです。

ただ本著については、「あれ!?」と思いながら読み進めたのですが・・・。

NLPについて『「聞くだけ」会話術 』では、『 あごをそろえる 』や『 ミラーリング 』等、相手がこちらに対し親近感を持ってもらえるよう働きかけるような技術がほとんどだったのに対し、『 マンガでやさしくわかるNLP 』では、『リフレーム』や『ディソシエイト』等、自分自身の認識やとらえ方を変えるものが、ほとんどだったので、少々違和感を感じました。※専門用語ばかりですみません。ご興味あるかたは上記著書を買ってくださいw

どちらが『正しいNLP』ということはないのかと思いますが、もう少し色々なNLP関連書を読んでみたいと思います。

次回予告:【書評】マンガでやさしくわかるコーチング

CTIジャパン (著), 重松 延寿 (その他)
日本能率協会マネジメントセンター(出版)

こちらも同じく『マンガでやさしくわかる』シリーズですね。僕が読んだ同シリーズの中で、この『コーチング』が一番よかったと思います。

 
※当ブログの書評はすべて僕の所感によるものです。
 

  

【書評】『老いた親を愛せますか? それでも介護はやってくる』~岸見一郎氏ならではの哲学(人生観)に熱いものがこみ上げてくる!~

著書:老いた親を愛せますか? それでも介護はやってくる
著者:岸見 一郎
出版:幻冬舎

書評タイトル:岸見一郎氏ならではの哲学・人生観に熱いものがこみ上げてくる!
著者(岸見一郎さん)について

僕が岸見一郎先生の著書を読むのは、『嫌われる勇気』『生きづらさからの脱却』に続きこちらで3冊目となります。

著者(岸見先生)は、若い頃にお母さまを亡くされ、自らも大病に見舞われた後、認知症を患ったお父様の介護をするという大変な経験をされています。本書『老いた親を愛せますか?』では、それらの体験と、その時々の著者の心理、哲学やアドラー心理学等の研究を経て辿り着いた、著者自身の哲学(人生観)などが語られています。

僕がこれまで読んできた他の著者の本と違い、岸見先生の本は、それぞれの著書で「同じ著者の本?」と思うほど文体(構成)が違います。対話形式で物語が展開する『嫌われる勇気』、哲学書形式の『生きづらさからの脱却』、そして実体験に基づく著者の人生観を綴った本書『老いた親を愛せますか?』。

著者『老いた親を愛せますか』について

岸見先生の考え方(人生観)を体験に基づき記されているため、『生きづらさからの脱却』と比較し読みやすく、『嫌われる勇気』と比較し、理解しやすいと感じました。

著書では、お母様に関するお話に始まり、お父様の介護のこと、奥様のこと、ご子息のことなどについて、それぞれのエピソードと、その時々の著者心理が綴られており、後半に向かうにつれ、岸見氏の哲学(人生観)が、ガーっと強調されてきて、最後には感動すら覚える1冊です。

各項目のタイトルが、それぞれ格言のようになっているのですが、同書では各項目の最後にも著者ならではの人生観を読者に伝える一文が掲載されています。本日の記事では、特に僕の印象に残った項目のタイトルを下記に引用掲載し、それぞれにコメントをつけさせていただきました。よろしければ、ご参照ください。
(■に続く部分がタイトルからの引用。※順不同)

■「あの子がすることはすべて正しい」と味方してくれた母

僕も著者と同じく、母を愛し尊敬していますが、僕の母は絶対に言わないであろう言葉です(僕の母は、未だに何かあると「あんたが悪いんちゃうの!?」といいますw)。

■親は生きているだけで家族に貢献している
■生きていることに価値があると、言葉で伝えたい
■尊敬とは、相手のありのままの姿を見ること

アドラー心理学で言うところの『貢献感』ですね。岸見先生が先日の講演会でおっしゃっていた「生産性で自分(や他人)の価値を見ない」という言葉と同義だと思いました。更に本項では『尊敬』とはどういったものなのか、についても述べられています。

■出来る人が出来る時に助け合う社会なら、安心して長生きできる

ほんと、そうですよね。そういう社会になってほしいという著者の願いが伝わってきました。実はこちらも、岸見先生が講演会で同義のことをおっしゃっておられたのですが、本と講演会では、それぞれ違うエピソードで同じ哲学(考え方)のことをお話になられたので大変驚いた記憶があります。※講演会では、ある施設が、入居者の中からカレー作りの担当者を募った時の話をされていました。講演会に参加されていない方は何のことかわかりませんね・・・すみません。

■「いま、ここ」を楽しんで生きる
■「余生」を考えて生き方を変える必要はない
■人生を先延ばしにしない

僕が多大な影響を受けているホリエモンこと『堀江貴文 氏』が以前あるTV番組で、こういっていました。

「過去にとらわれず、未来におびえず、今を生きろ」

全くタイプの違う2人の著者、著名人が同じことを話されていたのにはすごく驚きました。同書の巻末あたりで、講演会で、岸見先生は数多くこの「いま、ここを真剣に、楽しんで生きる」というメッセージを我々に伝えています。

大変な苦労をされ、哲学や心理学を追及されてきた岸見一郎氏だからこその説得力、感動があります!

※岸見先生は、お父様の介護のことを「大変だった」「苦労だった」とは考えておられないかもしれません。

下記、講演会でいただいた岸見先生のサインです。

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いま ここを真剣に生きる

 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』
岸見 一郎(著) 古賀 史健 (著)
出版社:ダイヤモンド社

生きづらさからの脱却 アドラーに学ぶ』
岸見 一郎(著)
出版社:筑摩書房