「45歳からの人生観」カテゴリーアーカイブ

【書評】『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』~「やればできる」「わたしは変われる」という自己啓発では、この残酷な世界で生き延びることはできない~

前書)- 橘玲氏の著書の中で、いや、僕がこれまで読んだすべての著書の中で最も衝撃的と感じた1冊だったかもしれない -

3編連続『橘 玲(たちばな あきら)』 氏の著書紹介。本日は最終日『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』です。

  1. お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ
  2. 臆病者のための株入門 (文春新書)
  3. 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 (幻冬舎文庫)

自己啓発本によくある『「やればできる」「人は変われる」は果たして本当なのか!?』という問いかけに始まり、『この残酷な世界で幸せに生きるには!?』という結論に達する興味深い内容です。僕が当ブログを始める決定打となった書籍です。

書評タイトル:絶望感の中に一筋の光が見出せる1冊

著書:残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
著者:橘 玲
出版:幻冬舎

※本投稿のサブタイトルは同書からの引用となります。

 著書の内容について

下記(仮説)を1つずつ、様々な学問の研究結果や見地に基づき、あくまで客観的に検証、追求していくという内容です。

1)自己啓発本によくある「やればできる」は本当なのか!?

2)自分が変われば世界が変わる」と多くの啓発本は言うけれど、果たして自分は変えられるのか!?

3)最近流行りの「好きなことを仕事にする」は可能か!?

4)もし上記1)、2)、3)が本質的に「できない」のであれば、この世界は我々にとって残酷なものでしかないのか

5)それでは人は何のために生きているのか。幸せに生きる方法はないのか。

6)結論

やってもできない

1つめの結論が「やってもできない」です。僕は自己啓発本も好きで良く読むのですが、それらのほとんどが、著者の「私はこれで成功した!」「成功は努力の結果だ。努力ならあなたにもできるはずだ!」といったものです。※あのホリエモンでさえ、(本音かどうかはともかくとして)努力の重要性を説いています。

しかし本書は「やればできる」を完全否定しています。

やってもできない

僕は、まずここで一回へこみましたw。

誤解しないでいただきたいのは、本書は前述の通り、決して安っぽい現実主義者の主観的見解を述べているわけでは無いというところです。ましてや「自分にムリだったのだから、あなたたちでは到底ムリ!」というトンデモな内容でもありません(笑)。

※仮説の検証、論拠の出処として、遺伝学・哲学・心理学・発達心理学・行動遺伝学・経済学等が使われていました。

わたしは変われない

本著では、自己啓発で世界的に有名な著書『思考は現実化する(ナポレオン・ヒル)』『道は開ける/人を動かす(デール・カーネギー)』などについても言及されています。

「世界を変えるには、相手か、私が変わらなければならない。それならば、コントロール不能な相手を変えようとするより、『わたし』が変われば、相手も変わる。相手が変われば世界が変わる(上記有名啓発本、内容要約)」

ですが本書では「そもそも、” わたし ” は変えられるの!?」という部分に疑問を投じています。そして、もちろんこの疑問についても研究や史実を資料にいくつかの検証を行っています。

その上での本書の結論は・・・

わたしは変われない

ここで2回目のショックを!

好きなことを仕事にできるのは、才能に恵まれた人間だけ

ここまでくると、おおよその予想はしていましたが、このテーマについても「不可能ではないが、それだけで充分な収入が得られるのは、一部の才能に恵まれた人のみ」と結論づけられています。※海外のロックミュージシャンが給食配膳のアルバイトをしながらミュージシャンを続けている話は面白かった(印象的)です。

この世は生まれ持っての才能を持ち合わせた人間以外は報われないのか

著者も初めは、この「不道徳」な考えに反発したそうです。

『努力しても能力の増幅は限定的』
『人は、そう簡単には変われない』
『好きなことでは満足な収入は得られない』

「やってもムダ」なのであれば、この世は天賦の才を持ち合わせた人以外にとっては闇ということなのでしょうか。

著者が言いたかったこととは、「無駄な努力はやめて、一切の期待を放棄しましょう」ということなのでしょうか。

もちろんそうではありません。中盤から後半にかけて、『この残酷な世界を生き延びる方法』が説かれていくのです。

この残酷な世界で幸せに生きる方法はあるのか!?

あります。

これ以上はネタばらしになるため、言及しませんが、最後に1筋の光明が照らされています。それこそが・・・

この残酷な世界で生き延びるたった一つの方法

なのです。

 

最後となりましたが、本著、研究結果や学術的見解が資料として使われているため、「小難しい本なのかな?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、本当に様々な例(※)を使用し、一般人の僕にもすごくわかりやすく解説されているため、わかりやすく興味が尽きない内容となっています。

※『(映画)20世紀少年』『フロイト』『木更津キャッツアイ』『キムタク』『ケヴィン・ベーコン』『ヤクザ社会』『マルチ商法』『カルト教団』『チンパンジーの生態』『香山リカ』『勝間和代』『催眠術』等々、身近なところや有名どころまで、結論の裏付けにや例えに使用されているため、とてもわかりやすく興味深いと思いました。※上記順不同・敬称略

 

  

【書評】『すべての仕事がやりたいことに変わる』~会社に雇われている人は社畜なのか!?~

著書:すべての仕事がやりたいことに変わる
著者:苫米地英人
出版:サイゾー 

すべての仕事がやりたいことに変わる―成功をつかむ脳機能メソッド40

書評タイトル:一億総独立社会が作れそうな気になる1冊
会社に雇われている人は社畜なのか!?

見出しの回答について

同著を読み終わった後の僕の感想を言うと『YES』です。

同著者の見解も極論で言うと『YES』なのでしょう。

下記《 》内、同著よりの引用

《その仕事はあなたが創ったものではなくて、与えられた仕事でしょう。ですから、それがすべて、あなたのやりたいことであるわけがないのです。》

《もうひとついえば、会社に勤めている人は、その仕事で得られる対価も自分の好きなようには設定できないはずです。》

《カーストの代わりに「勝ち組・負け組」という概念を作りだし、みんなで一所懸命、身分の差別化を図っているわけです。》

いや~。ほんとズバズバきます。著作権の問題上あまり引用も出来ないので、上記に収めていますが、もっともっと紹介したい文面であふれています。

僕は苫米地英人氏の著作のファンで、一時は本も読み漁っていました。しかし動画などで見る氏の態度の大きさ(それが売りなのですが)、著書にかかれている事柄の大きさ、ネットでの評判などから、最近では一歩引いて読めるようになったといえます。

そんな僕が、「やはり苫米地氏は面白い!納得!」と思わされたのが本著です。

「誰かに雇われているうちは奴隷と同じだから、今すぐ辞表を出して、やりたいことをやりなさい」という短絡的なものではなく、『やりたいことを仕事にするにはどうすればよいか』が詳細に説明されています。

社会・経済学的見地からみた『仕事』の考え方、脳科学的見地、ルー・タイス氏直伝のコーチング手法を取り入れた目標達成方法など、

その他、『時間の考え方』『情報発信の重要性』『抽象度を上げることの重要性』『コミュニケーション術(ひとめぼれの技術)』などが、すべて「好きなことを仕事にするための考え方・スキル」として紹介されています。

ほぼ全部実践してみようと思っていますが、取り急ぎ『時短のススメ』の部分はチャレンジを開始しています。※『レストランメニューは一瞬で決める。』『本は2冊同時に読む』『習慣的に行っていることは全て半分以上に時間を短縮して行う』等。

なぜそれが「やりたいことを仕事にできる」ということにつながるのか・・・。気になった方は実際に著書を読んでみてください。

また本書では「必ずしも、今すぐ独立起業しなさい」と言っているのではなく、「やりたい仕事をするために必要な会社や仕事なら、当面やってみるのもOK」という内容の記述があります。

僕も同意見です。というか実際好きなことだけでは収入がままならない場合は、やはり会社や誰かに雇われなければ生活が困窮しますし、社会貢献もできません。であれば、好きなことができる(全てではないにせよ)会社に勤めたり、理念や理想が自分と一致する会社に入社したり、後は、入ってみて心の底から楽しいと思える仕事に就けたら、雇われでもいいのかなと思っています。

著書のタイトルが内容に相応しくない!?

最後に一つだけご注意を。

本著、確かアマゾンのレビューにも書かれていましたが、『すべての仕事がやりたいことに変わる』というタイトルよりは、『すべてのやりたいことが仕事に変わる』というタイトルが相応しいかと思います。

嫌な仕事もすべて『やりたいことに変わる』という内容ではありません。

 

 

『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました 7 ~「あなたも誰かの破線を満たしている」~

今回は『岸見一郎先生と語る会』レポートの後編です。『語る会』から、『特に印象に残った言葉』を、名言集的に集めてみました。※注)岸見先生のお言葉については、一字一句正確というわけではありません(私の記憶に基づき、可能な限り正確に再現したつもりではあります)。

と、その前に、先日ツイッターを見ていて気になるツイートがありましたのでご紹介します。

堀江氏ツイート(幸せになる勇気)

刑務所にお務め(笑)の時は、何もすることが無かったので本を読みまくっていたというホリエモン。最近はほとんど本は読まないと言っていましたが、『幸せになる勇気』は「絶対読む」というほど注目していることがわかります。

それにしても『幸せ』など、抽象的なものについてあまり言及しない(むしろ嫌っているようにすら見える)堀江氏が下記のように言及していたことに僕は大変驚きました。

少しの人でも嫌われる勇気を読んで変わっている人がいるならそれは幸せなこと

『岸見先生と語る会』で特に印象に残った言葉

さて、それでは本題に。下記、緑(太字)の部分が岸見先生のお言葉です。それぞれ名言の下に、僕の所感とも言うべき補足説明を加えさせていただきました。

【以下、第二回語る会より】
■「これさえ上手くいけば・・・」と考えている人は『 今、ここ 』を逃している 

おられませんか?「ダイエットに成功したら好きな人に告白しよう!」「もしも自分に権限を与えてくれたら、あの人なんかより、もっと素晴らしい成果を上げることができるのに」「占いで良い暗示がでたら、やってみよう」etc.

「もしもこういう結果が出たら△△する」または
「もしもこうだったら(仮定)なら、△△なのに!」という人!

「これさえ上手くいけば・・・」「目標達成できれば・・・」と考えている人は、現在の自分を否定していることになり、それが上手くいくまでは幸福感を感じられなくなってしまいます。条件をつけなくても、行動は今すぐにでもできます。幸せにもなれます。そういうことなのだと思います。※前述の堀江氏もよく「今を生きろ」と仰っています。

仮定の考え方「もしも〇〇なら△△なのに・・・」については、『嫌われる勇気』の中で哲人が青年に教えている場面がありましたね。

「もしも何々だったら」と可能性の中に生きているうちは、変わることなどできません。

-『嫌われる勇気』より引用    岸見一郎/古賀史健(著)  ダイヤモンド社(出版) –

■承認欲求を得ようとしている人の目的(狙い)に乗せられない

『「会社を辞めたい」とよく口にする同僚がいる』という相談の中で、岸見先生がお答えになった回答です。その「会社を辞めたい」と言っている方は、「気にしてもらいたい」「同情を得たい」という目的(承認欲求)で、そのような言葉を発していると推測されるので、そこは『課題の分離』の考え方で、「そのように考えておられるのですね」程度に流し、介入しないほうがよいのでは、と仰られていました。

【以下、第一回語る会より】

さて、最後に第一回語る会からの名言より。

他者の関心事に関心を持つ

『幸せになる勇気』でも説かれていましたね。

これはあらゆる対人関係で求められる、尊敬の具体的な第一歩です。

他者の目で見て、他所の耳で聞き、他者の心で感じること

『幸せになる勇気』でも、語る会でも、『子供の興味に関心を持つこと』が例として挙げられていますが、「子供に限らず、相手の関心事に関心を持つことが対人関係を円滑化させるためには重要」と仰っておられました。

あなたも誰かの破線を満たしている

第一回語る会で最も僕の印象に残った言葉です。これほど貢献感が満たされる言葉は無いように思いました。

あなたは誰かに、あなたの破線を満たしてもらっている。

あなたは、誰かの破線を満たしている。

こうしてこの世界はつながっているのですね。

あなたのお話は何度聞いても楽しい

以前当ブログで取り上げた名言です。

『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました3 ~いまここを真剣に生きる~

この言葉を聞く前も、聞いた後も、何度もこういう場面に遭遇しました。「その話何回も聞いた~!」と思ったり、言われたり。僕はこの岸見先生のお話を聞いて以来、「その話、何回も聞いたよ・・・ 🙁 」と思っても、「もっと聞かせてください」と言える(思える)ようになりました。おかげさまで好感を得られることが多くなったと感じています。

ホリエモンが「絶対読む」といった岸見先生の新著が下記です。

こちらもかなり売れているようです。

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

 

 

『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました 6 ~「過去など存在しない」~

今回は『岸見一郎先生と語る会』レポートの続きです。『語る会』から、『特に印象に残った言葉』を、名言集的に集めてみました。

※注)岸見先生のお言葉については、一字一句正確というわけではありません(私の記憶に基づき、可能な限り正確に再現したつもりではあります)。

『岸見先生と語る会』で特に印象に残った言葉

下記、緑(太字)の部分が岸見先生のお言葉です。それぞれ名言の下に、僕の所感とも言うべき補足説明を加えさせていただきました(間違った認識があれば、ご指摘ください💦💦 どなたからでも受け付けます)。

【以下、第二回語る会より】
■人間関係において、過去はなかったものにしてみる

こちら、岸見先生の最新著書『幸せになる勇気』でも、同義の発言がされているのですが、僕にとっては、哲人が青年にこの言葉を放った場面が、最も衝撃的で、強く印象に残るシーンとなりました(下記参照)。

我々の世界には、本当の意味での「過去」など存在しません。

取り戻すことのできないものではなく、純粋に「存在していない」のです。

-『幸せになる勇気』より引用    岸見一郎/古賀史健(著)  ダイヤモンド社(出版) –

『 語る会 』でも、「人間関係における過去の嫌なことは ”無かったもの” にすれば、関係は好転するのではないか」といった内容のことを仰っておられたと記憶しています。

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

■同じ行為でも適切な面に注目する

例えば、学校や仕事などの場面。遅刻したり、休みがちだったりした人が、出勤(登校)してきたとします。通常であれば、「なぜ遅れた(休んだ)のか」や「今後遅れないようにするには?」など、悪い面に着目し、追求してしまいますよね。

そこを岸見先生は「よく来ましたね」と声をかけるなど、まずはその人の取った行動の、適切な面に注目してみてはどうかと仰っておられました。

■教師に「なぜ叱ってくれないの?」という生徒は、自分で決めることが出来ない子供。『自立とは ほど遠い』生徒に育ててしまったということ

※『自立とはほど遠い生徒に育ててしまった』のは、『質問者さんが』、というより、『それまでの学校教育や親が』というニュアンスに僕は受け取りました。

こちらは実際に学校の先生(教員)をされている方が、岸見先生に質問をされた時の岸見先生の回答です。質問者さんは、アドラー心理学で説かれている「叱ってはいけない、ほめてもいけない」という内容を実践する中で、生徒から「なぜ叱ってくれないの?」という言葉を浴びせられ、どうしたらいいかわからなくなり『語る会』で質問されたとのことでした。

本件については、『幸せになる勇気』で、より詳細に説明されています(下記参照)。

生徒たちと言葉でコミュニケーションすることを煩わしく感じ、手っ取り早く屈服させようとして、叱っている。

ほめることは、”能力のある人が、能力のない人に下す評価” であり、その目的は ”操作” である。

-『幸せになる勇気』より引用    岸見一郎/古賀史健(著)  ダイヤモンド社(出版) –

叱ったり、ほめたりする裏には、対等の(横の)関係が気づけていない、相手を見下した気持ちがあるからだということなのでしょう。

■鳥が空を飛ぶために必要な空気抵抗

鳥は、空を飛ぶときに一定の抵抗を必要とするそうです。我々も高く飛躍するためには一定の抵抗(我慢や辛いこと)が必須なのかもしれません。

■無能な上司は支戦場で闘う

いますよね。部下に威張り散らしたり、嫌がらせをしたり、また過去の実績を自慢するくせに、いざという時、自分は責任を取らない上司。こういう人達は、優越コンプレックスにさいなまれている(あたかも自分が優れているように振る舞ったり、見せかけたりする)人なので、負けるかもしれない本戦場では勝負せず、そこから離れたところで周りをつぶそうとする傾向があるのだそうです。相手にしないことです。『嫌われる勇気』では、下記のように説明されていました。

あたかも自分が優れているかのように振る舞い、偽りの優越感に浸るのです。

もしも自慢する人がいるとすれば、それは劣等感を感じているからにすぎません。

-『嫌われる勇気』より引用    岸見一郎/古賀史健(著)  ダイヤモンド社(出版) –

2回の『 語る会 』だけでも名言が多く、今回の記事では書ききれなかったため、残りについては次回の記事で紹介させていただきます。次回も当記事同様(もしくはそれ以上)の、すばらしい名言を紹介させていただけると思います。

次回予告:『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました 6   ~「あなたも誰かの破線を満たしている」~

 

  

『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました5 ~なぜ岸見先生のお話は多くの人を惹き付けるのか、その謎に迫ってみた~

もはや当ブログでシリーズ化していると言っても過言ではない『岸見一郎先生の講演会レポート』第5段。今回の講演は、大好評に応え2回目となる『岸見先生と語る会(※)』でした。※オール質疑応答の講演会

なぜ岸見先生のお話は多くの人の興味を惹くのか

『語る会』を含め、僕が岸見先生の講演会に参加させていただくのは今回で5度目となります。そろそろ「岸見先生のトークは、なぜ魅力的なのか」その秘訣を突き止めなければいけないという使命感に駆られ、注意深く観察しました。

その答えは・・・。意外とすぐにわかりました。笑

全ての質問に対し、必ず裏話を添えて回答されておられる・・・

直接的な回答だけでなく、必ず『先生の経験談』か、『知人のエピソード』か、『哲学者の発言』か、『自著からの引用』か、何らかの話が例として挙げられているのです。哲学的な回答に加え、身近な人等の実話を添えることで、お話に臨場感と信憑性を与えておられるのですね。それが興味をそそられる要因だとわかりました。

一人あたりの質問への回答所要時間は、約10分~20分。2時間の講演会中、今回の質問&回答は(僕を含め)全部で9人(だったと記憶しています)。※この日の参加者は40~50名

この日、僕が行った質問

さて、それではこの日僕は一体、どんな質問をしたのでしょうか。

今回の『語る会』では、『人間関係(家族、会社)』、『教育(子供や生徒)』、そして『貢献感』について多く語られていました。

アドラー心理学では『貢献感が得られれば、幸福感を得られる』という間違った認識をしていた僕は、それならば「貢献感が大きければ大きいほど幸福感も大きくなるのか(比例するのか)」という質問をさせていただくつもりでした。

アドラー心理学では、貢献感が得られれば、幸せになれると説かれていますが・・・」と話し始めたところ・・・。

どうも先生の反応がおかしい。

あれ?違ったかな?と思っていると、やはり先生から

「そうなんですか?知らないです 😎 」

というお答えが!

この瞬間、僕の頭の中は真っ白に・・・。

しかし、せっかく満を持して行った質問だったため、「何とか立て直さなければ!」と頭の中をフル回転させました!!

それでは、『幸福感を得ることを目的に貢献感を得ようとすること』は間違った行為でしょうか?」と質問。

先生はゆっくりと、しかし一言一言確認するように下記のような回答をされました。

「幸せになることを人生の目標にすることは誰にとっても自然なことです。ですが幸せになるために貢献感を得ようとすることは何か違う気がします。」

※本記事内、岸見一郎氏のコメント・裏話の部分はすべて、僕の記憶を元に再現したものです。

この言葉を聞いた時、先ほど先生が話されていたお話(ご自身の体験談)を思い出しました。

岸見一郎氏が貢献感を感じた瞬間とは!?

以前先生が、大病をわずらって長期入院されていた時のこと。もちろん幸福感も貢献感も感じることができず、それどころか服用していた睡眠薬を飲むと「明日はこのまま目覚めないかもしれないと思った」というほど病んでいたそうです。

それがある時、一人のナースから人生相談を受けたことがきっかけで、非番のナースから次々と相談を受けるようになったというのです(病院内で「先生の話は面白い」という口コミが広がったのでしょうね)。先生は病気であったにも関わらず。

その時突然「こんな自分でも役にたてることがあるんだ!」と貢献感を感じるようになったそうです。今では、「幸せな時間だった」と感じているとも。そして、こう仰ったのです。

「『貢献感は突然訪れる』といったイメージでしょうか。」

僕はそれまで、『貢献感とは、自ら求めつかみ取らなければいけないもの』と思っていましたので、目から鱗でした。

『今ここを真剣に生きていれば、貢献感はいつかやって来る』ものだったんですね。

このように体験談などがふんだんに盛り込まれているから、先生の話には説得力があるんだなと確信を得た瞬間でした。

今回の講演会では、参加者全員に、『岸見一郎プレミアムしおり(※)』がサプライズ・プレゼントとして用意されていました。※この名称は僕が当ブログ用に勝手に作ったものですw

DSC_0572

※岸見一郎プレミアムしおり

 

次回予告:『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました6    ~「これさえ上手くいけば」と考えている人は「今ここ」を逃している~

今回の講演でも、書ききれないぐらいの『印象的なエピソード』や、『名言』が飛び出しました。そこで、今回は持ち越しで、次回それらの名言や裏話についてご紹介させていただこうと考えています。

幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII

※ちなみに評判の良かった過去のエントリーが下記。岸見先生にもご確認いただき・Facebook経由でコメントまで頂きました。
『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました!2

そしてその続きが下記。こちらは当時、最もアクセスを集めた記事です。
『嫌われる勇気』の著者、岸見先生の講演会に参加してきました3 ~いまここを真剣に生きる~

※お詫び:本投稿内容に掲載されている内容は、あくまで当サイトオーナーが、講演会で感じ取った所感、認識、記憶に基づき構成されたものとなります。岸見一郎氏の発言と一字一句同じというわけではなく、また発言の意図とも必ずしも一致するものではないかもしれない旨、ご了承ください。

 

  

【書評】『エッセンシャル思考』~スティーブ・ジョブズからの依頼、あなたなら断れますか?~

書評タイトル:選べない、捨てられない人に贈る最高の1冊

著書:エッセンシャル思考
著者:グレッグ・マキューン (著), 高橋 璃子  (翻訳)
出版:かんき出版

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考って、どんな考え方!?

エッセンシャル思考とは、「余計なことは極限まで切り捨て、本当にやるべきことに注力することで、目標達成や成果につながる可能性を高める」という思考術です。

これだけ聞くと当たり前のことのように思えますよね。

僕も冒頭を読み始めた時は「失敗した!なんでこんな当たり前のことを書いている本の評価がこんなに高いんや!?」と思いました。が、読み進めるうちにすぐ、高評価の理由がわかりました。

書籍には、スティーブ・ジョブズやウォーレン・バフェット、ピータードラッカーやスティーブン・コーヴィーなどの『エッセンシャル思考』に基づくエピソードが紹介されているため、高い説得力があり、興味も尽きることなく読み進めることができるのです。

下記に印象的な一文を引用させてもらいました。

ー下記《    》内、文中より抜粋・引用ー

《有名なグラフィックデザイナーのポール・ランドはスティーブジョブズの依頼にノーを言ったことがある。<中略> ジョブズは、ランドに連絡をとり、「いくつか候補を出してほしい」と依頼した。けれどもランドは、いくつも候補など出さない、とジョブズに告げた。「仕事はしますよ。それで気に入らなければ、使わなくてもかまいません。候補がいくつもほしいなら、ほかを当たればいい。私は、自分の知るかぎり最高の答えをひとつだけ出します。使うかどうかの判断は、そちらでしてください」》

すごいプライドの高さですよね。『自分が信じるベストこそが、その時考えうる最善の方法』だと確信をもっていなければ言えないセリフです。結果、ジョブズはランドのことを「最もプロフェッショナルな人間だ」と敬意を表したそうです。

《目先の好印象と引き換えに、長期的な敬意を手に入れたのだ》

ー上記《    》内、文中より抜粋・引用ー

エッセンシャル思考は、生活のあらゆるシーンで活躍する

その他同著では、『人付き合い』『会社の人事』『株式投資』などの場面においても『エッセンシャル思考』を活用すべきと提言しています。

下記に2、3例を挙げてみました。

『株式投資』なら「これは絶対買い!」と思ったものしか買わない。

『人事』なら「絶対この人に入社してほしい!」という人しか採用しない。

「もしかしたら、これから株価が上がるかも」や「現時点では一番マシな株だから買っておこう」というような曖昧な理由で株を買ってはいけないと述べられています。

人と会う時や、人事で誰かを採用する場合などもそうです。「気は乗らないが、付き合いで会っておこう」「誰一人パッとしないが、一番マシな人を採用しておこう」などは、してはいけないというのです。

その裏で、どれほどの『出来ていたはずのこと』が無になっているか考えないといけないということが説かれています。『トレードオフ』の考え方というのだそうです。

《何かを選ぶことは何かを捨てること》

ー上記《  》内、目次より引用ー

文章(ブログ含む)を書く人にも最適

さらに同著には、文章を要約するコツも紹介されています。簡潔にまとめるのが超苦手な僕には最適の指南本となりそうです。

本著、ロジカルシンキング(論理的思考)関連の本を検索中に見つけたのですが、普段、あれこれと手を出しすぎて、どれも中途半端になってしまっている僕にとって、めちゃめちゃ響く1冊となりました。

読了後、僕は今学んでいることの半分程度を一旦休止することにしました。継続して学習する(選んだ)ものに、これまで以上に注力するためです。

『エッセンシャル思考』は究極の論理的思考なのかもしれません。

 

 

あなたにとって友人とは ~持つべきものは友?得にならない友人はいらない?~

前回記事でもお話ししましたが、そろそろ最低限の安定収入が必要になってきたこともあり、よさげな会社があれば、仕事を探すことにしました。

登録していたネット就活支援サイトの求人欄を見ていたところ、要資格欄に『要・運転免許』『英語話せる方優遇』という仕事がありました。普通免許を持ち、TOEIC770点を取得している僕は「向いているかな」と思い早速応募。面接の日程もすぐ決まりました。

しかしここで問題が発生。

面接の注意事項欄に『当日簡単な運転実地テストを行いますので、免許持参下さい』と記載があったのです。

こっ、これは!

もちろん免許は持っています。6年前まではマニュアル車かAT車どちらかを毎日のように運転していました。仕事や通勤で使っていたこともあります。その際、特に事故や大きな違反も起こしていません。ただ・・・

ここ5~6年、1度もハンドルを握っていないのです。

困りました。以前保有していた車を売って以来一度も運転をしていないので、感覚を忘れかけています。教習所の『ペーパードライバー講習』なるものを調べると『1時間6千円も7千円もする』んです。僕の場合は、ちょっと感覚さえ取り戻せば大丈夫なはずなので、6千円も7千円も出すのはちょっともったいないし・・・

そう考えていると妙案が思い浮かびました。

友達か、知人の車でちょっとだけ練習させてもらえないだろうか・・・と。

面接の日程が迫っているので、近所で、普段からよく会っていて、車を持っている人。

いました!一人近所に住む親友(と僕は思っている)が!

しかし、同時に自分の恥ずかしい過去を思い出しました。僕がその親友にとった失礼な態度やケチクサイ態度の数々が・・・。「本を貸してほしい」と頼まれた時は「自分も使うから」と断ったり、一緒に飲んでいる時でも「今日は他に行きたいところがあるから途中で帰るわ」などなど。

それでも思い切って頼んでみました。「ペーパードライバー講習行かずに済んだ分、おごるし練習させてくれへん?」と。

それぐらいならいいで」「割り勘でいいから、めし行こうや!」と言ってくれました。

持つべきものは友達です。と同時に僕は過去の自分の人間の小ささを恥じました。

これからは自分本位な生き方でなく、まず他人の立場にたって物事を考えられる人間になろうと思います。

さて、上記エピソードと同じ時期、別の友人とも飲み会で会う機会がありました。この友人とも付き合いは長いのですが、ことあるごとに考え方の違いでぶつかります。ただ、少なくとも僕は彼のことが「我慢できないくらい嫌い」というわけではありません。いや、むしろ普通に会ったりLINEしているときは好きな友達です。それが飲んだときや人生観などを語ったりしだすと、お互いあまりの見解というか考え方の違いに驚くことがあるのです。

二人だけの問題ならいいのですが、他にも友人や知人がいると周りにも迷惑をかけてしまいます。

コーチングマインド的に言うと、(自分の意見はさておき)その友人の意見を聞いてあげて「あなたはそう思うんですね(私の意見は、また別ですが)」と受け流さなければいけないところなのでしょう。しかし、あまりにも合わない見解を、しかも「自分が正しく、お前の考えは間違っている!」という勢いで話されると、人間が出来ていない僕は、いつも途中で我慢できなくなり「いやいや、それは違うやろ!」と反論してしまうのです。まだまだプロコーチにはなれませんねw

さて、本題に戻りますが、こういう友人との付き合いはどうするべきなのでしょうか。なるべく会わないようにした方がいいのでしょうか。それとも同じ人間などいないということを受け入れ友人関係を続けるべきなのでしょうか。

そういえば先日読んだ著書にすごく良書だと感じたものがありました。エッセンシャル思考を提唱した著書で「人生にとって本当に必要なものだけを選択する。あとは捨てる」といった考え方が有名人の成功例と共に紹介されており、非常に説得力がありました。所有物も、職業も、タスクも、そして人付き合いも、「本当に必要か?」と自問自答し、「YES」のものだけを選択するという思考法なのです。

この考え方であれば、意見が合わない、自分にとってためにならない友人は切り捨てる、もしくは自分からは積極的に会うことはしない、という選択肢を取ることになります。

相反するような二つのエピソード。皆さんは人付き合いをする際、何か基準のようなもの、設けられていますか?

僕は普段友人と会う時は損得勘定ではなく、『(自分が)楽しめるか、楽しめないか』そして『(相手を)楽しませられるか、楽しませられそうにないか』で決めるようにしています。友達を切る、切らないではなく、その都度「今回は楽しめるかな?」「自分の、そして相手の精神状態はどうだろう」「せっかく自分にあってくれる相手を楽しませることはできるかな」などで判断するようにしています。※「僕なら絶対に相手を楽しませることが出来る!」というエフィカシーの高さはまだ身に付いていません(><)

下記記事中でも紹介した『エッセンシャル思考』です。何気にここ最近読んだ中で一番おすすめかもしれません。あれもこれも手を出し何一つ結果につながらない人、頼まれると断れない人、いらないものでも捨てられない人、など八方美人タイプの(上手くいっていない)人にぜひ読んでもらいたい一冊です。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

 

  

【総評】『マンガでわかるシリーズ』~独断ベスト8を発表します~ ロジカルシンキング/コーチング/NLP/アドラー心理学等~

本日は『マンガでわかるシリーズ』の個別評です。

僕はこのシリーズ、以前はあまり好きではなかったので、既に売ってしまって手元にないものもあります。それらについては記憶の範疇でコメントさせていただきますのでご了承ください。

それではまず、評価の高いところから・・・。

1位:マッキンゼー式ロジカルシンキング

マンガでわかる! マッキンゼー式ロジカルシンキング (まんがでわかるシリーズ) 
赤羽 雄二  
(著), 
大舞 キリコ (イラスト),  星井 博文 (その他)
宝島社 (出版)

前々回の記事の時点では、このあとに紹介する2位の『コーチング』が一番だとお伝えしましたが、本著、3分の2を読んだ時点で、トップに躍り出ました!

まず、なんといってもマンガが面白い!ちょっとしたギャグが笑えるし、主人公の女の子のキャラ、僕のタイプです(え?どうでもいい?)。もちろんロジカルシンキングについてもマッキンゼー式のゼロ秒思考、フレームワーク等のテクニックが詳しく紹介されています。※本著についてはここでは書ききれないので、後日単独で書評を投稿しようと思います。

2位:コーチング

マンガでやさしくわかるコーチング
CTIジャパン (著), 
重松 延寿 (その他)

日本能率協会マネジメントセンター(出版)

コーチングに興味のある方、既に学んでいる方、コーチに至るまで参考になる1冊です。※ご興味ある方はぜひ下記もご参照ください。

【書評】『マンガでやさしくわかるコーチング』~初心者からコーチまで。CTIジャパンの基礎が学べる1冊~

3位:NLP(エヌ・エル・ピー)

マンガでやさしくわかるNLP
山崎 啓支
 (著), 
サノマリナ (その他)
日本能率協会マネジメントセンター(出版)

シリーズに共通している内容ですが、仕事やプライベートでくすぶっている主人公が、主題のスキルを学ぶことで、次々に身の周りの問題が解消され、好転していくというストーリーです。NLPの技術についても簡単な紹介があります。

僕は未だに油断すると悪酔いする癖があるので、NLPの『アンカリング』スキルを使って改善できるか検証中です。※こちら(悪酔い防止に)ついては、僕には効果がありませんでした w)-後日記-

4位(同率):7つの習慣

まんがでわかる 7つの習慣
フランクリン・コヴィー・ジャパン (監修)
宝島社 (出版)

友人に紹介された著書『7つの習慣(原書)』は、かなり難しそうだったので、「まずは入りやすいところから」と本著を購入しました。※おそらく僕がはじめて読んだ『マンガで・・・』シリーズです。「ふ~ん、こういう感じなんや~」と、読了直後の印象は結構よかったと記憶していますが、その後読み返すことなく中古で売ってしまいました!

4位(同率):7つの習慣2

まんがでわかる7つの習慣2 パラダイムと原則/第1の習慣/第2の習慣 (まんがでわかるシリーズ)
フランクリン・コヴィー・ジャパン (監修), 小山 鹿梨子 (イラスト)
宝島社 (出版)

うーん。すみません。ほとんど覚えていません!(「じゃあなぜ4位なんだ!」と突っ込まれそうですが・・・『7つの習慣』で同じ順位にまとめたほうが説明しやすかったので・・・)

6位(同率):アドラー心理学

マンガでやさしくわかるアドラー心理学
岩井 俊憲  
(著), 
星井 博文 (その他), 深森あき (その他)
日本能率協会マネジメントセンター(出版)

『嫌われる勇気』でアドラー心理学に興味を持ち、その直後に購入した1冊です。アドラーの妖精(霊)が出てきて、悩める主人公の問題を次々解決するというお話でした。ただ、下記の『コミックでわかる・・・』にも言えるのですが、どうしても『嫌われる勇気』と比較してしまい、内容が薄く感じてしまいました。そもそも比較する対象ではないのですが、どうしてもアドラー心理学つながりということで・・・。

6位(同率):アドラー心理学


コミックでわかるアドラー心理学
向後 千春 (監修), ナナト エリ (イラスト)
KADOKAWA/中経出版

8位:孫子の兵法

まんがで身につく 孫子の兵法 (Business ComicSeries)
長尾一洋(著)、久米礼華(まんが) (著)
あさ出版(出版)

マンガは可愛く面白かったのですが、肝心の『孫子の兵法』の説明が少なかった記憶があります。そのためこの順位になってしまいました。※本サイトに書評がありますのでよろしければ下記参照ください。

【書評】マンガで見につく孫子の兵法

番外編:マンガで読む国防入門

マンガで読む国防入門 impress QuickBooks
石破 茂 (著), 原 望 (著)
インプレス(出版)

実はこれが良書です。上記の1位から8位までと違い主人公はカワイイ女の子ではなく石破茂さんですが 笑。

衆議院議員の石破茂さん原案のマンガなんですね。漫画には石破さん本人が登場し、「もし今の日本にテロが起こったり、他国から攻撃を受けたらどうなるか」という仮説に対して、独自の見解を述べていくというものです。民主党の岡田さんなんかも登場します。(岡田さんに比べ、石破さんのマンガの顔はかなりハンサムに描かれていますw)※よろしければ下記書評ご覧ください。

【書評】マンガで読む国防入門

※上記書評、すべて僕個人の所感に基づきます。ベスト8までしかないのは、現時点で同シリーズについては上記8冊と番外編の1冊しか読んだことが無いからなんですね。

-2017年6月16日更新-

次回予告:決断の日を迎え
来る2016年2月18日は、今後の僕自身と当ブログの方向性を決める、決断の日なんです。これまで当ブログでも、僕が読んだ著書、参加したセミナー、学んできたコーチング・プログラミング・英語・株式投資などを紹介してきましたが、果たして僕はそれらを通じ『ヒーロー的なやつ』になれたのかどうか・・・。

 

 

『会いに行けるアイドル』ならぬ『会いに行けるカリスマ』 ~堀江貴文氏・岡田斗司夫氏・永江一石氏・松田公太氏~

本日18:00頃、僕は、有名人の岡田斗司夫さんと、難波か心斎橋あたりで会う予定でした。手違いにより本日は会えなかったのですが、来週また難波に来られるそうですので、その際お会いできるかと思います。

このように書くと、いかにも岡田さんと知り合いであるかのように聞こえるかもしれませんが、僕は単にツイッターで岡田さんをフォローしている1ファンに過ぎません。

そんな人間がなぜ有名人と時間まで決めて会うことが出来るのか・・・。

岡田斗司夫さんについて

ホリエモンの著書『逆転の仕事論』で岡田さんはこのように語っています。※下記一部『逆転の仕事論』双葉社 より引用

「僕は、自分以外の人間は、みんな犬に見えています。」

ホリエモンのことでさえ「なかなかやるな」というスーパードッグ(それでも犬)に見えるそうです。笑

※下記経歴『Wikipedia』より引用

  • 株式会社オタキング代表取締役
  • 株式会社クラウドシティ代表取締役
  • FREEex設立者
  • 株式会社ガイナックス代表取締役社長(初代)

岡田斗司夫 Wikipedia

関西ではTV朝日系情報番組『正義のミカタ』にコメンテーターとして出演されています。ホリエモンの『逆転の仕事論』では最終章で紹介されている(過去最大80人の女性と同時に付き合っていたという)強烈な経験の持ち主です。番組でのコメントなどを聴いていただくと頭の良さがすぐに伝わってきます。知能指数148以上だそうで、東大の講師なんかもされていたようです。

なぜ一般人が著名人と会えるのか

最近、スター(言い方古い?)とファンの距離は限りなく近づいています。ホリエモンもよく、「敷居を下げ風通しのよい双方向コミュニケーションを」というようなことを仰っています。※コメントは僕の記憶によるもので、かなに曖昧です。

■堀江貴文氏と会話するには

ホリエモンの場合、質疑応答に回答がもらえる『有料メルマガ』、少しグレードUPした『サロン』、さらには1回10万円程する『プレミアム鮨会』なんていうのもあります。「10万円て、ぼったくり」という人もいれば「怪しげなセミナーに何万もかけるなら、ホリエモンに1回会う方がお得」という人もいます。

※下記、Twitterで相互フォローさせていただいているtakujiさんのツイートです。takujiさんは、マレーシア留学中の二十歳の学生で、僕はいろいろ教わっています。将来は起業される予定だそうで、その彼もホリエモンのプレミアム鮨会には価値があると見ているようです。

takujiさんツイート

takujiさん ツイッターアカウント

■岡田斗司夫氏、永江一石氏と会話するには

岡田さんにも有料のサロンがあります。度々当ブログで紹介している永江一石さんにも有料メルマガがあり、セミナーでお話したこともあります。無料のものでは、ツイッターなどもお得です。熱心に質問したりRT(リツイート)したりしていると、返信いただける方も大勢いらっしゃいます。

岡田斗司夫氏サロン

岡田さんの場合は、東京と大阪で『オフ会』をよく開催されており『恋人がほしい人のための会』や『言論スター募集』、『サイン入りDVDの手売り』など、興味深いテーマ満載です。今回はその一環で、お会いする予定でした。※イベント名は正確ではありません。

岡田氏ツイート

松田公太さんからのコメント、永江一石さんからのコメント

本日はさらにTwitterで、『日本を元気にする会・代表』の松田公太氏、前述の永江一石氏からもコメントをいただきましたので紹介させていただきます。

松田氏返信

永江氏返信

永江氏速読回答

■松田公太氏と会話するには

松田公太さんは現在政治家をされていますので、お会いできる機会があるのかどうか定かではありませんが、もともとは『タリーズコーヒージャパン』の創始者で、バリバリのビジネスマンです。議員になったいまでもブログやツイッターをされており、透明性の高い、風通しのよい発言をされています。

松田公太 Wikipedia

まとめ(本日の結論)

さて、何が言いたいかというと・・・

カリスマに会ったり会話すると、強烈なエネルギーとインスピレーションをもらえ、学ぶものが多々ある。

先方も立場があってやっていることです。メールやツイートに返信があったからといって『僕は有名人と知り合いだ!』などと自慢したり、勘違いするつもりはありません。仮に有名人と知り合いになったからといって、自分が偉くなったわけではないのです。そこは勘違いしてはいけません。

ですが、彼らは一般の人が成しえなかったことをやり遂げています。独特の思考や持論を持っています。それらを直接感じ取ることは、自分の成長に確実につながると、僕は思っています。

金がないなら頭を使え 頭がないなら手を動かせ: 永江一石のITマーケティング日記2013-2015 ビジネス編

仕事は5年でやめなさい。

あえて、レールから外れる。逆転の仕事論

 

  

誰も皆、いつかはいなくなる・・・【リライト】

半年近くブログを続けてきましたが、初めてのリライト(書き直し/コピー)です。しかも1週間ほど前の・・・

昨日、僕にとって人生2度目となる実兄との外飲みを行いました。

先週は叔母が突然亡くなり、お通夜とお葬式に出席しました。最近転職した(車を運転する仕事に変わった)兄は、お葬式の後も仕事ということで一切飲むことは出来ず・・・。酒豪の兄は、叔母が亡くなった悲しみをお酒で紛らすことが出来ず辛そうでした。

そして昨日は何万人に一人という難病に侵された叔父のお見舞いに。昨日は兄も仕事が休みとのことで、お見舞いの後、(夜から兄は同僚の相談を受けるべく飲みの約束があったのですが)二人で少しだけ飲むことにしました。※叔父の病気は、数年前、三浦春馬さんがドラマで演じていた病気(ALS)なのかもしれません。回復の見込みがない病気だと聞いていましたが、現在学んでいるコーチングでは、不治の病でも「将来どうなりたい?」と、聞くことで、奇跡的に回復することがある、という話を聞いたことがありましたので、何とか「今、したいことはない?」と聞こうとしましたが、出来ませんでした。

昨年、一昨年も親戚が亡くなっています。※自分たちも、そういう歳になったということなのかもしれませんし、友人も知人も敢えて話さないだけで、皆そういう経験をしているのかもしれませんね。

僕も兄も、その席ではネガティブな話は一切しないようにしました。ですが2人にとって悲しい出来事が続いたからか予定以上にお酒は進み・・・。兄は友人との約束で、4-5杯飲んだ後、店を後にしました。僕はそのまま店に残り、飲み続け・・・。

気づいたら、隣の席で飲んでいた女子2人組と合流し、一緒に飲んでいました(このあたりから記憶があいまいです)。それだけならまだよかったのですが、後でスマホを見なおすと、学生時代の友人、昔の同僚にラインをしまくっており、さらにはツイッターやFacebookで「ナンパした!」みたいな投稿をしたり・・・。

ホンマに最悪です。

僕の酔いまくりのラインやメールに付き合ってくれた友人も、その場で一緒に飲んでくれた女性2人組も、知人の不幸に苦しんでいる僕を気の毒に思い、付き合ってくれたにすぎないのだと思います。(しかも1週間が始まる前の日曜日の夜に)。

最近政治家が、お酒に酔ってツイートして批判を受けていたことを思い出しました。

飲んだら書くな。書くなら飲むな。

 

全くその通りです。

現在、その酔っぱらった日の深夜です。帰ってきて懺悔の気持ちでそのままこのブログを書いています。なんというか、お酒が残っていてもわかる、めちゃくちゃな文章ですね。こういう時ですのでお許しください。下記が数日前投稿した記事です。当ブログ初となるリライトです。楽しい内容ではないですが、よろしければ一読ください。

以下リライト

昨日親戚が亡くなり、本日はお通夜、そして明日がお葬式です。こういった時ですので、「ブログの投稿などしている場合ではないかな・・・」と思いましたが、こういう時だからこそ考えさせられることがたくさんあり、投稿することを決断しました。

人って、いつかは いなくなるんだな・・・

十年程前、僕にとっての冠婚葬祭といえば、友達の結婚式でした。それが最近になり、親戚や知人の親御さんのお葬式が増えてきました。もちろん、僕も親戚も、友人も、そういった年齢になってきたということなのだと思います。命あるものは必ずいつか命尽きるものだということは理解しています。

それでも、そのことに気づかないかのように人は暮らしています。そして、大切な誰かが亡くなったとき、初めて気づくのです。

人は皆、いつかいなくなるのだということに。

大切な誰かが今日亡くなるかもしれない。仲の良い友人か、大切な家族か、最愛の恋人か・・・あなた自身か。

人が亡くなるたびに僕は思います。一人の人が、病気や寿命で亡くなったとしても、これだけ多くの人が深い悲しみに暮れるのです。殺人や、戦争や、テロなど、断じてあってはいけないことだと思います。

それでも世の中から何故、殺人も、戦争も、テロも、なくならないのでしょう。殺人や戦争やテロを起こす人達には、誰かが亡くなって悲しい思いをする人がいないのでしょうか。彼らが亡くなることで悲しい思いをする人は1人もいないのでしょうか。

※この日、北朝鮮がミサイルを発射し、沖縄上空を通過しました。

本日は、こういった悲しいことがあった時、必ず思い出す著作を紹介して終わりにしたいと思います。こんな時にアフィリエイト等、収益につながる作品の紹介をするのは不謹慎だと思いましたので、作品のタイトルと簡単な内容紹介のみにしました。ご興味お有りの方は、タイトルからネットモール等で検索してみてください。

1)『最後だとわかっていたなら』作・ノーマ コーネット マレック / 訳・佐川睦

-下記抜粋引用-

あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが
最後だとわかっていたら
わたしは その一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう

最後だとわかっていたら
一言だけでもいい・・・「あなたを愛してる」と
わたしは 伝えただろう

この詩は、わりと有名で、ネット検索でも出てきますが、僕は『MY GIFT(マイ・ギフト)』吉村みか(著)丸善出版(出版)で知りました。こちらも良書です。

2)『クロスブリード・パーク』歌:ニューエスト・モデル
レーベル:キングレコード

こちらアルバムなのですが、最後の曲『底なしの底』が秀逸です。皆、死ぬことがわかっていながら知らないふりで過ごしている、という歌詞が深く僕の心に刺さったままです。

『底なしの底』歌詞リンク

3)『千年幸福論』amazarashi

こちらもアルバムですが、タイトル曲『千年幸福論』が、悲しい歌詞です。千年続く●●を・・・、という切ない希望が込められた唄です。

『千年幸福論』歌詞リンク